2021.04.21

イマドキの新築一戸建てに取り入れたい工夫とは?費用を抑えつつ理想を叶える注文住宅

建てる

マイホームを検討する際、土地探しから始めて理想の家を考えて作っていく「注文住宅」と、決められた土地にすでに建物が完成している「建売住宅」のどちらを選ぶかで迷う方も多いのではないでしょうか。価格や仕様、住み心地など、さまざまな面で双方にメリットがある注文住宅と建売住宅ですが、一般的に注文住宅の方が自分たちの生活スタイルに合ったお家になると言われています。

今回は、広島で実際に建てられた新築の注文住宅の写真とともに、今どきの注文住宅ではどのような家づくりの工夫が行われているかを見ていきましょう。今回取り上げるお家の土地の面積は約30坪。 限られたスペースを生かすさまざまな工夫が凝らされた注文住宅です。

スライド式の玄関ドア

家の前の駐車場スペース(2台分)から、玄関アプローチの階段を登ったところにある玄関ドアはスライド式(引き戸)を採用。通常のドア(開き戸)だと、構造上、ドアを開ける際に人が一歩後ろに下がったり、荷物などがある場合は退かさなければなりません。そのため、ドアが開く分広めの空間が必要になります。

しかし、スライド式の玄関ドアであれば、ドアの前から一歩も下がらずにドアを開けることが可能。重い荷物やベビーカーがドアの前に来ていても、何の心配もなく室内に入ることができるのです。このお家のように、限られた敷地に駐車スペースをたっぷりと取りたい場合、スペースを最大限に有効に使いながら安全に出入りできるスライドドアはまさに一石二鳥のアイテムと言えます。

「あったら便利」な場所にコンセントを設置

充電式の掃除機(ロボット掃除機も含む)や、電動自転車など、今時の便利な暮らしにおいて高まっているのが「コンセント需要」。現代では考えられませんが、30年ほど前の家ではキッチンのコンセントは2口のみ、固定電話を置く場所にはコンセントなし、というのが当たり前でした。

キッチンや電話周りのコンセント事情は、近年の建売住宅でも問題ない水準に達していますが、注文住宅ではそこからさらに踏み入って、自分たちのスタイルに合わせた便利な場所にコンセントを作ることが可能です。

玄関収納の中にコンセント

近年流行している、玄関の土間空間に大きめの収納を設ける通称「玄関収納」。靴に履き替える場である玄関収納にコンセントがあれば、例えば電動自転車のバッテリーや、アウトドア用の充電式ランタンなどを、家の中に持って上がることなく、靴を履いたまま充電することができます。「室内に持って入りたくないものを収納して置ける場所」として人気の玄関収納の進化系と言えます。

室内の収納の中にもコンセント

室内の縦長の収納の中にあるのは、最近大流行している充電式の掃除機を充電するためのコンセント。充電式の掃除機を室内に出しっぱなしで充電していると、どうしても散らかった印象になってしまいますが、収納の中で充電できればお部屋がかなりスッキリとした印象になります。

テレビ台に「ロボット掃除機」収納スペース+コンセント

畳のある小上がりから面一で作られた作り付けのテレビ台の一部は、ロボット掃除機を収納・充電できるコンセント付きの収納スペース。カッコいいロボット掃除機も、やはりリビングに野ざらしで置かれていたら魅力も半減。このような痒いところに手が届くものを造作で作れるのも、注文住宅の良いところです。

キッチン作業台の高さ調節

このお家のキッチンは、住む人の身長の高さに合わせて、作業台の高さをやや高めに設定。注文住宅では、このようにキッチンの作業台の高さを自分で選ぶことができます。一方、建売住宅のキッチンは、すでに標準の作業台の高さのものが取り付けられており、ほとんどの場合後から調節することはできません。毎日使う部分だからこそ、体への負担が少ない作りにすることで、暮らしやすさがグッと上がることでしょう。

深型の食器洗い乾燥機

ビルトインの食器洗い乾燥機は、容量の多い「深型」を採用。浅いタイプの食洗機は価格は割安なものの、お鍋やフライパンなどは手洗いしなければならなくなってしまいますが、しっかりと収納容量のある深型の食洗機は、ほとんどの場合1日の洗い物を1回で終えることができます。このように、ビルトインの食器洗い乾燥機のグレードを選べるのも注文住宅ならではのメリットと言えます。

吹き抜けとハイサイトライト

近年の新築住宅のトレンドとなっているのが、採光が十分ありながらも、室内のプライバシーが保たれるお家。隣家との距離が近いこのお家では、リビングの吹き抜けの2階部分に設けられた南向きの高窓(ハイサイトライト)から入る日光によって、日中は家全体が明るくなる設計になっています。

多機能なダウンライト

リビングのダウンライトには、調光・調色機能の付いたもの、そしてBluetoothスピーカー機能を搭載したものを採用。食事のシーンや作業をするシーンで照明の調光・調色を変えたり、テレビの音を天井の照明から流して部屋中に届けたり…という、見た目だけではわかりにくい便利な工夫が凝らされています。

不要な部分の予算を削れる注文住宅

この記事で取り上げたような様々な工夫を取り入れると、価格がどんどん高くなってしまうのではないか…と不安になる方もおられることでしょう。しかし、注文住宅はすでに建物が出来上がっている建売住宅とは異なり、自分たちがそこまで重要視していない部分の予算を削って、賢く予算を組むことができる住宅なのです。

例えば、このお家の場合、「将来的に使うことがない」と判断した「庭」を作らないことで、土地の価格と外構費用を節約。その分、2台止められる駐車スペースや、家の中のこだわりに予算を割くことができたそう。

このように、必要でない部分の予算を力を入れたい部分に回すことができることは、注文住宅の最大のメリットと言えるかもしれません。多様化が進み、自分好みのライフスタイルを歩みたい人が増えている現代社会。自分たちの理想の暮らしを、注文住宅でスマートに叶えてみてはいかがでしょうか。

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