2021.06.11

エアコンの設定温度は何℃が正解?夏も冬も電気代を抑える5つの方法

暮らしのQ&A

暑さ寒さの厳しい季節に、多くの人が利用するエアコン。特に、35℃以上の猛暑日が続くことも多い夏場は、エアコンなしでは命の危険があるほど。まさに、現代の日本では必須アイテムと言えるでしょう。エアコンをよく使うシーズンになると、お部屋の暑さ・寒さ調節が上手くいかなかったり、電気代がかさむなどの理由で、エアコンの「設定温度」について悩む方も多いようです。

この記事では、夏と冬の快適な室内温度とエアコンの省エネ方法を見ていきましょう。

快適な「室温」の目安は夏は28℃、冬は20℃(環境省推奨)

環境省は、エアコンで冷房・暖房を行なっているときの快適な「室温」を、夏は28℃、冬は20℃にすることを推奨しています。日差しの入り方や室内の人の体調などによって、臨機応変にエアコンの設定温度を操作するよう呼びかけられています。

室温=設定温度ではない!

ここで注意したいのが、「夏は28℃、冬は20℃」という温度は室温であり、エアコンの設定温度ではない、という点です。エアコンは、室内の温度が設定温度になるようにコントロールする設計にはなっていますが、エアコンのパワーに対して部屋が大きすぎたり、部屋に強烈な日差しが入ったり、あるいは極端に日当たりが悪かったり…等々の理由によって、設定温度通りにコントロールできないことがあるのです。

例えば、夏の暑い日にエアコンの設定温度を28℃にしても、室内の温度は30℃までしか下がらない、ということはあり得るのです(冬の場合は逆のパターン)。

つまり、快適な温度にするためには、温度計を活用して室内の温度が夏は28℃・冬は20℃になることを目指す必要があります。エアコンのリモコンに室内の温度を表示する機能が付いているものもあるので、それも参考にできます。

年齢・性別によって快適な温度には差がある

快適に感じる温度は、その人の年齢や性別によっても異なると言われています。一般的に、女性よりも男性の方が新陳代謝が活発のため、女性よりも快適と感じる温度が低いと言われています。また、年齢によっても差があり、新陳代謝が活発な若年層は高齢の人よりも快適と感じる温度が低くなります。

そのため、同じ温度の室内であっても、ある人は「暑い」と感じて上着を脱ぎ、ある人は「寒い」と感じて膝掛けを掛ける…という現象が起こってしまいます。複数の人が同じ部屋で過ごす時は、エアコンの設定温度を変えるだけではどうにもならないため、服装やエアコンの風の当たる位置を工夫するなどして調節する必要があります。

夏冬はやはり気になる電気代…エアコンの省エネ方法5つ

1. ベストな設定温度をチェックして省エネ!

前述の通り、快適に感じる室内の温度は人によって異なります。一人で過ごす部屋では自分が最も快適に感じる温度に、複数人で過ごす部屋では全員が服装の調節などで対応できる温度に、それぞれエアコンの温度を設定しましょう。

環境省によると、夏の冷房時にエアコンの設定温度を1℃上げると電気代は約13%削減され、冬の暖房時に設定温度を1℃下げると約10%減ると言われています。このため、最適な温度を見つけて「冷やしすぎ・暖めすぎ」を防止することで、エアコンの電気代を抑えることができるのです。(引用:環境省ホームページ

2. 風向を夏は水平、冬は下向きにして省エネ!

空気には、冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上に昇るという性質があります。このため、夏の冷房時はエアコンの風向を水平にして部屋の隅々に冷気が降りてくるようにし、冬の暖房時は風向を下向きにして暖気が床から天井に昇るように調節すれば、効率的にお部屋全体を適温にすることが可能です。

3. サーキュレーターを併用して省エネ!

サーキュレーターを使用すると、エアコンの働きを助けて冷暖房効率を上げてくれます。ポイントは上向きにして運転させ、空気の流れを作ること。室内の空気の流れを作ることでエアコンの冷気や暖気が部屋中に循環し、エアコンの設定温度は同じでも夏はより涼しく冬はより暖かくなるという仕組みです。

4. 湿度にも気を配って省エネ!

湿度は人の体感温度に影響を与えます。梅雨などの湿度の高い時期、「気温はさほど高くないのに蒸し暑い…。」と感じたことのある方は多いのではないでしょうか。湿度が高いと、体の表面の水分が蒸発しにくくなり、体の熱が外に逃げにくくなるため、体感温度が高く感じられるのです。

湿度の高い夏場はエアコンの除湿機能や冷房機能を使って湿度を下げれば、実際の気温や体感温度も同時に下がります。しかし、湿度が低い冬場は、体の熱が外に逃げやすいため、加湿器や霧吹きなどで適切な湿度を保って体感温度を上げたほうが、エアコンの設定温度を上げる必要が少ないため、より効率的と言えるのです。

温度計と共に、湿度計も用意して、バランスを見ながらエアコンの温度を設定しましょう。

5. エアコンを自動運転にして省エネ!

エアコンの自動運転機能は、起動後に強風で室内の温度を一気に設定温度に近づけて、その後は風力を和らげてその温度をキープする運転。エアコンは、室温を設定温度に近づける際に最も電力を消費するため、自動運転で一気に空気を冷やした(または暖めた)後に弱い風で温度をキープする方法が最も省エネなのです。

エアコンの消費電力の仕組みを考えて最も省エネになるように設計されている「自動運転」をしながら、空気を循環させるサーキュレーターを運転させれば、エアコンが設定温度に近づける動作を助け、より消費電力を抑えることができるでしょう。

適切な設定温度を知ることは体、お財布、環境に優しい

エアコンの温度を適切な設定にし、室温を下げすぎず上げすぎずなベストな温度に保てば、暑い夏も寒い冬も快適に過ごすことができます。

エアコンの設定温度を適切にすることで、夏場にエアコンの冷房を強くしすぎて体調を崩したり、冬場に設定温度を下げすぎて風邪をひいてしまったりすることが少なくなります。また、必要以上に設定温度を上下させないことで電気代(消費電力)を抑えることもできます。

まさに身体、お財布、環境に優しい生活を送ることができると言えるでしょう。