2022.05.06

インナーガレージの間取りの家ってどうなの?メリットとデメリット

建てる

人生最大級のお買い物・マイホーム。すでに車を持っている、あるいは買う予定があるという人は、内装や外観を考えるのに加えて「ガレージ」についても考えておられることでしょう。中には、通常のガレージではなく、建物の一部に組み込まれたガレージ「インナーガレージ」を検討されている方もおられるのではないでしょうか。

インナーガレージのある間取りの家は、通常の間取りの家と比較してどのように異なるのでしょうか?インナーガレージのある家のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

インナーガレージのある間取りの家のメリット

1. 車などが雨に濡れない

車もバイクも、雨晒しの状態にしておくことは劣化を早めてしまうため、できることならば雨に濡れることは避けたいもの。コーティングがされているため、すぐに劣化するということはないものの、雨上がりに長時間車などを置いたままにしていると、水分が抜けにくい袋部分や凹んでいる部分にサビができることもあります。

前述の通り、インナーガレージは建物の一部に組み込まれたガレージ。屋根はもちろん、シャッターをつけることができるため、愛車やバイク、自転車などを雨に濡れずに置くことができます。

2. 車などが汚れにくくなる

1. で取り上げたように、車やバイク、自転車などが雨に濡れると、空気中のホコリや排気ガスなどが容赦無く車体に付着し、雨が上がって乾いた後に汚れが目立つようになります。また、春には黄砂や花粉も多く飛んでいるため、野晒しで車などを置いていると雨が降っていなくても汚れが付くことも珍しくありません。せっかく洗車をしても、外に車を停めている間にすぐに汚れてしまう、といった事態になっている方も多いのではないでしょうか。

屋根やシャッターのあるインナーガレージは、車を停めている時の雨などの汚れを防ぐことができます。愛車をきれいに保ちたい方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

3. 車などがイタズラされるリスクが下がる

外に停めている車やバイクは、通行人が気軽に触れることができるため、イタズラの被害に遭うことがあります。車体に傷をつけられたり、場合によっては車上荒らしやパーツの盗難などの被害に遭ってしまったりすることもあります。最近では、外のガレージに停めている電動アシスト自転車の充電池を盗難されるということもあるようです。

出入り口にシャッターの付いたインナーガレージであれば、犯人が愛車に近づくことが物理的に困難になるため、リスクを下げることができるでしょう。

4. 土地が狭い場合は敷地を有効活用できる

狭い土地に、建物と外の駐車スペースの両方を配置すると、建物の面積がどうしても小さくなってしまいがち。しかし、インナーガレージの場合、敷地を可能な限り建物にしてもガレージを確保できるため、土地が狭くても敷地を有効活用できます。

特に都心部では、1階部分のほとんどをインナーガレージにして、2、3階に居室を作るという戸建て住宅も珍しくありません。

5. 雨の日は屋内から濡れずに車に乗れる

インナーガレージの間取りの家で、屋内からガレージに直接入れるような間取りになっている場合、雨の日も屋内から濡れずに車に乗ることができます。

また、車から降りる際も同様に雨に濡れないため、例えば買い物袋やベビーカーなどの荷物が多い時でも傘をさす必要がなく、落ち着いて家に入ることができます。

6. 趣味などのスペースとして使える

インナーガレージは、屋内でありながら屋外のような場所。家の中ではやりづらいDIYや、車のメンテナンスといった、趣味などの便利なスペースとして活用することができます。

外のガレージでも同様のことを行うことはできますが、雨天時はNGであったり、ご近所の目が気になったりと、何かと障壁があります。プライベートスペースとして「こもる」ことができるインナーガレージには、外のガレージにはない便利さがあると言えるでしょう。

インナーガレージのある間取りの家のデメリット

1. 1階に居住スペースが作りにくい

1階の屋内にガレージ分のスペースを作るため、インナーガレージの間取りの家の1階には居住用のスペースを作りにくいというデメリットがあります。例えば、1階は水回りと個室1個でLDKは2階にしている、もしくは1階部分はガレージと収納のみでLDKや個室などは2階以上になっている3階建、といった間取りが多く見られます。

敷地に余裕がある場合は平屋のインナーガレージも実現できますが、インナーガレージの家は2階建以上の家になることが多い(=階段がある)ということを認識しておきましょう。

2. 車の排気ガスが部屋に流れ込むことも

インナーガレージのある家の間取りには、ガレージから直接室内に入ることができるようになっているものが多く見られます。雨の日でも車から部屋まで濡れずに帰ることができるのは大きなメリットではありますが、ガレージに出入り口が直接通じているため、ガレージ内に溜まった車の排気ガスが室内に入ってしまう可能性があります。(※ガソリン車の場合)

インナーガレージ内には換気システムを導入し、排気ガスが充満するのを防ぎましょう。

3. 車やシャッターの音が家に響きやすい

インナーガレージは屋内にガレージを設けるという設計上、外にガレージがあるよりも、車の音が家全体に響きやすくなります。また、シャッター式の場合は開閉の音や振動が意外と気になる方も多いようです。あまりに音が大きい場合、帰りが遅くなったり早朝に車を出したりする際、眠っている家族を起こしてしまう可能性もあります。

インナーガレージの家で快適に暮らすためには、やや割高になるものの、シャッターを静音設計の良いものにするなど、長い目で見た対策が必要でしょう。

4. ガレージの作り直しが困難

インナーガレージは、屋内にガレージを作るため、基本的に後からガレージを広くするということが困難です。そのため、あらかじめガレージの広さを慎重に考えておかないと、将来大きな車に乗り換えた時にガレージに入らないということになるかもしれません。例えば、「家を建てた当初は小型車だったが、家族が増えたのでワゴン車に乗り換える」ということもあるでしょう。

建物の面積とガレージの面積のどちらに重点を置くかが悩みどころですが、将来に備えて余裕のあるスペースを確保しておくのも良いかもしれません。

5. 建築コストが割高になる

インナーガレージを作ると、通常の家と比較して建築コストが割高になります。換気扇やシャッターなどを良いものにするとさらに費用が嵩んでしまいます。

ただでさえ、安い買い物とは言えないマイホーム。インナーガレージを設置するか、諦めてその他の部分により多くのお金をかけるかを家族で念入りに話し合いましょう。

インナーガレージを導入するのは新築時がおすすめ!

インナーガレージをリフォームで後から設置する場合、新築で作るよりもさらに高額になり、建物の構造上作ることができないこともあります。そのため、インナーガレージは可能であれば新築時に付けておいた方が予算的にも家の構造的にも良いと言えます。インナーガレージを諦めきれない場合は、将来のことを考えて新築時にアクションを起こすのも良いかもしれません。