
2021.02.23
在宅勤務で集中できない?すぐできる対策5つ
暮らしのQ&A
2020年初頭からの新型コロナウイルスの流行に伴い、政府主導で導入が推進されたことから一気に知名度が上がった働き方・テレワーク。新型コロナウイルスの感染拡大防止という予期せぬ事態に対応するための緊急措置として、急にテレワークに移行したことで混乱した方も多いのではないでしょうか。
今回の騒動のように、従来通勤しているスタイルから急にテレワークに移行した方たちの中には、「在宅だと通勤していた時よりも仕事に集中できない」という方もいるようです。今回は、在宅で働くことによって集中力が低下する原因と、その対策を見ていきましょう。
在宅で集中力が落ちてしまう原因

プライベートと仕事の切り替えができない
オフィスには、上司や同僚の目があり、ある程度の緊張感が漂っています。しかし、家は本来仕事から帰って休息をとるプライベートな場所。働く場であるオフィスとは異質の空間なのです。

そのため、人によっては仕事モードに心と体を切り替えることができず、テレビやネットサーフィンなどの、関係のないものによって注意を逸らされてしまうようです。
同居する家族がいる
家族が身近にいることで、より一層プライベートな雰囲気が増してしまう可能性があります。気がつけば家の用事をしていたり、仕事とは関係ない話題で話し込んでしまったりすることも多いようです。

また、今回の新型コロナウイルスに伴う非常事態宣言時には、小学生以下の幼い子どもたちの保育所や学校が休みになってしまったこともあり、家にいると子どもの世話をしなければならず集中できなかった、という方もいるようです。
在宅勤務で集中力を上げる対策
1. 個室もしくは専用スペースを確保!

リラックスする場である家で仕事を行う際、できればテレワーク専用の個室か専用スペースを用意することで集中力を高めることができます。できれば、テレビや冷蔵庫といった緊張感が解けてしまうような家電から離れ、家族の存在感を感じにくい場所にある個室が理想的です。
個室を確保することが難しい場合は、注意を削いでしまうものが目に入りにくい方向に仕事用の専用スペースを設けましょう。オフィスに近い環境を作ることで、心と体に「今は仕事の時間だ」という意識を植え付けるのです。
2. ちゃんと着替える!

個室や専用スペースと同様に、「今は仕事の時間」であることを自覚するために、あえて職場に通勤している時と同じ服装に着替えるのも効果的と言われています。スーツを着てネクタイを閉めて…とまでは行かなくても良いかもしれませんが、パジャマやジャージ、部屋着のまま仕事をしていると、どうしても心と体がリラックスモードになってしまいます。
また、テレワークにおいて定番とも言える「ビデオ会議」がある場合は、この服装はとても重要と言えます。緊急のビデオ会議が入った際も、きちんとした身なりで仕事をしていれば全く慌てることはないでしょう。
3. スマートフォンを手の届かない場所に!

同僚や上司の目がない在宅勤務。スマートフォンにメールやSNSの通知が来ると、ついつい気になってしまう、という方も多いのではないでしょうか。そんな傾向のある人は、仕事のメールやチャットの通知は仕事をしているパソコンに来るように設定をしておき、プライベートのスマートフォンは手の届かない位置に置いておきましょう。
当たり前のことですが、オフィスに通勤していようと、在宅であろうと、勤務時間内は仕事に集中しなければなりません。基本的なことを徹底すれば集中力は高まることでしょう。
4. テレビはつけない!

作業中にテレビをつけるのは、視覚も聴覚もテレビに向いてしまいがちになるため、集中力を大きく削いでしまう原因となります。ビジネスニュースをチェックしたい場合は、休憩時間にテレビ・ラジオ・ネットニュースを見るようにするなど、明確な線引きをしておきましょう。
BGMをかけていた方が集中力が高まるという人もいますが、好きな音楽をかけた時にそちらに注意が向いてしまうという場合は避けたほうが賢明かもしれません。いずれにせよ、注意がそれてしまうということは、凡ミスが出やすくなったり考えが整理できなくなったりする原因となるため、仕事においては良いことがありません。
5. ポモドーロ・テクニックで集中力UP!?

ポモドーロ・テクニックとは、1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロによって考案された時間管理テクニックの一つ。ポモドーロとは、イタリア語で「トマト」の意味で、シリロが愛用していたキッチンタイマーがトマト型のものだったことからこの名が付けられています。
このテクニックは、「人間の集中力は最大で25分しか持続しない」という考えに基づいており、
25分間集中して仕事を行い、5分間休憩を入れる
という、シンプルなルールです。
5分間の短い休憩を挟むことで、再び次の25分間が集中できるようになると言われています。
例えば25分間はメール・メッセンジャー・SNSのDMなどを全て見ない(我慢する)と決め、憩の5分に必要な連絡を返すようにしたら、かなり能率が上がったという人もいるようです。長時間集中力を持続することが苦手な人も、「わずか25分間」と考えればハードルが下がったと感じるのではないでしょうか。
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オフィスよりも集中できる空間を作ることもできる!?

ここまで、在宅勤務(テレワーク)で集中力を高める方法について取り上げてきましたが、これらの方法を活用する、あるいは他の独自の方法を取り入れることで、逆にオフィスよりも集中力が高まる空間を作り出すこともできる可能性があります。
職種や性格にもよりますが、同僚や上司の存在によって緊張してしまう性格の場合は、環境作り次第ではオフィスに通勤していた頃よりも効率よく仕事ができるようになるかもしれません。
この先、このコロナ禍の世の中がどう転換していくかは不透明です。在宅勤務が長引いた場合に備えて、「在宅だから集中できない」状態から「在宅だからこそ集中できる」状態に変えてみてはいかがでしょうか。



