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未来を担う建築素材!?強く、環境に優しい「木造建築」

建築素材として現在も根強く使われている「木材」。日本では縄文時代の竪穴式住居から木材が建築素材として使われた記録が残っています。しかし、高層ビルなどの大型の建築素材として現在一般的なのは、明治以降に登場した鉄骨や鉄筋コンクリートです。


19世紀まで世界的に主要な建築素材だった木材には「燃えやすい」という弱点がありました。そのため、高層ビルなどの建築素材は鉄骨やコンクリートが主流となったと言われています。


しかし現代、防火構造の外壁や不燃の屋根技術の発達により、木材が再評価されてきています。世界各地で木造の超高層ビルの計画が立っています。今回は、そのような木材の新たな可能性についてまとめました。


強くて軽い木材


超高層タワーは背が高い分自重が重くなるため、コンクリートや鉄に比べて軽量ながらもしっかりとした強さのある「木」は超高層建築の素材として実は適しています。近年開発された複合材料の「CLT(クロス・ラミネーティッド・ティンバー)」という素材は、ひき板の繊維の方向が直交するように積層接着することで鋼鉄に匹敵するような強度を実現しています。


1990年代中頃からこのCLTを用いた高層建築がオーストリア、イギリス、スイス、イタリアといったヨーロッパ諸国で実際に建てられています。燃えやすさという弱点をテクノロジーの進歩によって克服した木材は、今後世界的に超高層ビルの建築素材として用いられていくと言われています。


現在では、米国のシカゴや英国のロンドンで、80階建の超高層木造ビルが計画中です。20世紀の超高層建築の主流であった鉄筋コンクリートに加え、今後木材を使った超高層建築は増加していくかもしれません。


もちろん、高層建築以外でも魅力的な木材

断熱性や遮炎・遮熱性、遮音性などの効果が期待できる木材CLTは、超高層ビル以外の戸建やアパートの建材としても非常に魅力的です。内装や外観で木目を見せるデザインにすることで、自然を感じる優しいデザインの建築を立てることもできます。


自然を感じる優しい印象は、見た目だけにとどまりません。実は、木造建築は見た目のみならず、実際に環境に優しい素材だと言われているのです。


環境に優しい木材


コンクリートや鉄は、製造される過程で多くの二酸化炭素を排出します。これは材料を焼成したり成型したりする過程で多くの電力や火力を使うためです。しかし木材はこうした燃焼を伴わずに建材にできます。


また、木材は炭素を内部に固定する働きがあるので、木を伐採して木材として長期間にわたって使い続ければ、その期間中ずっと炭素を蓄えておくことができ、大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制すると言われています。


建築材料としての役目を終えてからも家具や紙などの材料、燃料として再利用できますし、最終的には微生物に分解されて土に還るので、無駄がほとんどありません。さらに、セメントや鉄の燃料は再生産ができませんが、木材は伐採した後に木を植えることで再生産が可能です。(詳しくは、林野庁公式サイトを参照)


短命なイメージとは裏腹に長寿命な木材

日本の木造建築の寿命は平均的に30年ほどとされています。しかし、この数字は実際の寿命というわけではなく、木造建築が全くメンテナンスをされないまま築30年ほどになった時、リフォームや修繕よりも建て替えを選ぶ人が多いことに起因しているのです。定期的にメンテナンスを行えば、80年ほどの寿命があると言われています。実際、技術の進歩により近年では100年の寿命を謳った注文住宅もあるようです。


コンクリート・鉄骨の建築に比べて短命と思われている木造建築ですが、歴史的に見ればそのイメージは誤りであると言っても良いでしょう。世界最古の木造建築である奈良県の法隆寺は、築1300年を超えていると言われています。


21世紀には、木材の時代が来る!?


完全な木造建築ではないものの、2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックのメインスタジアムには、木材がふんだんに使われています。


「木」が「スタジアム」の建築素材の一部として使われることは、これまで一般的ではありませんでした。「環境の世紀」と言われる21世紀、強度と難燃性を手にした古くからの建築素材・木材が再び復権するかもしれません。


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