2021.07.26

無垢材とは?無垢の家がもたらす嬉しい3つの効果

建てる

注文住宅でマイホームを計画する際、床材や柱などに「無垢材」を使用するか、「集成材」を使用するかで迷う方も多いのではないでしょうか。同じ「木」ではあるものの、無垢材と集成材にま様々な違いがあります。無垢材とは一体何なのか、そして無垢材にはどのような効果があるのかを見ていきましょう。

無垢材とは?集成材との違い

無垢材とは、伐採した木をそのまま切り出した木材のこと。日本では古くから、無垢材は建材として使用されてきました。

それに対して、集成材とは複数の薄い板を接着剤で貼り合わせて作られる建材。大量生産が可能なためコストが安くなる反面、接着剤に使用されるホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物を放出するので、ホームシックの原因になる可能性があります。

無垢材は集成材のように接着剤を使用していないため、化学物質を含まない人体に優しい素材と言えます。

無垢材の嬉しい3つの効果

無垢材には、化学物質を含んでいないため身体に優しいという点以外にも、健康な生活を送る上で嬉しいメリットがあります。ここからは無垢材の木ならではの嬉しい効果をご紹介します。

1. 科学的に証明されている「癒し」効果

深い森の中を歩くと、澄んだ空気の中ほんのりと香る「木の優しい香り」を嗅いで癒されたという経験をしたことはありませんか?この木の香りの正体は、「フィトンチッド」という物質です。 フィトンチッドには、脳内のα波の発生を促進して心を安定させたり、交感神経の興奮を抑えたりと、人をリラックスさせる効果があります。

つまり、「森林浴をしたら癒された」と感じる感覚には、美しい緑の森を見たという視覚情報によって得られる快感だけではなく、フィトンチッドによるリラックス効果も影響している可能性が大なのです。

2. 眠りを促す効果

日本で、建材として頻繁に使用される「スギ」の無垢材。実は、杉の木には「セドロール」という睡眠にとって嬉しい成分が多く含まれています。セドロールには、先ほど取り上げたフィトンチッドと同じように鎮静効果があるだけではなく、誘眠効果があり、花王株式会社東京研究所の研究では、就寝の2時間前からセドロールを香らせたことで、入眠を円滑にしたという結果が出ています。(出典:http://otonasuhada.jp/what_is_cedrol/

セドロールを吸引することで、眠りにつく時間が短縮され、眠っている時間が長くなるという効果が期待できるのです。寝室の床や柱を杉の無垢材にして、寝る前にセドロールを嗅ぐことができるようにしておけば、快適な睡眠を助けてくれる可能性が高まります。

3. 調湿・断熱効果

無垢材には、湿気の多い時には水分を吸収し、湿気の少ない時には放出する天然の調湿効果があります。ジメジメする梅雨の季節は適度の室内の湿気を吸い、乾燥しがちな冬場は水分を放出して室内が乾燥しすぎないようにしてくれます。いわば、天然の除湿機・加湿機のような役割を果たしてくれるのです。

また、無垢材は木の繊維の間に空気を含んでいるため、断熱効果が高い素材です。木の熱伝導率はコンクリートの10分の1とも言われています。コンクリートを触ると冷たさを感じるような寒い日であっても、無垢材の床は冷たさを感じにくく、ほんのりと温かみすら感じられるのです。

悩みどころは価格面

先にも述べた通り、天然の木をそのまま使っている無垢材は集成材のように大量生産をすることができない素材です。そのため、一般的に集成材よりも価格が割高になる傾向があります。

この記事で述べたような無垢材ならではの良さを体験したいと感じても、家全体を無垢材の床にするとちょっと予算が…というケースに陥ってしまうかもしれません。

そのため、家族全員が長い時間を過ごすリビングや寝室の床のみを無垢材の床にして、残りの部屋や廊下、階段はコスパの良い集成材にする、というような工夫をしている方も多いようです。

樹種によって様々な違いがある

「無垢材」と一括りに言っても、木の種類によってその特徴が大きく異なります。柔らかく足腰に優しい無垢材もあれば、硬く傷がつきにくい無垢材もあるのです。

それぞれの木が持つ特徴を踏まえて、自分たちの生活にマッチしている種類の無垢材を選びましょう。

無垢材は長い付き合いができる素材

無垢材は経年変化を楽しめる素材です。新しい状態であっても美しい無垢材ですが、年月を経るごとに色が変わって行く様子は、集成材では体験できない味わいがあります。また、冒頭でも述べたように、無垢材は接着剤を使用しておらず、住む人の身体に優しい素材です。

購入してから数十年にわたって長く住むことになるマイホーム。経年変化を楽しんだり、身体に優しかったりと長く付き合える無垢材は、マイホームに向いている素材だと言えるでしょう。

無垢材を使用した家の施工事例を見る