2021.09.27

花粉対策になる家とは?室内に花粉を取り込まない家の3つのポイント

建てる

2月の中頃から春にかけて、くしゃみ、鼻水、咳、目のかゆみなどを伴う花粉症に苦しんでいる、という人は多いのではないでしょうか。その割合は国民の3割とも4割とも言われ、もはや日本の国民病とも言える花粉症。花粉症の原因は、スギ・ヒノキなどの植物の花粉を吸い込むことで、体がアレルギー反応を起こすことによるもの。

花粉の粒は目に見えないほど小さいため(30~40μm)、ちょっとしたことが原因で家の中まで簡単に入ってきてしまいます。室内に花粉をたくさん取り込んでしまうことで、家に帰ってからも花粉症の症状がひどくなる可能性があります。

今回は、家づくりにおいて、花粉を取り込みにくくするための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1. 花粉をできるだけ持ち込まない「間取り」にする!

残念ながら、現代の技術では家の中に入ってくる花粉を完全にシャットダウンすることは不可能。しかし、これから新築の家を建てる際に間取りを工夫をすることで、花粉を室内に取り込みにくい家にすることができるのです。

花粉を持ち込ませない広い土間のある玄関

人が出入りする玄関は、花粉が室内に入りやすい場所。外を歩いてきた人の衣服や頭などに花粉がたくさん付着しており、花粉がついた服を部屋に入ってから服を脱いだりすることで室内に花粉が舞ってしまうのです。このため、花粉を室内に持ち込まないためには、花粉を玄関で払い落としてから入室することが大切です。

玄関の土間スペースを広く作り、コートや上着を脱いで花粉をはらったり、掃除機で吸引したりできるスペースを設けることで、花粉を持ち込みにくい仕組みを作ることができます。

花粉の多い日に洗濯物を室内干しできるスペース

花粉の多い日は、外のバルコニーに干している衣類にも花粉が大量に付着してしまいます。せっかく洗濯して綺麗にした衣類を花粉まみれにしないためには、花粉の飛散量が多い日の外干しは避けたほうが良いでしょう。

写真のように、太陽光を取り込みやすく、洗濯物を乾かしやすい室内干しスペースを作ることも花粉対策になります。

ポイント2. 断熱性を上げる

花粉の飛散量が多い日に洗濯物を室内干しにするときには、断熱性を高めて外気温の影響を受けにくくすることもおすすめです。花粉が飛び始める春先ごろは、晴れていてもまだ気温の低い日が多く、室内干しの洗濯物が乾きにくい季節。

部屋干しを5時間以上行うと、雑菌が繁殖して生乾きの嫌な臭いが出始めるため、なるべく早く乾かす必要があります。暖かい室内の空気が外に逃げにくく、冷たい外気が入りにくい断熱性の高い家であれば、高い室温によってより早く洗濯物を乾かすことができます。

浴室乾燥機を設置する手もある

部屋干しを快適に行える設備として人気の高い浴室乾燥機。電気代が高くなってしまうというデメリットもあるものの、花粉の多い季節だけではなく、雨が多く外干しが難しい梅雨の時期にも重宝する設備のため、導入を検討してみるのも良いかもしれません。

ポイント3. 気密性を上げる

気密性の高い家に住むということは、隙間風が入り込みにくくなるということ。近年の高機密住宅では、隙間の少ない設計で外の有害物質を取り込みにくい24時間換気システムが使用されています。換気システムの吸気口に花粉用のマスクと同等の防御機能があるフィルターを取り付けることで、室内に入り込む花粉の量を抑えながら、室内の有害物質を外に排気できるようになっています。

室内の綺麗な空気にこだわるのであれば、24時間換気システムのグレードを妥協しないようにしましょう。

その他の対策

ここまで新築の家を建てる際に検討できる花粉対策について見てきましたが、今お住まいの家で行える花粉対策についても見ていきましょう。

こまめなお掃除が大切!

どんなに気をつけて生活していても、花粉は窓やドア、換気口、衣類などから家の中に持ち込まれてしまいます。家に持ち込んだ花粉が空気中に舞う前に早めに除去することは、花粉症の症状を軽減する上でとても大切と言えます。

一般的に、花粉が溜まりやすい場所は、玄関や窓といった外と接している部分や、ソファーやベッド、カーペットのような花粉が絡まりやすい布のある部分と言われています。花粉の多い時期は、数日放っておくと大量の花粉が室内に溜まってしまいます。こまめなお掃除を心がけましょう。

換気は時間帯を意識して!

花粉の飛散量は、風向きや風の強さだけではなく、気温の高さによって決まると言われています。そのため、気温が高くなる昼間は花粉の飛散量が多くなるのです。

換気を行う際は、飛散量が多い日中は極力避け、早朝や夜間に行った方が良いでしょう。また、換気を行う時は窓をダイレクトに開けるのではなく、網戸やレースカーテンなどを使うことで、部屋に吹き込んでくる花粉を減らすことができます。

PM2.5、黄砂などの他の物質にも応用できる

気密性や断熱性を高めたり、間取りを工夫することは、花粉に限らず、PM2.5や黄砂のような他のアレルギーを発症する物質が部屋に入り込むのを軽減する効果があります。これから家を建てる際は、空気中の有害物質を室内に取り込みにくい家づくりを意識してみてはいかがでしょうか。