
2023.01.10
6畳・クローゼット収納なしの部屋って微妙?3年暮らした正直な感想
暮らしのQ&A
賃貸のお部屋探しの際、お部屋の広さやバス・トイレなどの設備に気を取られ、見落としてしまいがちなのが「収納」。たとえ1人暮らしであっても、洋服や日用品を収納しておくクローゼット収納が無いなど、収納スペースが十分でないと生活を送る上で困ってしまう可能性があります。
今回は、収納がほとんどない6畳の1Kの物件で3年間暮らした体験を元に、クローゼットの収納のない生活のリアルな感想をお届けします。
相場よりも家賃が安かった「クローゼット収納なし」物件に住んだAさん

近隣の同じような間取りの物件よりも1万円ほど安い家賃だったお部屋に住み始めたAさん。Aさんが借りた部屋は、寝室6畳、キッチン2畳、バス・トイレ別の一般的な物件でした。
通常、この間取りでバス・トイレ別であれば、専有面積が20㎡前後になるのが一般的。しかし、Aさんの借りたお部屋は何と専有面積16㎡という狭さでした。
削られていたのは…収納!
Aさんの部屋が、専有面積が狭いのに6畳、バス・トイレ別の間取りを実現できていたのは、クローゼット収納を削っていたことが要因でした。一人暮らしをするにあたり、元々さほど荷物を多く持っている人間ではないと自負していたAさんは、「収納がなくても、部屋が広ければ何とかなるでしょ!」と、安易な考えで契約したのでした。
結論:クローゼット収納は絶対にあった方が良い

引越しが完了して1ヶ月。Aさんはクローゼット収納のないお部屋での生活の不便さを早くも感じていました。
Aさんが最も苦痛に感じていたのが、クローゼット収納がないと部屋がすぐに散らかってしまうという点。扉が付いていて、居室からは中身が見えないようにすることができるクローゼット収納。そもそもクローゼットのない部屋に住んでしまったAさんの部屋は洋服や下着などを置いておく場所がなく、収納家具を別途購入するまではカーテンレールにハンガーを掛けて服を並べるという、何とも見苦しい方法を取らざるを得ませんでした。
また、季節物の家電のように、「使わないときはクローゼットの中にしまっておきたい物」も、容赦なく部屋の見える場所に置かざるを得ません。
家賃が割安とはいえ、Aさんは収納の大切さを身をもって感じることになったのです。
3年間で実際に行なった収納の工夫とは?
収納がないからといって、すぐに引っ越すわけにも行かないため、収納家具を探すことにしたAさん、しかし、6畳という空間に大型の収納家具を置いてしまうと、空間が一気に圧迫されて狭く感じてしまいます。
ここからは、6畳という限られた空間を極力狭く感じないようにAさんが行なった工夫を見ていきましょう。
1. ベッドの下に引き出し式の収納を入れる

Aさんは下の空間が20cmほど空いているタイプの一般的なベッドで寝ていました。そのため、ベッド下に衣類を収納できる引き出し式の収納ケースを購入しました。ベッドの脚の位置の関係で、Aさんのベッド下には収納ケースが2つほど入ったため、その中に普段着や下着を詰め込み、ハンガーに掛かりっぱなしになっている状況を改善しました。
衣類の量が多いという方は、ベッド下に大容量の収納がついているタイプのベッドや、思い切ってロフトベッドにして下の空間に収納棚を置くということもできるでしょう。
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価格:14,800円 |

2. 背の低いチェストを導入

次にAさんが購入したのが、腰までの高さの背の低いチェスト。背の低い収納家具をあえて選んだ理由は、限られた空間を広く見せるため。天井近くまでの高さのある収納棚が部屋の中にあると、6畳の狭い部屋ではどうしても圧迫感を生んでしまいます。
このチェストを活用して、ベッド下収納に入りきらなかった衣類や日用品などを収納しました。
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価格:18,990円 |

3. ベッドサイドテーブルは収納付きのものを選択

限られた空間で収納を確保するため、ベッドサイドテーブルにはテーブルの下が収納になっているものを選びました。鍵や携帯電話の充電器、懐中電灯などを収納していました。
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価格:7,990円 |

ジャケットやコートなどは据え置き型のハンガーラックに
ベッド下収納やチェストに畳んで入れることができないスーツやジャケット、コートなどは据え置き型のハンガーラックを置いて掛けておきました。6畳の部屋に置いても邪魔にならないよう、小さめのものを選択し、ジャケットやコートの数を極力少なくするなどしてやりくりしていました。

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価格:3,980円 |

4. 日頃から断捨離を心がける
クローゼット収納なしという、収納が圧倒的に少ない部屋に3年住んでAさんが習得したのが、不必要なものを定期的に断捨離する姿勢です。長い間着なくなった洋服や使っていないカバン、家電などを捨てたり、まだ使えるものであれば友人・知人に譲り渡したりして、部屋の中に物が少ない状態になるよう心がけるようになりました。
賃料を抑えながらもしっかりと収納が確保された「リノベーション物件」が魅力的

賃料が割安だからといって、Aさんのようにクローゼット収納もないような物件に住むよりも、しっかりとした収納のある部屋に住んだ方が、日常生活を快適に送れるのは言うまでもありません。
築年数が古い物件の間取りを変更し、しっかりと収納を確保した現代的な間取りにリノベーションした物件は、新築や築浅の物件よりも手頃な家賃で、収納たっぷりのお部屋に住むことができます。お部屋探しで迷った際には、一度検討してみてはいかがでしょうか。