2021.11.08

広島の高級住宅街・白島はどんな街?広島市中区の白島を街歩き

広島の街

広島市中区白島(はくしま)は、広島市の中心街・紙屋町(かみやちょう)や八丁堀(はっちょうぼり)から北に約1.5km進んだ場所にある街。住宅や商店、オフィスなどが混在しているエリアです。JRの山陽本線(さんようほんせん)、可部線(かべせん)、新交通システム・アストラムライン、路面電車などが利用できるほか、中心地までは平地を徒歩や自転車で行くことも難しくない白島エリア。近隣の幟町(のぼりちょう)エリアや牛田(うした)エリアとともに、古くからの広島の高級住宅街として知られています。

今回は、そんな白島の様子を写真とともにご紹介します。

広島城の北にある高級住宅街

白島は広島市中区基町(もとまち)にある広島城の北に位置する街で、古くから武家屋敷が立ち並ぶ高級住宅街として栄えてきました。1945年の原子爆弾投下により大きな被害を受け、かつての歴史ある街並みは残っていないものの、中心地に近いことから現代も住宅地として人気が高いエリアです。その土地価格は坪単価100万円を優に超え、もっとも高い場所では140万円程度となっています。(出典:「土地代データ」https://tochidai.info/area/hakushima/

土地価格で見ると高級住宅街とも言える白島ですが、実際の街並みを歩くと、東京都の田園調布や兵庫県の芦屋のような豪邸が立ち並ぶ著名な高級住宅街とは様子がかなり異なります。広島市の中心部から約1.5キロしか離れていないため、商業地と住宅地が混在しており、富裕層の豪邸が立ち並ぶ住宅街というよりも、商業ビルや高層マンションが立ち並ぶ中心街の一部といった印象です。

カフェやお好み焼きなど、飲食店が充実

前述の通り、白島は商業地と住宅地が混在している街。特に大通り沿いにはカフェやお好み焼きなどの飲食店がたくさんあります。

また、紙屋町や八丁堀ほどではないものの、企業のオフィスも多くあるため、平日のお昼時にはランチに出かけるビジネスパーソンが街を行き交います。

スーパーマーケット「フジ」や公園など、生活に便利な施設も揃う

大通り沿いは中心街のイメージが強く、高層ビルや高層マンションが建ち並んでいる白島ですが、街の中に入ると低層の集合住宅や戸建て住宅もあり、住宅地らしい静かな雰囲気になります。

白島エリアのほぼ中央に位置するスーパーマーケット「フジ白島店」は、白島のような都心エリアでは貴重な中規模のスーパーマーケット。食品や生活用品を買うことができます。駐車場も多めで入りやすいお店として人気を呼んでいます。

フジ白島店の向かいにあるのが、広さが4,000平方メートルを超える広めの公園「白島中町公園」。グラウンドや遊具などが揃っています。子どもたちがのびのびと遊んだり、緑を眺めてくつろいだりと、生活に潤いを与えてくれそうです。

川沿いの開放的な風景を楽しめる「歴史の散歩道」

白島は東西を2本の川に挟まれたエリア。東を流れる京橋川(きょうばしがわ)と、西を流れる本川(ほんかわ・旧太田川)のほとりは豊かに緑が植えられた遊歩道があり、川辺の開放的な風景を楽しむことができるため、散歩やジョギングに打って付けの癒しスポットとなっています。

特に東の京橋川沿いの遊歩道は、広島市の寺院や神社などの文化遺産をめぐる「二葉の里歴史の散歩道」の一部となっており、ちょっとした観光名所ともいえます。

京橋川を挟んだ北側は、こちらも広島の高級住宅街として有名な牛田(うした)エリア。この近辺のリバーサイドのゆったりとした美しい雰囲気を体感すると、「こんな静かな雰囲気の場所に住んでみたい」と感じるかもしれません。

本川(旧太田川)のほとりも、緑やベンチが整備された美しい遊歩道になっています。

太田川(おおたがわ)が本川と京橋川に分岐する白島エリアの最北端の地点からは、視界を遮るもののない壮大な風景を楽しむことができます。

白島の最北端の部分には住宅がなく、広島のローカルテレビ局「広島ホームテレビ(上写真)」のスタジオや、コンサートや劇などが行われる「広島県立文化芸術ホール(通称:上野学園ホール)(下写真)」、私立の安田女子中学高等学校の校舎があります。

新白島駅はアストラムラインとJRの乗り換えが可能

白島エリアには、白島の西側を縦断する新交通システム「アストラムライン」の駅が3つ、南を横断するJRの駅が1つあります。

アストラムラインとJRがクロスする場所に2015年に完成した「新白島駅」は、両路線からの乗り換えができる駅。アストラムラインは、広島市中心部の紙屋町や本通(ほんどおり)まで続いているため、開設から6年にして1日の利用者数が広島県内で第4位(出典:https://shingakunet.com/area/ranking_station-users/hiroshima/)のとても便利な駅となっています。

白島北町にある安田女子中学高等学校の近くには、アストラムラインの「白島駅」があります。

新白島駅の南の「城北駅(じょうほくえき)」付近には、広島城や広島市立基町高等学校などがあります。

東には路面電車「白島線」がある

白島エリアの東側には、広島電鉄の路面電車「白島線」があり、中心地・八丁堀までを乗り換えなしで結んでいます。残念ながら、JRやアストラムラインなどとの連絡はないものの、地域の人々や、観光に訪れた人の身近な交通手段として、現代も活躍しています。

元々は島だった!?白島の町名の由来

江戸時代以前、白島は広島湾に浮かぶ「箱島(はこしま)」という島でした。白島を含め、江戸時代以前は広島市の平地の部分の多くは海中であり、江戸時代以降に干拓されて生まれた土地がほとんどなのです。

現在の白島は、1589年に毛利輝元の命よって広島城の建設とともに干拓されて生まれた土地。昔の箱島という名が転じて現在の白島という名称となったという説が有力と言われています。

都心へのアクセスが抜群!緑の多い住宅街

広島の都心へ徒歩でも行けるほどの距離にあり、各種交通機関が充実している白島。川沿いには緑のある美しい風景もあるため、人気が高いことが頷ける住宅街です。

土地価格が高いため、「高級住宅街」と呼ばれる白島ですが、前述の通り「庶民が入ることのできないほどの敷居の高い土地」ではなく、新築マンションや中古マンション、賃貸住宅も多く存在します。

広島の他のエリアと比べるとやや住居費が高くなるものの、衣食住と通勤をコンパクトにまとめて美しい街で暮らしたい人にとっては、白島は大変魅力的なエリアと言えるでしょう。

白島の様子を動画で見る