2021.02.09

無垢材の床が室内の湿度を快適に?冬も夏も嬉しい調湿効果とは

建てる

冬の室内は、湿度が低くなり空気が乾燥すると言われています。肌がカサカサ、髪がパサパサになったり、起床時などに喉が乾燥して痛くなるなどといった、乾燥ゆえの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、冬の室内で湿度が下がる原因や、快適に過ごせる湿度について考えるとともに、天然の調湿効果を持つ「無垢材」の床の魅力をご紹介します。

冬の室内はどうして湿度が下がりやすいの?

湿度とは、空気中に含まれる水蒸気(湿気)の量を比率で表した数値です。湿度が高ければ空気がしっとりとして、反対に低ければ空気が乾燥するとイメージしてください。

実は、部屋の中に同じ量の水蒸気が存在している場合でも、部屋の「温度」が上がることによって湿度は下がって、空気が乾燥してしまうのです。その理由は、空気中に含むことのできる水蒸気の量である「飽和水蒸気量」が、気温が上がるごとに上昇するため。

つまり、飽和水蒸気量の低い寒い部屋では空気中の湿気の割合が高い(湿度が高い)状態であっても、暖房によって気温が上がると湿度が下がって、空気が乾燥してしまうのです。

人が快適に過ごせる湿度とは?

人が快適に過ごせる湿度は、40~60%と言われています。 上述の通り、冬の室内の湿度は、暖房でお部屋を温めることにより下がってしまうため、暖房をつける前の湿度が仮に50%であっても、室温が高くなると40%を下回ってしまうこともあるため、こまめに湿度計をチェックしましょう。

湿度が40%を下回ると、空気が乾燥してしまい、肌や髪などが乾燥する可能性が高まります。また、鼻や喉の粘膜が乾燥することで、風邪やインフルエンザのウイルスに対する防御力が低下。室内の適切な換気を行うのと同時に、湿度が下がりすぎないよう注意する必要があります。

反対に、湿度が60%を超えるとダニやカビが繁殖しやすい環境となるため、湿度が高すぎるのも問題です。つまり、人が快適な生活を送るには、高すぎず低すぎずの絶妙な湿度である必要があるのです。

快適な湿度を維持してくれる無垢材の床とは?

無垢材とは、天然の木をそのまま加工した木材のこと。(反対に、接着剤で張り合わせるなどの加工をした木材は集成材と言います。)

天然の木には、セルロースやヘミセルロースという水分を引き寄せる成分が含まれており、湿度が高い時はこの部分に水分が吸着し、乾燥しているときには放出するという天然の調湿性能があると言われています。

この調湿性能は、天然の木が木材となった後も維持されます。そのため、無垢材を使用したフローリングには調湿効果があるのです。 無垢材の水分保持能力は、空気と比べるとはるかに高いため、気温や湿度が何らかの原因で変動しても安定して湿度を保ってくれます。

無垢材の床を使用した部屋は、常に50~60%付近の湿度が維持され、結露も起きにくいと言われているのです。

調湿に必要な床材の厚みは?

この無垢材の調湿作用が行われているのは、木の表面から2,3mm前後の薄い層。したがって、床材の厚みは5mm以上あれば十分な調湿効果が得られます。

厚みよりも、空気に触れる面積が広いとより調湿効果が上がるため、広い面積を無垢材で敷き詰めるフローリングは、無垢材の調湿性能を生かすにはピッタリと言えます。

樹種によって調湿効果は異なるの?

無垢材と一括りに言っても、木の種類によって調湿能力に違いがあります。その違いの理由は、木の比重。無垢材の木は、内部に含まれている空気の量の違いによって、同じ大きさでも樹種によって重さが異なっているのです。

一般的に、比重の大きい重い木よりも、比重の小さな軽い木の方が調湿性能が高くなると言われています。しかし、比重の小さな軽い木に比べ、比重の大きな重い木は、空気の隙間が少ない=密度が高いため「硬くて丈夫」という特徴があります。

無垢材の床を選ぶ際は、調湿性能だけではなく、樹種によって変わる使い勝手も含めて、バランスを見ながら樹種を選択するとよいでしょう。

加湿器も併用した方が安心

ここまで、無垢材には湿度の高い時は湿気を吸収し、乾燥しているときには湿気を空気中に放出する「調湿効果」があることをご紹介してきました。しかし、フローリングを無垢材にしたからといって、そのまま湿度に気を使わなくてもよい、ということにはなりません。

無垢材は、水分を多く含んでいる状態の時は膨張し、水分を放出している状態の時は収縮する性質があります。そのため、仮に空気が極度に乾燥した状態が続くと、無垢材が収縮しすぎてひび割れを起こしてしまう危険性が高まるのです。湿度が極端に低くなるお部屋で無垢材の床の状態を美しく保つためには、加湿器も併用するとより安全です。

Withコロナ時代だからこそ注目される「無垢材」

2020年から世界的に流行している新型コロナウイルス。室内で行える対策としては、換気を頻繁に行うことなどが挙げらています。しかし、先にも述べた通り、鼻や喉の粘膜が乾燥しやすい湿度の低い状態は、ウイルスに対する防御力を考えるとリスクの高い状態と言えます。天然の調湿性能を持つ無垢材の力を使って、お部屋の湿度を適切に保ってみてはいかがでしょうか。