
2022.07.06
エレベーターなしの4階・5階のお部屋は後悔する?メリットと注意点
暮らしのQ&A
賃貸住宅の検索サイトなどで、築年数の古い物件を中心に見かけることが多い「エレベーターなし・5階建て」の物件。エレベーター付きのマンションでは、一般的に眺望の良い高層階ほど家賃が高く設定されているものですが、このようなエレベーターなし物件では、3階以下の低層階の家賃の方が割高という逆転現象が起きていることもあります。理由は明白で、エレベーターなしのマンションの場合、高層階まで階段で登る必要があり、借り手がなかなか見つからないのです。
しかし、逆転の発想をすれば、4階や5階までの階段が苦にならない場合、高層階に割安な家賃で住むことができるということ。今回は、エレベーターなしの4階・5階のお部屋のメリットや注意点などを見ていきましょう。
エレベーターは何階以上の建物に付いていることが多いの?

建物にエレベーターを設置する基準は、法律上は31m以上の高さの建物への設置が義務化されています。これは階数に換算すると7階建て以上の高さの建物が該当します。
しかし、実際には6階建ての建物であればほとんどがエレベーターは付いています。また、比較的新しいマンションでは4階建ての中層階のマンションでもエレベーターが付いていることは珍しくありません。エレベーターなしの4階・5階のお部屋は、築年数が古めのマンション・アパートでよく見られます。
エレベーターなしの4階・5階のお部屋のメリット

1. 家賃が安い
冒頭でも触れましたが、エレベーターなしの物件の高層階は、借り手がつきにくいため同じマンションの低層階や、エレベーターありのマンションよりも家賃が安く設定されています。空室を避けるため、その地域の相場から5,000円ほど安く設定されていることもあります。
また、エレベーターは維持・管理にお金がかかり、電力も消費するため、エレベーター付き物件は家賃とは別に管理費を支払わなければならないこともあります。そもそもエレベーターがない物件は、そのような管理費とも無縁なのです。
2. 階段が適度な運動になる
エレベーターなし物件の4階・5階のお部屋に住むと、帰宅する度に階段を登ることになります。そのため、自然に適度な運動をすることになるため、無意識のうちに運動不足を解消できてしまうというメリットがあります。
特に、階段を登る運動は、スクワットと同じような効果があるとされていたり、スポーツジムのマシンにも階段を擬似的に上る運動を再現した「ステアクライマー」という器具があったりと、有酸素運動として非常に効果的であると言われているのです。
3. 災害時にすぐ避難できる(閉じ込められる心配もなし)
自宅のドアのすぐ近くに階段があることが多いエレベーターなし物件。
階段が近いことや、日頃から階段の昇り降りに慣れていることから、地震や火災などの災害時にエレベーターが停まっても慌てることなく避難できるでしょう。また、地震などの際にエレベーターが停止して閉じ込められてしまうというリスクとも無縁です。
4. エレベーターでマンションの住人と会わなくて済む
エレベーター付きの物件では、エレベーターに乗るタイミングが他の住民と被ってしまうこともしばしば。エレベーターは密室の空間となるため、他人と一緒に乗るのは心理的に苦しいという人も多いのではないでしょうか。特に女性は、防犯面の心配からエレベーターに1人で乗るなどの対策をとっている人もいます。また、このご時世、密閉された空間に閉じ込められるのは感染症のリスクを考えても避けたいものです。
中には、エレベーターに他人と同乗するのが嫌なため、8階の自室まで階段を利用して帰っているという人も。エレベーターなし物件では、そもそもエレベーターがないので、このようなことを悩む必要はありません。
5. 朝のラッシュ時にエレベーターを待たなくてもよい
4.で取り上げたように、集合住宅のエレベーターは利用するタイミングが他の住民と重なってしまいがち。朝のラッシュ時は各階から人が乗ってきて、混雑することも珍しくありません。この混雑が嫌で、エレベーターを待たずに階段で降りてしまう人も多いのではないでしょうか。
エレベーターなしの物件の場合、このような渋滞に煩わされることはなく、自分の好きなタイミングで出発できます。
とは言ってもやはり大変そう…エレベーターなしの4階・5階に住む注意点

1. 4階以上は引越しの際に追加料金が発生する可能性大
多くの場合、エレベーターのない物件の2階以上のお部屋は、引越しの際に追加料金がかかります。エレベーターがあれば大型の荷物をまとめて運ぶことができるため、少ない人員で対応できますが、階段のみの場合は人も作業時間も多くなってしまうため、追加料金が発生するのです。
2階や3階のお部屋であれば、業者の力を借りずに自分の手で荷物を運び込もう(あるいは地上まで持って降りよう)と考える人もいるかもしれませんが、4階・5階のお部屋まで荷物を持っていったり、地上に下ろしたりするのはかなりの重労働。よほど体力に自信があったり、ミニマリストで荷物が極端に少なかったり…という場合は別ですが、避けた方が無難でしょう。
2. 大型の家具・家電の購入時は部屋まで運んでもらえないこともある
1.の引っ越しと同じような理由ですが、移動手段が階段のみの場合、高層階の部屋は大型の家具・家電を運び込むのに追加費用が発生したり、そもそも配送を拒否されたりすることもあります。自室までの配送を断られた場合、1階での受け渡しとなるため、自力で運び込まなければなりません。
3. 荷物が多い時や体調不良時には家に帰ることが辛い
元気な時は階段の昇り降りが苦にならないかもしれませんが、買い物帰りで荷物を多く抱えていたり、体調不良時や足を怪我したりしているときに階段を利用するのは辛いものです。4階・5階のお部屋の場合は、踊り場で休みながら事故の無いように昇降する必要があります。
4. 転落する危険に注意
外出の度に階段を利用することになるエレベーターなしの物件。うっかり足を滑らせてしまうと、大怪我をしてしまうかもしれません。急いでいる時も慌てず階段を降りるようにしましょう。
エレベーターなしの4階・5階のお部屋が向いている人は?

このようなメリット・デメリットを踏まえた上で、エレベーターなしの4階・5階のお部屋は以下のような人におすすめです。
・毎日適度に運動したい人、階段が苦にならない人
・家賃を極力抑えたい人
・テレワークをしていて外出の機会が少ない人
・体力に自信がある人
住む際は、メリットとデメリットをしっかりと考えて

ここまで考えてきた通り、エレベーターなしの4階・5階のお部屋は、家賃が安いという大きなメリットがあります。
しかし、家賃だけに魅力を感じていて、さまざまなデメリットを乗り越えられなさそうであれば、住むのはやめておいた方が良いでしょう。



