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緑の中で現代アートを鑑賞!「広島市現代美術館」の魅力とは?

広島市南区にある「比治山(ひじやま)」。森が残る小高い山ですが、山全体が公園になっており、見晴らしの良い場所から見える広島の街の風景を楽しむことができます。


そんな比治山公園の中にある広島市現代美術館は、戦後(1945年以降)の現代アートを所蔵・展示している美術館。


「主として第二次世界大戦以降の現代美術の流れを示すのに重要な作品」、「ヒロシマと現代美術の関連を示す作品」、「将来性ある若手作家の優れた作品」という3つの方向性に沿った芸術作品が収集・保存されています。


目次[非表示]

  1. 1.緑の中に佇む未来感あふれる建物
  2. 2.山のふもとから動く歩道でアクセスできる
  3. 3.比治山スカイウォーク
      1. 3.0.1.一度は存続が危ぶまれた比治山スカイウォーク
  4. 4.比治山公園に到着
  5. 5.たくさんの野外彫刻 そして美術館へ
    1. 5.1.広島市現代美術館 DATA
      1. 5.1.1.開館時間
      2. 5.1.2.休館日
      3. 5.1.3.観覧料
  6. 6.美術館の東にある「ムーアの広場」
  7. 7.帰りもスカイウォークで楽々
  8. 8.アートと自然が共存する美術館


緑の中に佇む未来感あふれる建物


1989年5月3日に開館した広島市現代美術館。美術館の建物を建築設計したのは、東京都中央区銀座にある「中銀カプセルタワービル」や、東京都港区六本木にある「国立新美術館」など、数多くの代表作がある巨匠・黒川紀章。


美術館の建物そのものが現代アートの作品のような造形美となっています。緑の中に突然現れるその建物は、2020年となった今でも全く古びることなく、1980年代の建築とは思えないほど未来感が溢れています。


山のふもとから動く歩道でアクセスできる


比治山の上に建つ広島市現代美術館へは、山の西側の路面電車の電停「比治山下(ひじやました)」から坂道を登る方法、そして、東側の「段原(だんばら)ショッピングセンター」から山の上までを結ぶ動く歩道「比治山スカイウォーク」を利用する方法があります。山を登る際の体力の消耗を考えると、東から動く歩道を利用した方が圧倒的に便利です。


今回は、比治山スカイウォークを利用して美術館まで行き、周辺の様子をルート順にご紹介します。


比治山スカイウォーク


比治山スカイウォークは、段原中央の交差点から比治山トンネルに向かう道路の歩道に入口があります。また、前述の通り、道路沿いの段原ショッピングセンターの3階からも直通で利用できるようになっています。



「スカイウォーク」の名の通り、エスカレーターの終点近くの傾斜が急な部分の屋根は透明になっており、空や木々の緑を見ることができるようになっています。


一度は存続が危ぶまれた比治山スカイウォーク

山の上にある公園に行くだけの用途にしては、誰が見ても豪華すぎるように見えてしまうこのスカイウォーク。お花見シーズン以外の利用者が極端に少ないにもかかわらず、維持管理費が年に2,000万円かかる(税金)ことが長年問題視されています。2010年ごろには、当時全国的な潮流となっていた「事業仕分け」によって、一旦満場一致で廃止が決定しました。


しかしその後、撤去費用を巡って廃止と存続でもめた結果、現在も存続されることとなりました。


比治山公園に到着


スカイウォークを登り切ると、比治山公園に入ります。この公園は、山全体に遊歩道があり、雑木林の緑の中を散歩できるようになっています。


道は綺麗に整備されているものの山の地形に沿って曲がりくねっているために意外と複雑。美術館への道を間違えないように案内図を確認しましょう。



スカイレールの出口からすぐ近くの、下の山道を跨ぐ橋「雲霓橋(うんげいきょう)」を渡ります。



橋を渡ると、美術館の地下の部分にあたる部分(公衆トイレがある)に突き当たり、そこを左に迂回するなだらかな坂道が美術館の正門へと続いています。背の高い雑木林の緑に囲まれ、爽やかな気分になります。


たくさんの野外彫刻 そして美術館へ


広島市現代美術館の近くの公園内には、無数の野外彫刻が設置されています。入場料を支払わなくても、お散歩がてらに様々な現代美術の作品を楽しめます。



なだらかな坂を登り切ると、ついに現代美術館の正門に到着。円形の広場を囲む屋根や、それをさらに囲む扇状の階段など、細部までデザイン性を追求した建物に圧倒されます。



美術館の敷地内にもたくさんの野外彫刻が設置されています。こちらも入場料を支払わなくても鑑賞できるようになっています。



数多くある野外彫刻の中で、最もユニークなものの一つといえるのが、岡本敦生(おかもとあつお)による石の彫刻作品「Earth Call Hiroshima(地球電話ー広島)」。地球電話というその名の通り、この作品の中には電話が内蔵されており、外部から電話をかけると、この作品の中の電話と繋がり、周辺の音を聞いたり、自分の声をこの作品の周辺に届けたりすることができるのです(ちなみに電話番号は082-263-0540・通話料がかかります)。


美術館を囲む石垣には周辺地図や展覧会情報が掲示されている


館内では、特別展と所蔵作品を展示するコレクション展が開催されています。特別展はもちろん、コレクション展も定期的に展示内容が変わっているため、訪れる前に公式ホームページを確認しておきましょう。


何と、広島市現代美術館には、5月5日のこどもの日は高校生以下が、そして11月3日の文化の日はすべての人が無料で入場できる「無料開放日」があります。その日に特別展が開催されていた場合、特別展も無料で鑑賞できるという太っ腹ぶり。無料ということで混雑する可能性も高くなりますが、気軽に足を運べそうです。


広島市現代美術館 DATA

開館時間

10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)


休館日

月曜日(ただし月曜日が祝休日・8月6日にあたる場合は開館し、その翌平日休館)、年末年始


観覧料

コレクション展

一般 300(250)円、大学生 200(150)円、高校生・65歳以上 150(100)円

( )内は30名以上の団体料金


特別展

展覧会によって異なる


無料開放日

【こどもの日】2020年5月5日:高校生以下無料

【文化の日】2020年11月3日:全館無料


  広島市現代美術館 公立では全国初の現代美術を専門に扱う美術館として、現代美術の作品を収集、紹介している広島市現代美術館のウェブサイトです。 広島市現代美術館


美術館の東にある「ムーアの広場」



美術館から見て東、広島市中心部の方角には、20世紀のイギリスを代表する彫刻家であるヘンリー・ムーアの作品「アーチ」が中央に設置された通称「ムーアの広場」があります。


ヘンリー・ムーア「アーチ」



ブロンズでありながら、有機的で味わい深い造詣のこの作品。アーチをくぐった先の広場からは、広島の街を一望できるようになっています。


帰りもスカイウォークで楽々


展覧会や野外彫刻を楽しんだ後は、比治山スカイウォークでふもとまで楽々下山。前述の通り、この動く歩道のふもと側はイオンの入居するショッピングセンターに連絡しており、ついでにお買い物するのにも便利になっています。


比治山スカイウォークは段原ショッピングセンター3Fと連絡


アートと自然が共存する美術館


広島の都心にある美術館といえば、この広島市現代美術館のほかに、中区にある広島県立美術館やひろしま美術館が有名です。



街の中心部にある他の2つの美術館とは異なり、比治山の上にある広島市現代美術館。森の中に野外彫刻がたくさん設置されているような、アートと自然が共存している光景を楽しめるのは、この美術館ならではの特徴と言えます。


また、他の美術館に自家用車で行く場合、有料の駐車場を利用しなければなりませんが、広島市現代美術館の場合は、比治山公園の無料の駐車場や、段原のショッピングセンターの3時間まで無料の駐車場を利用することもできます(駐車券を美術館の受付に提示すると入館証明をもらえる)。



自然とアートの両方が楽しめて、アクセスが便利であるにもかかわらず、広島市民の間でもさほど有名ではない広島市現代美術館。新型コロナウイルス感染症の影響が収まったら一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


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