2022.11.23
窓カーテンなしの生活って可能?メリット・デメリットと対策まとめ
建てる
窓には、必ずカーテン(あるいはブラインドなど)があるのは当たり前。近年、この多くの人の当たり前を打ち破る「カーテンなし」のスタイルを選ぶ人が増えてきているようです。
新居への引越しの際、ほとんどの人の「最初に購入するものリスト」に入っていることも多いカーテン。そのカーテンを付けない生活には一体どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
カーテンなしの窓のメリット
1. お部屋の開放感が上がる
カーテンなし生活の最大のメリットと言えるかもしれないのが、カーテンをなくすことによる開放感。カーテンは、開いている時も窓の両サイドでかなりの存在感を放っているため、カーテンをなくすことでまるでホテルやオフィスビルのロビーのような開放感、非日常感を味わうことができます。
普通とは一味違うお部屋作りができそうですね。
2. ハウスダストや花粉が減る
カーテンは布でできているため、ハウスダストを生む原因になることがあります。また、窓際にあるため外からの花粉が付着しやすい場所でもあります。洋服のように毎日洗濯するわけにもいかないため、カーテンは意外と汚れが溜まりやすい部分なのです。
カーテンを無くすことで、室内に舞い散るハウスダストや花粉の量を減らすことが期待できます。
3. カーテンの洗濯が不要に
2. でも触れましたが、カーテンを洗濯するのはなかなかの重労働で、洋服のように頻繁に洗濯するのは困難です。また、製品によっては洗濯するとカーテンの形が崩れてしまったり、縮んでしまったりというリスクもあります。
カーテンを無くすことで、このような悩みとは無縁になることができるでしょう。
4. 引越しの際の荷物が減る、買い直しも不要
カーテンは大型で重い布のため、引越しの際に家中のカーテンを持って行くと荷物が増えてしまいます。
しかも、引越し先の窓の幅や高さが今まで使用していたカーテンと合致する可能性は限りなく低いため、結局カーテン一式を買い直すことになるかもしれません。
普段からカーテンなし(もしくは必要最小限の量のカーテンを持つ)生活をしていると、引越しの際も悩むことは無くなるでしょう。
5. カーテン分の費用が浮く
4. でも言及しましたが、引越しの際にカーテン一式を買い換える必要が出てきた場合、なかなかの出費になります。引越しそのものの費用もかかる上にカーテンの費用までかかるとなると、かなりの負担になることでしょう。
引越しを機に、可能な部分は「カーテンなし」での生活を始めてみるのも良いかもしれません。
カーテンなしの窓のデメリット
1. 床・家具に日焼けの跡ができる可能性がある
カーテンの大きな役割の一つとして、部屋に入り込む直射日光を遮ることが挙げられます。カーテンなしの生活では、窓の位置によっては日中は部屋の中に長時間直射日光が入ってしまう可能性があります。このため、長時間日光にさらされた床や家具が日焼けして色褪せてしまう可能性があります。
日焼けが気になる場合は直射日光が長時間入る部屋の窓の「カーテンなし」はやめておこう
例えば東向きや西向きの窓のように、直射日光が入りやすい方角にある窓をカーテンなしにしてしまうと、床や家具が日焼けする可能性が高まります。日焼けを気にしないのであれば問題ないかもしれませんが、気になる場合はこのような窓での「カーテンなし」は避けたほうが無難でしょう。
2. 外からの視線が入りやすい
家の外からの視線を防いでくれるカーテン。カーテンなしの生活では工夫をしないと外から家の中が丸見えになるため、生活のさまざまな場面で視線が気になってしまうかもしれません。
外からの視線の入りにくい間取りにしよう
この写真の家のように、中庭やフェンスを用いて外からの視線をシャットアウトした間取りにすることで、快適に窓なし生活を送ることができます。これから家づくりをするという方は、周辺の状況を踏まえ、視線の入りにくい窓の位置を決めていきましょう。
3. 断熱性が下がる
カーテンの種類により性能の差があるものの、カーテンには外からの熱を防ぎ、室内の熱を逃さないようにする効果があります。このため、カーテンなしの生活をすると、夏や冬に外気温の影響を受けやすくなります。
樹脂サッシや複層ガラスで断熱性を上げよう
カーテンなしの窓を作る場合、窓自体の断熱性を上げることで夏も冬も快適に過ごすことができます。これから家づくりをする場合は、カーテンなしの窓には樹脂製サッシや複層ガラスの導入を検討しましょう。
カーテンなしを検討する場合はプロに相談しよう
開放感を得られる反面、日光や視線、断熱の面で課題の多いカーテンなし生活。安易にカーテンなしを選ぶのは、知識や経験のない人にとってはややハードルが高いと感じられるかもしれません。
カーテンなしの生活を希望する場合は、お部屋の方角や周囲の環境を踏まえながら、プロに相談した上で窓の位置を決めていきましょう。