
2019.09.03
部屋のタイプ別!ミニマリストが行っている整理整頓術
暮らしのQ&A
2010年代に入った辺りから徐々にその名が浸透してきた「ミニマリスト」。
持ち物を最小限にとどめ、身軽な暮らしをする人々のことを指す言葉です。彼らは自分にとって本当に必要なもののみを持つことで、かえって豊かな生活が送れるとする考え方を持っていて、大量生産・大量消費の現代社会が生んだ新たなムーブメントであると言われています。
言葉の語源は、英語で最小限を意味する「minimal」。
ミニマリストたちは部屋に不要なものを置かず、シンプルで整頓された部屋に住んでいる人が多いと言われています。
自称・他称を含め、一般的にミニマリストたちはどのような断捨離と整理整頓を行っているのでしょうか。部屋のタイプ別に見ていきましょう。
キッチン

調味料を断捨離&棚に収納
日常的に使っているわけでは無い調味料がそのまま無造作に散らかっているキッチンは、あからさまに見た目が悪くなってしまいます。
調味料のパッケージは赤、黄色、緑などのカラフルな色でデザインされており、そこにあるだけで騒々しさを演出してしまいます。
珍しくてつい買ってしまったが、買ってからほとんど使わないまま消費期限を過ぎてしまっているような調味料は、思い切って断捨離してしまいましょう。
日常的に使用している調味料は、キッチンに出しっぱなしにせず、取り出しやすいカゴにまとめて引き出しや棚の中に隠しましょう。
料理をする際、カゴを取り出しさえすれば一通りの調味料をまとめて取り出すことができます。
使わない食器類を断捨離
多くの家庭で、キッチンの棚の中で最も場所を取っているのは食器類かもしれません。
使わないけれど捨てるのはもったいないと感じる食器が場所を取り、毎日使う調理器具や調味料を収納するスペースが狭くなっているなんてことはありませんか?
ここ1年間で全く使っていない食器は処分する、といった感じでルールを決め、捨てるあるいはリサイクルショップに売るなどして収納棚のスペースを少しでも確保しましょう。
調理器具を出しっぱなしにしない
フライパンや鍋などの調理器具が見える場所に置きっぱなしになっていると、一気にキッチンの美観が損なわれてしまいます。
いちいち収納棚に片付けるのが面倒であると感じてもこまめに収納することを習慣づけるだけで、ミニマルな美しいキッチンに近づくことができます。
リビング・ダイニング

不要な家具・家電を増やさない
リビング・ダイニングが家具・家電でいっぱいになると、部屋が狭苦しくなるだけでなく、掃除も面倒になってしまいます。
テーブルやソファーなどの大型の家具から、ゴミ箱のような小型の家具まで、「1個あれば十分」な家具は極力重複して持たないようにしましょう。
また、重複してしまった家具は、リサイクルショップに売却するなどして処分し、シンプルな空間づくりを心がけましょう。
必要な家具・家電を見極める
必要最小限の物で生活するのがミニマリスト。必要だと思って買ったものの、家族のうち誰も使っていない家具・家電がある場合、思い切って処分してしまいましょう。
例えば、若者のテレビ離れが叫ばれている現在、テレビとテレビ台を処分してパソコンのモニターのみを置いている家庭も増えてきていると言われています。
テレビ・テレビ台を処分することで、お部屋もスッキリするだけでなく、NHKや衛星放送などの固定費も削減できることでしょう。
寝室

鏡台
女性のメークアップのためのデスク兼鏡である鏡台。
デスク1つ分くらいスペースを取るため、寝室のスペースに余裕がない場合は邪魔になってしまう可能性がある上、用途はメークアップのみと限られています。
ミニマリストはこれを壁掛けの鏡と椅子のみにして、寝室のスペースを広げているようです。
不要な服とクローゼット
ミニマリストは、家具だけではなく服も本当に必要なものしか持っていません。
そのため、寝室に服を収納するクローゼットもさほど大きなものは必要なくなります。
着ていない服はリサイクルショップに売却するなどして思い切って処分しましょう。
上級者はベッドまで断捨離
ミニマリストの中には、寝室からベッドを断捨離して、布団やマットレスのみで眠っているという方もいるようです。ベッドをなくすことによりスペースが広がり、掃除も簡単になるようです。
捨てるかどうか迷ったら「捨てる」?
有名なミニマリストとして知られ、ミニマリストとしてのライフスタイルを書いたブログが開設1年で100万PVを超えた「ミニマリストしぶ」さんは、物を捨てるコツとして、捨てるかどうか迷っている「いるかどうか分からない物」は捨てることを挙げています。
ミニマリストしぶさんによると、自分が本当に必要だと感じている物に対しては「捨てよう」という発想すら湧かない、というのです。
つまり、悩んだ時点で心の中ではそれが不要な物であるという結論が出ているということのようです。
確かに、このようなスタンスで生活していれば、部屋がいるかいらないかわからない物で散らかってしまうことはなくなるでしょう。
単身者用の住宅では、面積が20平方メートルを下回るような極小住宅が当たり前に存在している日本。
ミニマリストの考え方は、そのような狭い住宅でもゆとりを持って生活することができるヒントに溢れていると言えるのではないでしょうか。