2019.07.18

エアコンの冷房効率を20%もアップさせる室外機の工夫

暮らしのQ&A

7月末から厳しくなる日本の夏。多くの地点で連日最高気温が30度を上回り、夜間も気温が25度以下に下がらない熱帯夜となることも珍しくありません。

このような高温の中、エアコンを稼働させずに我慢していると、熱中症になってしまう可能性があり、とても危険だと言えます。しかし、夏の間ずっとエアコンをフル稼働させていると、当然ながら電気代が高額になってしまいます。

これまで、すだれや打ち水など、エアコン以外を使ってエアコンの効率を上げる方法を取り上げてきましたが、今回はエアコン本体の「室外機」にとある工夫をすることでエアコンの効率をおよそ20%も上げられるという3つの裏技を取り上げます。

室外機周りを涼しくすると冷房効率がアップ

庭やベランダに設置されていることの多いエアコンの室外機。室外機は冷房の際、部屋の暖かい空気(熱)を外に排出するため、一般的に室外機の周りは熱くなりやすいと言われています。

熱は温度の高いところから低いところへ移動するという性質があるため、室外機の周りが熱くなれば熱くなるほど、排熱の効率が落ちてしまうのです。

排熱の効率が落ちている分を補うため、エアコンは忙しく運転せざるを得なくなります。

つまり、室外機の周りが熱いままエアコンを稼働するということは、電力を余分に消費していることになるのです。

ということは、裏を返せば、室外機の周りが熱くなりにくい工夫をすれば、冷房の効率がアップして、省エネできるということ。

しかし、室外機があるのは屋外のため、気温の高い日はどうしても高温になってしまいます。

真夏の屋外にある室外機の温度上昇を極力抑えるためには、どのような裏技があるのでしょうか。

直射日光を遮る

同じ気温下であっても、直射日光が当たっているところとそうでないところでは気温差が大きく違ってきます。

もちろん太陽が激しく照りつける真夏は、その差が大きくなります。

ここで注意したいのが、天気予報で発表される気温の基準です。

気温を計測する百葉箱は、「風通しの良い日陰」に設置されることになっているのです。 つまり、たとえその日の気温が35℃と発表されたとしても、それは風通しのよい日陰の気温が35℃まで上昇するという意味なのです。

このケースでエアコンの室外機が、直射日光の当たる炎天下にあった場合、その周囲の温度は35℃以上まで上昇している可能性があるということ。

そのような明らかに高温な空気の中に、部屋の中の熱を排出しようとすると、冷房効率は当然悪くなってしまいます。

エアコンの室外機に直射日光が当たらないよう、すだれやよしず、日除けシートなどを活用して日陰を作るようにしましょう。

吹き出し口周りに物を置かない

室外機の吹き出し口の周囲が物で塞がれていると、排出された熱い空気が周辺にこもってしまい、上手く熱を逃がすことができません。

室外機の排出口の前にダンボールなどを決して置かないようにしましょう。また、目隠し用の室外機専用カバーなどをつけている場合は、夏場は外しておきましょう。

室外機の周辺に打ち水

日陰を作っても、吹き出し口の周りを整理しても、室外機の周辺が熱い、そもそも気温が40℃もあるから意味がないという状況になったら、室外機の周辺に打ち水をして、強制的に温度を下げるという方法もあります。

打ち水は、水分が蒸発して気体になる際に周囲から熱を吸収する作用を使った、涼を取る伝統的な方法。周囲の地面に打ち水をして気温を下げ、冷房効率を上げましょう。

仕組みを理解して賢く省エネ

今まで炎天下に室外機を置いて、エアコンをフル稼働させていたという人ほど、この室外機を涼しくする裏技を取り入れると大きな効果が得られる可能性があります。

室外機を涼しくするだけで、エアコンの冷房効率は20%もアップすると言われています。

単純計算で、例年エアコンのために1万円ほど電気代がかかっていたとしたら、それが8,000円になるのです。

例年厳しさを増す日本の夏を、お手軽な省エネで乗り切りましょう。