
2019.10.02
忘れないでおきたい建て替え・リノベーションの際の仮住まい
リノベする
土地とは異なり、建物は比較的早く老朽化していくもの。
築30年が経過すると、外壁、内装、水回りなどに何らかの不具合が発生し、修繕が必要になってきます。今の家を修繕しながら暮らすという選択肢もありますが、老朽化が進んだ実家を建て替えたい…。中古物件をリフォームしたい…。
と考える方も多いことでしょう。 そのような時に忘れてはならないのが、工事期間中の仮住まい。一軒家を丸ごと建て替えたり、全ての部屋をリフォームしたりする場合、当然ながら一定期間他の場所で住む必要があります。
しかし、この仮住まい探し、意外と難航することが多いと言われているのです。
短期賃貸契約は嫌がられる

家を建て替えたり、リノベーションしたりする間、一般の賃貸住宅に住み替えて生活するという方法を考える方も多いことでしょう。
しかし一般的に大家さんは、あらかじめ短期間と決まっている賃貸契約者を嫌がると言われています。
特に、マンションのリノベーションなどで、工期が1ヶ月や2ヶ月と短期間で終了してしまう場合、受け入れてくれる賃貸住宅を探すのは至難の業。
家を建て替える場合は、工期が最長6ヶ月程度かかることもありますが、それでも半年限定で借りられる賃貸住宅は少ないと言えます。
大家さんが短期賃貸契約を嫌がる最大の理由は、短期間入居の後に再度入居募集をしなければならないことでしょう。
空室が出るということは、家賃収入が断たれるということ。仮に大家さんがローンを組んでその物件を購入していたとしたら、かなりの痛手です。
さらに入居者募集をするために広告を出すのにも費用がかかります。大家さんにとって、短期賃貸契約はまさに茨の道。嫌がる人が多いのも当然なのです。
もし、建て替え・リノベーションのための仮住まいを賃貸住宅にしたい場合は、かなり早めから物件探しを行う必要があります。
ホテル住まいは高額

賃貸住宅を短期で借りるのが難しいからといって、数ヶ月ずっとホテル住まいをするのはお金がかかります。
単身ならば安めの宿で宿泊代を節約することもできるかもしれませんが、4人家族が泊まることのできるような部屋となると一泊1万円を切るところは難しいかもしれません。
また、値段だけを追い求め、設備や治安などに不安が残るような安宿に一家で住むというのも苦しい選択です。
仮に1泊1万円で済ますことができたとしても、工期が1ヶ月程度で費用は30万円。とても大きな出費になります。
マンスリーマンション

マンスリーマンションとは、あらかじめ家具・家電がついており、週単位・月単位で契約ができるようになっている物件のことです。
賃料・光熱費(多くは定額制)・清掃費を合わせると、ホテルのおよそ半分程度の値段で住むことができます。しかし、同程度の広さの通常の賃貸住宅と比べてしまうとどうしても割高感は否めません。
また、マンスリーマンションが多いのは都市部。建て替え中の自宅が郊外地域だと、自宅から遠く離れた場所にしか物件が見つからない可能性も考慮しておきましょう。
家具の保管場所

部分的なリフォームであれば、リフォームしない部屋に家具を一旦収納することができるかもしれませんが、建て替えやフルリノベーションの場合は家具をどこかに移動させなければなりません。
敷地内に倉庫などがある場合などを除き、仮住まいにそのまま持っていくか、レンタル倉庫などを借りて一時保管する必要があります。
ホテル住まいやマンスリーマンションの場合、持ち込むことはできないため、レンタル倉庫一択になるでしょう。
建て替え、リフォームの前に家具を移動できるようにしておきましょう。
マンスリーマンション+レンタル倉庫が現実的
ここまで、建て替え・リフォームの際の仮住まいの方法について考えてきましたが、最も現実的なのが「マンスリーマンション+レンタル倉庫」の組み合わせだと言えます。
工事が始まる前に運良く短期賃貸契約で通常の賃貸物件を借りることができるならば、最もコストを抑えることができます。
しかし、短期賃貸契約を快く結んでくれる大家さんが少ないことや、他の人がそのような物件を抑えている可能性を考えると、それはかなり狭き門となることでしょう。
いずれ方法にせよ、工事が始まる間際になって仮住まいを探し始めたのでは間に合わない、ということを覚えておきましょう。




