2021.04.23

賃貸住宅のサービスも多様化の時代?5つの新しい賃貸のカタチ

暮らしのQ&A

春は新たな旅立ちの季節。就職や進学、転勤などに伴い、新天地で賃貸住宅を借りて新しい生活を始めるという方も多いことでしょう。従来型の賃貸住宅を借りる方法は、住みたいエリアの物件をインターネットで調べ、取り扱っている不動産業者の店舗に足を運び、実際に物件を内見して家を決めて、店舗で契約を交わします。そして、退去時の修繕費用に充てられる「敷金」、大家さんへのお礼としてのお金「礼金」を支払います。

しかし、最近ではこのような従来型の賃貸住宅だけではなく、新しいサービスがどんどん普及しており、賃貸住宅も多様化の時代を迎えていると言っても過言ではありません。この記事では、そんな多様化する賃貸住宅サービスをご紹介します。

敷金礼金ゼロ物件

従来型の賃貸住宅を借りるとき、賃貸住宅を借りる際の初期費用として支払わなければならない「敷金」と「礼金」。敷金と礼金の相場は物件によって大きく異なりますが、大抵の場合敷金が家賃2〜3ヶ月分、礼金が家賃1ヶ月分は必要になります。

仮に家賃が¥55,000の物件を借りようとした場合、敷金と礼金を支払うと¥165,000の出費に。引っ越し費用が嵩む中、このような高額な初期費用を支払うことは決して楽ではありません。

そんな時に嬉しいのが、敷金礼金ゼロ物件。 元々物件数の多い都心部で徐々に広がってきたサービスですが、物件の競争力を上げるため、郊外地域の賃貸住宅も敷金礼金ゼロを取り入れるところが増えています。初期費用がなく、新生活を気持ちよくスタートできる敷金礼金ゼロ物件ですが、注意点もあります。

例えば、敷金と礼金がゼロになる代わりに、周辺の賃貸住宅の相場よりも家賃が高く設定されていたり、退去時に原状回復費用を支払わなければならないという物件もありますので、契約前に契約条件をしっかりと確認しましょう。

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マンスリー(家具・家電付き)

マンスリー物件は、その名の通り1ヶ月単位の短期で借りられる賃貸物件。なんと1週間単位で借りられるプランのある物件も存在します(ウイークリー物件と呼ばれることも多い)。そのほとんどは敷金礼金がなく、家具・家電付きで、光熱費込みの家賃を支払えば住むことができるサービスになっています。

家を借りて住む、というよりもビジネスホテルに宿泊する感覚で気軽に利用できるマンスリー物件。マンスリー物件の多くは駅の近くや都心部などに集中していますが、最近では郊外地域にファミリータイプのマンスリー物件も登場したりと、活発な動きが見られます。

出張や研修、マイホームを建てる期間中やリフォーム・リノベーションの工事中の仮住まいとしてとても便利なサービスです。

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賃貸リノベーション

築年数が古くなり、空室が多くなった物件をリノベーションして、現代の新築の物件と同じような間取り・設備・内装デザインに作り替える物件も増えています。賃貸住宅は基本的に、住民が勝手に室内の内装などに手を加えることができません。そのため、「とても立地のいい物件なんだけど、部屋がちょっと古臭い」と感じても、我慢しなければならないのが当たり前でした。

リノベーション済みの賃貸物件は、築年数が多い物件であっても、最新の設備を搭載したおしゃれなお部屋に住むことができます。そして多くの場合、新築や築浅の賃貸物件よりも割安な家賃で住みことが可能なのです。「築年数が多いから」と敬遠するのではなく、リノベーション済みの物件も選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。

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DIY可

上述の通り、賃貸物件は基本的に自分の意思で室内の内装や設備を勝手に作り替えることはできません。仮に、壁紙を勝手に張り替えたり、設備を勝手に交換したりすると、原状回復費用が敷金から大きく引かれることになります。しかし、このDIY可の物件では、まるで分譲住宅に住んでいるようなDIYが契約上認められており、原状回復の必要がありません。

お部屋の壁紙を自分好みの柄に張り替えたり、壁付の収納棚を取り付けたりといったDIYが可能であることは、自分らしい住まいに住みたいという人の願いを叶えてくれることでしょう。

オンライン接客

冒頭でも述べた通り、賃貸住宅を借りる際は一般的に現地の不動産屋に赴き、実際の物件を内見してから契約するかどうかを判断します。しかし、引っ越し先が遠方で足を運ぶことが難しかったり、このコロナ禍で人と対面することや、移動中の車内や内見で狭い空間に他人と入ることがちょっと…という方も多いのでは無いでしょうか。

そのような時にぜひ利用したいサービスが、賃貸物件の「オンライン接客」です。このオンライン接客は、担当者とビデオ会議アプリを利用して通話しながら、物件の相談や、実際の物件の内見(映像で)、重要事項の説明まで全てオンラインで受けることができるサービス。契約書やお部屋の鍵も郵送で送られてくるため、一度も店舗や内見に行かなくても契約することができるのです。

インターネットの力をフル活用したこの革命的なサービスは、5Gによって大容量通信が普及することで、さらに活況を見せていくことでしょう。

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サービスが増え選択肢の広がる「賃貸住宅」

ここで取り上げた賃貸住宅のサービスは、すでに一定の広がりを見せているものであり、少数派とはいえ全国的に利用できるサービスです。これから移住を検討している地域でもこれらのサービスを利用できる可能性は高いため、既成概念に囚われず、自分たちのライフスタイルに合った借り方を検討してみてはいかがでしょうか。