2020.07.08

広島県内のとっておきの美術館3選!知る人ぞ知る魅力とは?

広島の街

ショッピングやテーマパークなど、多くの方が様々な場所でレジャーを楽しむ休日。買い物や遊園地などもいいけれど、時には美術館やギャラリーを訪ね、静かな環境の中で美術作品を鑑賞してゆったりとした時間を過ごしたいと思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、広島市を中心に、県内のおすすめの美術館を3つご紹介。美術館の特徴、所蔵作品やアクセス方法などを見ていきましょう。

広島市内の美術館

公益財団法人 ひろしま美術館

写真提供:広島県

ひろしま美術館は1978(昭和53)年の11月3日に、広島市中区基町に開館した美術館。広島の地方銀行・広島銀行がこの年に創業100周年を迎え、広島の街と共に歩んだ歴史を記念して設立されました。

所蔵作品

ひろしま美術館の所蔵作品は絵画が多く、18世紀末~19世紀前半ごろに興った芸術運動である「ロマン派」や、19世紀後半の「印象派」、19世紀末の「ポスト印象派」、「新印象主義」、20世紀の「フォーヴィスム」、「エコール・ド・パリ」など、フランスを中心とした近代の作品が多く所蔵されています。

それに加えて、日本の近代の洋画、日本画などもあり、主に世界大戦以前のヨーロッパや日本の芸術に触れることができます。

クロード・モネ、エドゥアール・マネ、オーギュスト・ルノワールのような印象派の時代の画家や、のちの時代のポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、アンリ・マティス、そしてパブロ・ピカソなど、近代美術史を語る上で非常に重要と言える著名な画家の作品が所蔵されており、90点の作品が常設展示されています。

特別展

所蔵作品は近代の洋画が多いひろしま美術館ですが、特別展はこの限りではなく、絵本作家の挿絵や、アニメ作品を取り上げた幅広いジャンルの特別展が開かれています。

2020年6月現在、2018年に急逝した漫画家のさくらももこさんの代表作「ちびまる子ちゃん」のアニメのセル画、スケッチ画、絵コンテ、そして映像などを合計350点展示する特別展が開催されています。

アクセス方法

所在地:〒730-0011 広島市中区基町3-2 中央公園内
・広島電鉄路面電車「紙屋町東」下車 徒歩約300m
・広島バスセンターから 徒歩約300m

開館時間

9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日、特別展会期中を除く)、
空調改修等工事期間および年末年始(2020年10月1日~2021年1月2日)、
臨時休館日

ひろしま美術館公式サイト

物件を見る

 

広島県立美術館

写真提供:広島県

ひろしま美術館よりも10年先の1968(昭和43)年9月22日、中国地方初の公立美術館として開館した美術館。広島市中区の上幟町(かみのぼりちょう)の日本庭園「縮景園(しゅっけいえん)」と隣接し、美術館からも庭園に入場することができるようになっています(有料)。

所蔵作品

広島県立美術館は、公立の美術館ということもあり、広島にゆかりのある画家の作品を多く所蔵していることでも有名です。その他はアジアの工芸品や1920/30年代の世界の美術作品などをテーマに所蔵しており、その総数は5000点を超えます。

広島県豊田郡瀬戸田町(現尾道市瀬戸田町)出身の日本画家・平山郁夫や、広島県双三郡八幡村(現・三次市吉舎町八幡)出身の日本画家・奥田元宋など、広島にゆかりのある作家の作品を常設展示で見られるようになっており、広島にある美術館ならではの特色があります。

世界の作品では、サルバドール・ダリ、ライオネル・ファイニンガーなどの絵画や、日系アメリカ人のイサム・ノグチの彫刻作品など、1920/30年代の作品が充実しています。18世紀末から20世紀初頭の作品が多い前述のひろしま美術館と作品の時代が被っていないため、それぞれ違った楽しみ方ができるようになっています。

また、17世紀初頭から佐賀県有田町を中心に作られるようになった磁器「伊万里焼(有田焼)」の作品も展示されています。

伊万里焼(有田焼)イメージ。
※この作品が実際に所蔵されているわけではありません。

中でも、世界で5体しかないと言われる伊万里焼の馬の像「伊万里柿右衛門様式色絵馬(いまりかきえもんようしきいろえうま)」のうち2体が所蔵されているのは大きな特色と言えます。

特別展

県立美術館も、ひろしま美術館と同様、特別展では様々なジャンルの作品を展示しています。マルク・シャガールやフィンセント・ファン・ゴッホのような著名な画家の作品を集めた企画展、日本の伝統工芸品を取り上げたもの、そして、県内在住の画家、工芸家、彫刻家、デザイナーを対象とした公募展など、多彩な特別展が開催されています。

アクセス方法

所在地:〒730-0014広島県広島市中区上幟町2-22
・広島電鉄路面電車「縮景園前」下車 徒歩約50m
・ひろしま観光ループバス「ひろしまめいぷる~ぷ」
「県立美術館前(縮景園前)」下車 徒歩約90m

開館時間

9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜日、年末年始(12/25~1/1)
※特別展会期中・祝日・振替休日を除く。

広島県立美術館公式サイト

公式サイト

 

郊外地域の美術館

安芸高田市立 八千代の丘美術館

写真提供:広島県

広島県安芸高田市(あきたかたし)の、広島市中心地から車で約1時間ののどかな場所にある八千代の丘美術館。この美術館は、広い敷地の中に合計15棟のギャラリーが別棟で立ち並び、ここのギャラリーで年ごとに別の作家が個展を開くというユニークな美術館です。

2002年に第1期の作家15名が個展を開いてから、19期目となる2020年も12名の作家が個展を開いています。年間2回の展示替えが行われ、入館作家の様々な作品を3シーズンにわたって鑑賞することができます。

入館しているのは、基本的に現役で活動している作家。ジャンルは絵画、彫刻、デザイン、工芸など、入館している作家によって異なるため、訪れるたびに違った作品を楽しむことができます。広島県にゆかりのある作家の出展が多く、広島の地で現在進行形で活動している作家たちのリアルタイムな作品を鑑賞することができます。

また、タイミングが良ければ作家ご本人に会うことも可能で、作者本人に作品について解説してもらえる可能性があります。

歴史的に有名な芸術作品に触れることはできませんが、同じ時代を生きている現役の作家たちのアートに触れるという貴重な体験ができる場所と言えるでしょう。

アクセス方法

所在地:〒731-0302 広島県安芸高田市八千代町勝田10494-7
・広島バスセンター 8番乗り場 広電バス「吉田」行き 「勝田」下車 徒歩1,200m

自動車の場合

・横川から54号線経由(車で)横川→可部→八千代 約50分
・千代田インター(中国縦貫自動車道)から車で 約20分
・広島インターから千代田インター 約30分
・戸河内インターから千代田インター 約30分
・三次インターから千代田インター  約30分
・浜田インターから千代田インター 約40分

開館時間

10:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日

毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館、翌日休館日)
12月28日~1月4日、3月15日~31日(展示作品の入替)

安芸高田市立八千代の丘美術館公式サイト

公式ページ

 

この他にも魅力的な美術館はたくさん!

広島県には、ここで取り上げた3つの美術館以外にもたくさんの美術館があります。

例えば、広島市内であれば、南区の比治山(ひじやま)の上に建つ、現代アートを中心に所蔵している広島市現代美術館があります。この記事で取り上げた「ひろしま美術館」、「広島県立美術館」よりも後の時代の芸術作品が所蔵されており、広島市中心部にある3つの美術館で近代から現代に至るまでの芸術作品を時代ごとに楽しめるようになっています。

また、県立美術館にもその作品が所蔵されている日本画家の平山郁夫や奥田元宋の作品をメインで収蔵して展示している美術館もそれぞれ存在しています(広島県尾道市瀬戸田町の「平山郁夫美術館」と広島県三次市東酒屋町の「奥田元宋・小由女美術館」)。

新型コロナウイルス感染症の影響で、なかなか本物の美術作品を目にする機会を得ることが難しいこの頃。美術館によっては、オンラインでVRによって館内を閲覧できるようにしているところもあります。

しかし、やはり本物をその目で見たときの感動は、ディスプレイで見たときとは比べものになりません。騒動が収束したら、本物の色合いや空気感を肌で感じるために足を運んでみるのはいかがでしょうか。