2021.02.22

南側に隣家があっても大丈夫?立地に左右されない採光の方法3つ

建てる

これから長く住むことになるマイホーム。できることならば、日中は太陽の光が差し込み、室内が明るくなる「日当たりの良い家」に憧れる方も多いのではないでしょうか。一般的に、日中を通して戸建て住宅の日当たりが良くなる条件として挙げられるのが、家の南側が開けている土地。北半球では、太陽が東から登り南を通って西へと沈むため、南向きの土地は一日中太陽の光を取り込むことができるのです(南半球では太陽は北を通ります)。

しかし、南向きの土地はそうでない土地と比較すると人気が高いため、価格も高くなってしまいがち。南向きにばかりこだわっていると、希望のエリアで予算内の土地がなかなか見つからない、ということになりかねません。また、南側が開けていない土地であっても、交通の便が便利であったり、眺望が良かったりという理由で魅力を感じる土地が出てくることもあるでしょう。

今回は南側が開けておらず、隣家が建っているような土地であっても、効果的に室内に光を取り入れる3つの方法を見ていきましょう。

中庭

他の建物の影響を受けず、効率的に室内に空からの明かりを取り込むことができます。また、中庭は家族だけの完全なるプライベートスペース。道路に面している通常の窓や掃き出し窓は、通行人の目を気にして日中はカーテンやブラインドをしなければならないこともありますが、中庭の窓に関しては日中は全て開けておいても問題ないかもしれません。

隣家に配慮して塀や目隠しを設置する必要のない中庭は、例えば全面ガラス張りなどの大胆な作りにすることもできます。また、通常の庭であれば、一部の居室からしか庭を見ることができませんが、中庭にグリーンを植えれば、中庭を囲む家中の個室から緑を楽しむことができます。

明かりだけではなく風も取り込める

中庭を設けることで、室内に風を取り込むことができます。建物が密集していて一方向以外が塞がっていたり、旗竿地のように開けた場所に面した部分がほとんどないような土地の場合、室内に外の風を取り込むことが難しくなります。中庭があれば、そのような状態でも中庭に吹き込んだ風を室内に満遍なく取り込むことができ、「風通しのいい家」を実現することができます。

高い位置にある窓

南側に隣家がある場合でも、天窓(トップライト)や壁の高い位置にある窓(ハイサイトライト)のように、高い位置に窓を作ることで、外からの光を取り込める可能性があります。高い位置に窓を作ることで、効率的に日光を室内に取り込むことができるだけではなく、周囲からの視線が室内に入らなくなるというメリットがあります。高い位置の窓から光を取り込むことで、カーテンなどを開けた状態で、プライバシーを確保したまま一日過ごすことができるのです。

夏場は対策が必要な場合も

天窓は通常の窓と比較して、およそ3倍も室内に光を取り込むことができると言われています。3倍よく光を取り込むということは、当然日光の熱もたっぷり取り込んでしまうということ。対策をしていないと、室内が暑すぎて大変なことになってしまいます。

直射日光が入らない方向に天窓を作ったり、窓ガラスや窓サッシを遮熱性の高いグレードのものにしたり、スクリーンが開閉するようにするなど、夏場に備えて対策を行なっておきましょう。

インナーバルコニー

インナーバルコニーとは、バルコニーの部分が建物の中に引っ込んでいるタイプのバルコニーのこと。隣家が密集している地域では、建物からはみ出しているタイプのバルコニーを作ろうとすると、広い面積が取りづらくなってしまいます。しかし、インナーバルコニーであれば、2階の居室の広さを調節する必要があるものの、広いバルコニーを取りやすくなっています。

バルコニーを広く取ることができるため、空からの光を多く取り込むことができるのです。また、屋根があることで、雨天時には洗濯物が濡れにくくなり、マンションなどの高い建物から室内が見えにくくなるというメリットもあります。

採光を工夫して最高のマイホームを!

ここまで、南側に隣家があるような日当たりの良くない立地でも、効率的に室内に光を取り込む方法をご紹介してきました。工夫を凝らすことで、南向きが開けている好立地の土地でなくても室内に光を取り込むことは可能なのです。

立地条件も周辺環境も見晴らしも最高なんだけど、南側に隣家があって日当たりが…と気になっている方は、マイホームの建築を依頼するハウスメーカーや建築事務所に採光について相談してみましょう。