2021.10.08

広島の隠れ観光スポット?全国的にも珍しい100m道路・平和大通り

広島の街

広島県の県庁所在地・広島市の中心部を横断する「平和大通り(俗称・100m道路)」。東は南区の比治山本町(ひじやまほんまち)から、西は西区の己斐本町(こいほんまち)までの長さ4kmの道路です。通称の「100m道路」の名の通り、道路幅が100mある広い道路になっています。

広島市の中心部を横断することもあり、平和大通り沿いやその付近は、観光名所と言える場所がたくさん。平和大通り自体も車道以外の部分は公園のような緑地となっており、隠れ観光スポットの一つと言えます。

今回は、そんな平和大通りの魅力を見ていきましょう。

カフェやランチ、ディナーも楽しめる都心の大通り

平和大通りは、広島市のほぼ中心部を横断する大通り。大通り沿いには、カフェやレストランがたくさんあります。

特に、沿道が繁華街やオフィス街となっている中区(なかく)の中町(なかまち)、富士見町(ふじみちょう)周辺には、フレンチ、イタリアンなどの洋食から、純和食の料亭まで、バリエーション豊富な料理が楽しめるレストランが点在。都心ならではのおしゃれでゴージャスな気分を味わえます。

都心であるにも関わらず慌ただしさが少ない平和大通り

前述の通り、平和大通りの中心の車道の両脇の部分は緑豊かな公園になっており、都心でありながら慌ただしい雰囲気はなく、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。

広島平和記念公園と密接な関係がある平和大通り

平和大通りは、世界文化遺産「原爆ドーム」のある広島平和記念公園の南を通ります。そのため、観光などで平和記念公園を訪れる人の多くが平和大通りを通ります。

この広島平和記念公園と平和大通りは開発の段階から密接な関係があります。戦後間もない1946年の10月に立案された「広島復興都市計画」の中に、広島平和記念公園と河岸の緑地、そして現在の平和大通りが、共に目玉プランとして組み込まれており、原子爆弾の被害に逢った広島市の復興の象徴として建設されました。

平和大通りの呼称は公募によるもの

実はこの開発が計画された当初、「平和大通り」の呼称は現在の俗称の「100m道路」でした。1951年の公募により、「平和大通り」が正式名称となりました。現在の俗称である「100m道路」は、正式名が決定する前の呼び方が残っているものと考えられます。

5月には大規模な祭典が開催される平和大通り

ゴールデンウィーク真っ只中の毎年5月3日〜5日、平和大通り及び広島平和記念公園周辺をメイン会場として開催される「ひろしまフラワーフェスティバル」。1975年の地元球団・広島東洋カープの初優勝を記念したパレードが元となり、地元紙の中国新聞社が主体となって1977年から開催されている大規模なお祭りです。

フラワーフェスティバルの期間中は、平和大通り沿いに数多くの屋台が立ち並び、車道は通行止めとなり、5月3日の「花の総合パレード」や、5月5日の「きんさいYOSAKOI」が行われます(パレードのない5月4日は歩行者天国に)。

また、広島東洋カープの選手のトークショーや、著名な歌手のライブ、広島市各地の協賛会場でのイベントなども行われ、開催中は広島市全体がお祭りムードになります。

動員数は毎年160万人を超え、ゴールデンウィーク中のお祭りとしては、福岡市の「博多どんたく」などと並び全国最大級の祭りである「ひろしまフラワーフェスティバル」。もし開催中に広島観光をするならば、平和大通りに足を運んでみてはいかがでしょうか。

しかし、2020年からのコロナ禍の影響で、2020年は祭り自体が中止に。2021年はパレードが中止、ステージでのイベントは入場制限付きでの開催となりました。

全国にたった3本の「100m道路」のうちの1本

日本における100m道路とは、戦後復興の都市計画において計画・建設された道路のこと。1945年12月に閣議決定された「戦災復興計画基本方針」によって計画された道路のことを指します。つまり、単純に道路幅が100mあるから100m道路という名前なわけではなく、戦後の復興の歴史的な意味合いを持っている道路と言えるのです。

現在、日本に存在する「100m道路」は、愛知県名古屋市の久屋大通(ひさやおおどおり)と若宮大通(わかみやおおどおり)、そして広島市の平和大通りの3本のみ。平和大通りはその存在自体が全国的にも珍しい、歴史的な遺産の1つと言えるのです。

便利な平和大通り周辺は賃貸・分譲マンションが多数

平和大通り沿いや周辺の地域は、路面電車や路線バスでの移動がとても便利な広島市の中心地。都心に近いことから、住宅地としてもとても人気があります。地価が高い場所のため、戸建住宅よりもマンションが多数派で、現在でも新しいマンションが続々と建設さています。

広島市中心部の紙屋町(かみやちょう)や八丁堀(はっちょうぼり)への通勤がとても便利な場所にありながら、大通りの緑地帯の緑や開放的な風景を楽しむことができるこのエリア。広島に住むことになった際には検討してみてはいかがでしょうか。