2019.09.03

ルームシェアをするときに注意しておきたい5つの項目

暮らしのQ&A

家賃の高い都心に住んだり、生活費をとにかく抑えたかったりといった理由で、友人などの家族ではない人とのルームシェアを検討しているという方は多いことでしょう。

友人といえど、赤の他人が同居することになるルームシェア。家族では全く問題にならないようなことでもトラブルの原因となる可能性があります。

これからルームシェアを行う際、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

ルームシェアで気を付けるポイント

支払いについて明文化しておく

一つの部屋や家に住むルームシェア。

光熱費は個人個人ではなくその部屋・家に対して請求されるため、「自分が使った分だけ」支払うことができません。

一般的にはかかった総額を人数分で折半することが多いようです。

しかし、ルームメイトの一人が在宅で仕事をしていて、他のルームメイトは平日は家にいることがない、というケースのように、明らかに一人が電気・水道などを多く使っているという場合は、ちゃんと話し合いをしておかないとトラブルになってしまうことでしょう。

完全に折半にするか、人によって支払う割合を変えるか、文章にしてきちんとルールを定めておくと、トラブルになることは少ないでしょう。

共用部の使用のルールを明確に

ルームシェアは、家族ではない人と玄関やお風呂、トイレなどを使用することになります。

また、洗濯機や冷蔵庫などの家電を共同で使うことも多いでしょう。

例えば、トイレやお風呂の掃除をどの程度行うか、共同で行うのか、係を決めるのかなど、きちんとルールを設定しておかないとトラブルになります。

意外とトラブルになりやすいのが洗濯機の利用です。衛生に対する概念は個人によって大きく異なるもの。綺麗好きの人もいれば汚いことを普通だと感じている人もいます。

もし、洗濯が終わった後、洗濯物を洗濯機に長時間放置していても平気なルームメイトがいると、洗濯槽などに雑菌が繁殖し、その洗濯機で洗濯をするだけで衣類がカビ臭くなってしまう可能性もあります。綺麗好きなルームメイトにとってそれは耐え難いことでしょう。

また、生活していれば洗濯物は必ず出てくるため、洗濯機を使う時間が被らないように相談する必要もあるでしょう。

他人の訪問・宿泊の可否を明確に

ルームシェアしている家は、シェアしている人みんなの家。

例えば自分の家族を家に呼んだり、宿泊させたりしたいと考えても、ルームメイトが不快に思うならばトラブルになることでしょう。

また、個室がない仕切りだけのルームシェアの場合、ルームメイトのプライバシーが大きく損なわれてしまいます。

家族の訪問・宿泊を可とするのか、ルームメイト全員でよく話し合って決めておきましょう。

プライバシーを尊重し合う

ルームメイトはあくまでも他人。当然ながら、家族以上にプライバシーを尊重しなければなりません。

本人の了解なくルームメイトの部屋やスペースに立ち入ったりしないようにしましょう。

ましてや、家族を勝手に呼びルームメイトの部屋に立ち入るなどということが発覚した日には即ルームシェア解消ということにもなりかねません。

退去時のルールを決めておく

人生何が起きるかわからないもの。ルームメイトが転職や家族の事情で急遽引っ越さなければならないということはよくあることです。

しかし、明確なルールのないままルームシェア解消・退去となると、残った人の負担が大きくなるため、トラブルの素です。

退去する際は、他のメンバーに退去を告げる期限を決めたり、急な退去の際の保証金や日割りの家賃の負担などを決めたりして、書面にして契約という形にしておきましょう。

万が一、ルームメイトが不届きな人物で、必要な費用を払わないなどということがあった場合、書面にして契約を結んでおくことで法的な権利・義務が発生するため、いくらか安心と言えます。

他人の生活音が気になる人はやめておこう

ルームシェアをして同じ部屋に住むと、床を歩く音や扉を閉める音、トイレやお風呂の音など、他人の生活音が家の中にどうしても響きます。

そのような音が許容できないという人は、そもそもルームシェアに向いていないと言えます。多少費用がかかったとしても、防音性の高い単身者用の住宅を借りた方がよいでしょう。