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クッションフロアの「ゴム汚染」とは?予防と対策まとめ

賃貸住宅などで広く使われている「クッションフロア」。木目などの模様がプリントされている塩化ビニール素材の床材です。柔らかいため足腰に優しく、張り替えが簡単なので広く用いられています。


柔らかい素材でできているため、ベッドやクローゼットなどの大きな家具を長期間置いたままにしているとどうしても「跡」が残ってしまうという弱点のあるクッションフロア。しかし、跡が残る程度ならばまだいい…黄色や茶色、黒ずみのような汚いシミができている!!という事態に見舞われたことはありませんか?


今回は賃貸住宅のクッションフロアにそのような汚いシミを作ってしまったBさんが、なぜそのような事態になったのか、またどのように再発防止対策したのか、体験談を元にまとめます。


シミの原因は「ゴム製の滑り止め」



カーペットの床のリビングと、クッションフロアの床のキッチンという構成の賃貸住宅に入居したBさんは、キッチンの近くにダイニングテーブルを置くことにしました。リビング・ダイニングとキッチンまでの距離が狭く、キッチン側にダイニングテーブルを配置しないと動線が確保できなかったため、クッションフロアの床にテーブルの足が一つはみ出てしまう置き方になってしまいました。


カーペットとクッションフロアには1センチに満たないほどの段差があり、テーブルをそのまま置いたらガタガタしてしまいます。ツルツルしたクッションフロアにテーブルを置く際の滑り止めの意味合いも兼ね、ホームセンターで程よい大きさ・高さのゴム製の滑り止めを購入。テーブルはBさんの思い通りにぴったりと固定されたのでした。お手軽なDIYが一見成功したかのように思え、悦に入っていたBさん。しかしそれが取り返しのつかない過ちとなったのです。


新居に住み始めて半年後、大勢の友人を呼ぶため、リビングを模様替えしていたBさん。家具を整理するためにダイニングテーブルとゴムの滑り止めを外した際、あまりの光景に模様替えどころではなくなってしまいます。何と、ゴムの滑り止めの下が焼け焦げのように茶色く変色していたのです。


クッションフロアのフローリングのお部屋は要注意!深刻な「ゴム汚染」


実はゴムによるクッションフロアへの色移りは「ゴム汚染」と呼ばれ、古くから警告されていた定番の「やってはいけないこと」だったのです。


トイレの詰まり解消用のラバーカップを直接置いたままにしていたり、冬用タイヤに取り換えた際、通常のタイヤを床に置いたままにしていたりする時に、ゴムの成分と塩化ビニールの素材が反応し、昔からクッションフロアの上に数々の痕跡を残してきたゴム製品。


何と、ゴム汚染で作られたシミ(色素)はクッションフロアの内部まで浸潤しているため、汚れを落とすことが不可能なのです。汚れがひどい場合は張り替えが必要となり、賃貸住宅の場合は借りる側の費用がかさんでしまうでしょう。しかし、その危険な組み合わせは広く認知されることがないままになっています。


カーペットや椅子、テーブルの滑り止めとして一般にかなり普及している素材である「ゴム」。賃貸住宅の床材としてメジャーな「クッションフロア」。どちらも現代社会に多く広まっているものでありながら、実は接することで二度と消えない汚れを引き起こしてしまうのです。


汚れが浅い場合は研磨剤やメラミンスポンジで落ちる可能性はある


ゴム汚染がまだ浅く、クッションフロアの表層部分にのみ現れているような状態だと、その部分を薄く削ることで汚れを落とせる可能性があります。しかし、この方法はクッションフロア表面の光沢を落としたり、傷をつけたりしてしまう可能性もあり、あまりお勧めできません。特に賃貸住宅の場合は、深刻ではないゴム汚染の場合はそのまま放置しておいた方が賢明かもしれません。


クッションフロアのゴム汚染を防ぐには?


キッチンの床に消えないシミを作ってしまったBさん。クッションフロアについたゴム汚染のシミは原則消えないため、シミがついた後にできる対策は、「そのシミを濃くしないこと」です。


クッションフロアへのゴム汚染を防ぐ方法は、シリコンシートなどをゴムとクッションフロアの間に置き、両者が接触しないようにすることです。シリコンシートは半透明なので目立たず、ハサミなどでカットすることも可能なので導入しやすいかもしれません。シリコンシートを買いに行くまでの間は、目立ってしまいますが画用紙やコピー用紙をカットして代用するとよいでしょう。


これからクッションフロアの床の物件に引越す方は、ゴムとクッションフロアの相性の悪さを熟知した上で、家具の脚の滑り止めでゴム素材が使われていないか、念入りにチェックしましょう。