古い賃貸で新しい洗濯乾燥機を置いた実例から学ぶ、洗濯機を設置する際の注意点

2019年10月の消費増税に伴い、大型家電を購入したという方も多いことでしょう。今回は、そんな駆け込み需要の波に乗り、実際にドラム式洗濯機を購入したものの、古い賃貸マンションに住んでいるゆえに様々な困難に直面したJさんの経験談を元に、洗濯乾燥機を設置する際の注意点を見ていきましょう。


目次[非表示]

  1. 1. 洗濯機置き場(防水パン)に入らない問題
    1. 1-2. 幅60×60cmのドラム型の機種を発見
  2. 2. 蛇口の位置が低すぎる問題
    1. 2-1. 蛇口の位置を上げる水栓に取り替える必要
  3. 3. 自分で設置する際の下準備
    1. 3-1. 防水パンが割れないように配慮
    2. 3-2. 搬入経路を確認
    3. 3-3. 経路を毛布で養生
    4. 3-4. 運搬には引越し用のベルトを使用
  4. 4. 結果 無事に搬入完了!
  5. 5. まとめ 洗濯機を購入する際の注意点


1. 洗濯機置き場(防水パン)に入らない問題


Jさんは今回の増税を前に、奮発して乾燥機能のついた洗濯乾燥機の購入を考えました。しかし、Jさんの住んでいる賃貸マンションは、築29年の物件。洗濯機の防水パンは、昔ながらの横長の二槽式洗濯機を置くことを想定した防水パンで、幅約70cm、奥行き約54cmの小さなものでした。乾燥機能付きの洗濯乾燥機の機種を調べるうちに、Jさんはほとんどの機種が自分の家の防水パンには入らないことに気づきます。


乾燥機能付きの洗濯乾燥機には、縦型とドラム型の2タイプがあり、同じ洗濯量・乾燥容量で比較すると一般的には縦型のものが割安になっています。しかし、縦型の洗濯乾燥機のサイズは、接地面自体は51cm前後とギリギリ防水パンに入るようになっているものの、奥行きが65cm前後もあり、壁にぴったりとくっついているマンションの防水パンには入りませんでした。


最初はコストパフォーマンスの良い縦型洗濯乾燥機を検討していたJさんでしたが、自分の家の洗濯機置き場には物理的に入らないという現実を突きつけられ、乾燥機能を諦めかけていました。


1-2. 幅60×60cmのドラム型の機種を発見


幅70cm、奥行き54cmの防水パンに入る機種を探しているJさんは、パナソニックが販売している「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VG730L/R」という機種を発見しました。


この機種は、大型のものが多い洗濯乾燥機でありながら、奥行きを60cmにとどめたコンパクトなモデル。メーカーのホームページでは「マンションサイズ」とキャッチコピーが打たれているものでした。この機種が、壁にぴったりとくっついているJさんの家の洗濯パンでも何とか入るサイズの唯一の洗濯乾燥機だったのです。


築年数が30年ほどの物件の防水パンでは、このように今時の大型の洗濯乾燥機が入らないことが多いようです。洗濯パンの大きさに縛られず、大型の洗濯機をどうしても置きたい場合は、別売りのかさ上げ台を購入する必要があります。


>> 室内洗濯機置き場の「防水パン」に洗濯機が入らない問題について


2. 蛇口の位置が低すぎる問題


別売りのかさ上げ台を購入せず、古くて奥行きの狭い防水パンに入る洗濯機を購入することにしたJさん。しかし、問題はそれだけにとどまりませんでした。何と、洗濯乾燥機に水を送る水道の蛇口の位置が約95cmと低く、約1mの高さの洗濯乾燥機(先ほどのNA-VG730L/R)と干渉して入らないことが発覚したのです。


防水パンにギリギリ入る機種を探し当てたにも関わらず、今度は蛇口の位置の低さによって阻まれ、相次ぐ問題にJさんは悩まされることになりました。


2-1. 蛇口の位置を上げる水栓に取り替える必要

このような低い蛇口を、壁に這わせるような形で延長し、今時の洗濯機が置けるような高い位置に上げる専門の水栓が発売されています。複数のメーカーから発売されているこの水栓を使うと、蛇口の位置を10~15cm程度上に上げることができます。


このような水栓は、マニュアルなどを見て自分で取り替えることができるようになっています。しかし、腕に自信がなかったり、賃貸住宅に住んでいて退去時に原状回復を求められたりする場合は、プロに依頼した方が安心でしょう。しかし、プロに依頼すると出張費などで取り付けに1万円ほどかかってしまいます。


賃貸住宅に住んでいるJさんは、原状回復のことを考え、設備の工事の仕事をしているプロの友人に取り付けを依頼することにしました。良心的な友人のおかげで、出張費などを支払うことなく取り付けてもらうことができたのです。


>> 蛇口が原因で室内洗濯機置き場に洗濯機が入らない問題について


防水パン、蛇口の問題をすべてクリアし、後は洗濯乾燥機の搬入を待つのみとなったJさん。続いて搬入の際に気をつけていたことを見ていきましょう。


3. 自分で設置する際の下準備

3-1. 防水パンが割れないように配慮


築年数が30年近いJさんの家の防水パンは、新築当時のもののまま。当然経年劣化も進んでいるため、重たいドラム式洗濯乾燥機(約70kg)を設置すると割れてしまう可能性があると感じ、洗濯乾燥機の足の下に敷く専用のクッション材を購入しました。


Jさんがこのような「防水パンの割れ」を警戒したのには根拠があります。今住んでいる物件と同時期に建てられたJさんの実家の防水パンが、その昔、重たいドラム式洗濯乾燥機を設置すると割れていたのです。最初は髪の毛のような細いひび割れだったものが、揺れの激しい洗濯乾燥機が動くたびに拡大し、後の買い替えの際に洗濯乾燥機を移動した時には下の床が見えるほどひび割れが広がっていたのです。


持ち家である実家とは異なり、Jさんの家は賃貸マンション。防水パンが割れてしまえば修繕費用を支払わなければならないため、安全のために振動を吸収する洗濯機用のクッション材を敷くことにしたのです。このように古い賃貸マンションでは防水パンの耐久にも注意したほうがいいケースがあります。


3-2. 搬入経路を確認


Jさんが購入した洗濯乾燥機、パナソニックのNA-VG730は、幅・奥行き共に約60cm、高さ約100cm。それに対し、洗濯機置き場のある洗面所のドアの幅は65cmとかなりギリギリであることがわかりました。そのため、洗濯機を搬入する際は家族と協力して慎重に搬入することにしました。


3-3. 経路を毛布で養生

段差、ドアノブなどを養生


設置費用3,000円を節約したため、Jさんの洗濯乾燥機は玄関までしかやってきません。そのため、開梱して設置するまでは玄関から廊下を通り、洗面所まで洗濯乾燥機を運搬しなければなりません。玄関から洗面所までの段差や建具、ドアノブなどを毛布を使って養生し、洗濯乾燥機に傷がつかないように配慮しました。


3-4. 運搬には引越し用のベルトを使用


想像を超える重さと大きさに、3,000円をケチったことを物凄く後悔する一同


重さ70kgの洗濯乾燥機。腕の力だけで安全に運搬するのは屈強な男性2人でないと厳しい重さです。しかし、さほど力持ちではないJさんの家族でも安全に運搬できるかもしれない「引越し用ベルト」という商品があるのです。


このベルトは、2本のベルトを運ぶものの下でクロスさせ、ものの両側に立つ2人が、2本のベルトの両端に腕を入れ、運ぶものを両側から押すように持ち上げると、重いものが嘘のように持ち上がる、という代物。本当にそんなことが可能なのか半信半疑のJさんでしたが、何もなしの状態で運ぶよりもましだろうと考え、引越し用ベルトを購入しました。


>> 【Amazon】引越し用ベルト


4. 結果 無事に搬入完了!

防水パンにギリギリ納まった洗濯乾燥機(背面の隙間は5cmほど)


搬入経路の段差や角、突起を毛布で養生し、引越しベルトを使うと、さほど力持ちではないJさんでも、2人がかりで何とか無事に70kgのドラム式洗濯乾燥機を設置することができました。洗濯機用水栓でわざわざ高さを上げた蛇口も問題なく機能し、ほっと一安心したJさん。試運転として洗濯〜乾燥までを行いましたが、水漏れもなく無事に終了しました。心配している防水パンの割れは年数が経ってから発生する可能性もありますが、現状は問題なさそうです。


5. まとめ 洗濯機を購入する際の注意点

業者の手を借りずに、見事に設置代金3,000円の節約に成功したJさん。一連の作業を無事に終えることができたのですが、自力で設置する場合、うまくいかないというケースも起こりえます。確実に設置したい場合は、業者に頼むのが一番です。


また、今回の実例で問題となった下記の項目は必ず洗濯機を購入する前に確認しましょう。


1. 防水パンの大きさ(古い場合は耐久も)

2. 蛇口の高さ

3. 洗濯機の大きさ

4. 自力で設置する場合は搬入経路

5. エレベーターなしの場合の追加運搬費用


古い物件、あるいは洗濯機置き場が狭いこともあるマンションでは、設置できる洗濯機の大きさに注意し、購入する前に計測し、下準備をしっかりとして購入しましょう。


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