
2022.05.12
キッチンの耐用年数は何年?キッチンリフォームのタイミングまとめ
リノベする
料理をしたり、食器を洗ったりと、ほとんどの人が毎日使用するキッチン。キッチンに何らかの不具合が発生した際、賃貸住宅に住んでいる場合は貸主負担で修理・交換してもらえますが、持ち家の場合は実費で修理や交換を行う必要があります。
キッチンの耐用年数やリフォームのタイミングについて見ていきましょう。
キッチンの「耐用年数」は何年?

キッチンの使用頻度やお手入れの仕方によって差があるものの、キッチンの耐用年数は一般的に10年程度と言われています。キッチン全体が10年でダメになってしまうというよりも、レンジフードやコンロ、水栓といった一部の付属品にトラブルが発生するケースがほとんどです。
まだ10年前の部品が手に入るのであれば、その部品を購入して古い機器を修理して使い続けることもできますが、部品が廃盤になっている場合、修理ではなく交換が必要になってくることもあります。
キッチンのリフォームを考えるタイミングとは?

故障や不具合のある箇所が増えてきたとき
前述の通り、キッチンは10年を過ぎたあたりから故障や不具合のある箇所が出てきます。キッチンはガスコンロや換気扇、シンク、収納といったさまざまなパーツで構成されているため、部分部分を修理しながら古いものを使い続けると何かと費用がかかります。
また、故障したり性能が低下してきていたりするのを我慢しながら使っていると、毎日の生活にストレスを感じてしまうかもしれません。多くの人が、「他の部分がまだ使えるから」と我慢して古いキッチンを使っているのが実情ですが、あまりに生活に支障をきたすようであればキッチンのリフォームを検討するのも良いでしょう。
使いづらいとき
実際に暮らし始めてから、キッチンの不便さを感じることはよくあります。
例えば、
「省スペースになるからと壁付けタイプのキッチンにしたものの、リビングにいる家族との会話が不自由なので、スペースは取るけれど対面キッチンにすればよかった…。」
「収納が増えるからと吊り収納を作ったが、高い位置に収納があると不便で、結局使わなくなったので取り除きたい…。」
というようなことも起こりうるでしょう。
人によって生活スタイルが異なるため、このような不満が出てくるのは当然のことです。この先数十年も不便な思いをしながら使い続けるよりも、計画を立ててキッチンリフォームに踏み切るのも一つの手段と言えるでしょう。
新しい設備が欲しくなったとき
最新の電子機器と比較すると進化は緩やかではあるものの、キッチンも時代と共に変化していき、10年も経過するとより便利でよりスタイリッシュなキッチンが続々と登場します。例えば、友人の家に遊びに行った時に、より新しいタイプのキッチンでとても使いやすそうだった…という経験をされたという方も多いのではないでしょうか。
特に、今のキッチンにところどころ不具合が出てきている…という状況であれば、新しい設備を備えたキッチンに変えて快適な生活を手に入れた方が、肉体的にも精神的にもストレスも軽減できることでしょう。
設備ごとの耐用年数は何年?
ガスコンロ

ガスコンロの耐用年数はおよそ10〜15年です。
ガスコンロがなかなか点火しなかったり、火力の調節ができなくなったり、途中で火が消えてしまったり、異音がしたり…という症状が現れると交換のサイン。深刻な事故になる前に交換しましょう。
IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターの耐用年数はおよそ10〜15年です。
ガスコンロのように火が見えないためわかりにくいのが難点ですが、なかなか温まらなかったり、温度調節ができなくなったり、煙や異音が出てきたり、あるいはそもそも電源が入らないことがあったり…という不具合が出てきたら、交換時と言えます。
換気扇・レンジフード

換気扇・レンジフードの耐用年数はおよそ10年です。
換気扇・レンジフードは、お料理の際の煙や油を吸い出して排出する機能を持つために汚れやすく、お手入れしていても劣化しやすい部分です。換気扇を回すと異音がしたり、振動を感じたりするようになると不調の合図。早めに交換しましょう。
天板

天板の耐用年数は、素材と使い方によって異なり、一概に何年程度ということはできません。近年人気の人工大理石の天板の場合は、熱による変色や、衝撃による亀裂が入ったら交換を検討しましょう。ステンレスの場合は、引っ掻き傷や水あか、錆などが気になってきたら交換時です。
シンク

シンクの耐用年数はおよそ10〜20年です。
毎日水を流すシンクは、適切にお手入れをしていても落ちない汚れが出てきたり、くすんで見えてきたり、場合によっては錆びてきたりといった劣化は避けられません。汚れが看過できないようになってきたら交換しましょう。
排水管

排水管の耐用年数はおよそ10年です。
毎日料理や洗い物の排水をする排水管は汚れやすく、耐用年数も短い部分です。水漏れが発生している場合はもちろんですが、お手入れをしても嫌な臭いがしてきたり、流れが悪くなってきたりすると交換した方がよいでしょう。
食洗機

食洗機の耐用年数はおよそ10年です。
水漏れや異音などの異常が発生した時はもちろんですが、ちゃんと適切な量の食器や洗剤を入れているのに食器の洗浄や乾燥が不十分だと感じるようになったら、食洗機の修理・交換を検討しましょう。ビルトインタイプの食洗機は便利でスタイリッシュな反面、故障した際の修理・交換が外付けのものよりも面倒な部分で、多くの場合業者の手を借りる必要があります。導入する際はあらかじめそういうものであると理解した上で導入しましょう。
キッチンは何十年も使い続けられるものではない
この記事で見てきた通り、キッチンは早ければ10年ほどで何らかの不具合が出てくる部分です。しっかりメンテナンスしながら大切に使っていても、20年後には使用に支障が出てきて普通なのです。
故障や性能低下によるストレスを抱えて生活するよりも、思い切ってリフォームをして快適な生活を送ってみてはいかがでしょうか。