
2021.04.26
キッチンにカウンターテーブルは付けるべき?見た目以外のメリット5つ
リノベする
ここ20年ほどで人気が高まっている対面型・アイランド型のキッチン。これらのキッチンの中には、カウンターテーブルを備え、カフェやバーのようなスタイルで食事などを楽しめるタイプのものもあります。最近の住宅では最早定番と言えるほどの人気となっているカウンターキッチンを、リノベーションの際に取り入れてみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、このようなカウンタースタイルのキッチンはおしゃれに見える反面、費用面を考えると本当に必要なのかと躊躇することもあるかもしれません。この記事では、カウンターキッチンの「スタイリッシュな見た目以外」のメリットについて見ていきましょう。
カウンターテーブルのあるキッチンのメリット

1. 料理を運びやすい
独立型や壁付型のキッチンの場合、ダイニングテーブルまで料理を運ぶために数回キッチンとダイニングの間を往復する必要があります。しかし、カウンターテーブルのあるキッチンでは、キッチンで作った料理を一旦カウンターテーブルに置いておくことができるので、ダイニングテーブルへの物理的な移動距離も短く、運びやすくなります。
また、カウンターに置かれた料理を運ぶのを家族に手伝ってもらいやすいのもメリットと言えるでしょう。
2. 開放感が得られる
キッチンにカウンターを設置する場合、キッチンのタイプを対面型もしくはアイランド型にする必要があります。個室の独立型キッチンや壁付型のキッチンでは、コンロやシンクに向かって作業する際に壁に向かって作業することなります。
それに対し、カウンターテーブルのあるキッチンでは壁のないオープンタイプのキッチンで作業することになるため、毎日のお料理を開放感あふれる環境で行えるようになります。広さ自体は同じでも、開放感があった方が空間を広く感じることができるというメリットがあります。
3. 片付けやすい
キッチンからダイニングテーブルに料理が運びやすいということは、食べ終えた食器をキッチンに運ぶのも楽であるということ。キッチンとダイニングテーブルの間を何往復もせずとも、食べ終えた食器をカウンターテーブルの上に食器やコップを置いておけば、そのまま洗い物や食器洗い乾燥機にスムーズにセットできます。
4. 調理しながら部屋の様子が見える
前述の通り、カウンターテーブルのあるキッチンは対面型やアイランド型のキッチン。壁がないため、キッチンで作業をしながら部屋の様子を見ることができます。ダイニングテーブルで宿題をしたりリビングで遊んだりしている子どもたちをキッチンに居ながら見守ったり、テレビをキッチンで料理しながら見たりと、独立型や壁付型のキッチンでは実現不可能な生活スタイルを実現することができるのです。
5. 家族とのコミュニケーションを取りやすい
カウンターテーブルのあるキッチンには壁がないため、リビング・ダイニングの家族と会話をするのも可能。キッチンで作業している時、リビング・ダイニングの方向を向いているため、家族の言葉を聞き取りやすく、また、自分の言葉も家族に届きやすいというメリットがあります。
壁付型のキッチンの場合も、壁がない点は同じですが、作業をしているとどうしてもリビング・ダイニングに背を向けて作業することが多いため、相手の顔を見て会話することができず、カウンターテーブルのあるキッチンのようなスムーズなコミュニケーションが困難になります。
カウンターテーブルのあるキッチンのデメリット

ここまで、カウンターキッチンのメリットを取り上げてきましたが、単にスタイリッシュなだけではなく、実用性も高いキッチンであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。ここからは、カウンターキッチンにすることによるデメリットについて見ていきましょう。
1. 料理の匂いや煙が漏れやすい
キッチンとリビング・ダイニングの間に壁のないカウンターキッチンは、個室の独立型キッチンと比較すると料理の匂いや煙がリビング・ダイニングにかなり漏れてしまいます。独立型キッチンと比べて物理的に距離が近くなる上に壁がないため、これは構造上致し方ありません。料理の匂いや煙対策として、しっかりとした換気システムを導入する必要があります。
2. キッチンが丸見えになる
壁がない、もしくは少ないカウンターキッチンは、必然的にリビング・ダイニングからキッチンの中が丸見えになってしまいます。食器や調理器具、調味料、食材などが散らかったままの状態では、リビング・ダイニングの景観を害してしまうかもしれません。スタイリッシュなキッチンを維持するには、収納を大容量にしたり、こまめに片付けるなどの対策を講じる必要があるでしょう。
カウンターテーブル付きキッチンのリフォーム相場は?
キッチンをカウンターテーブル付きにリフォームする費用は、元々のキッチンの形状によって大きく変わります。元々のキッチンが対面型やアイランド型のキッチンの場合、単純に天板を交換して、作業台と同じ高さのカウンターテーブルを付けたり、カウンターテーブルを別で購入してキッチン横に設置するだけで良いため、費用はさほどかかりません。天板を交換する場合の費用相場はおよそ3万円〜15万円程度と言われています。
しかし、元が壁付タイプのキッチンだったものを対面型やアイランド型に付け替える場合は、工事も大掛かりになり、費用も高額になります。壁付型のキッチンを対面型にリフォームする費用はおよそ55万円〜200万円程度、独立型のキッチンの壁を撤去して対面型にリフォームする費用はおよそ200〜250万円程度
が目安となり、かなりの費用が必要です。
ある程度のスペースが必要なのでバランスを見て

カウンターテーブルのあるキッチンは、壁付型よりもスペースを必要とする対面型キッチンやアイランド型キッチンに、さらにカウンターテーブルを追加したもの。そのため、十分でないスペースにカウンターキッチンを設置すると、リビング・ダイニングスペースを圧迫して、狭苦しくなってしまう危険性があります。これからリノベーションするLDKの広さを考えながら、カウンターキッチンにするか、省スペースな壁付型にするかを選択しましょう。