2019.07.09

家族の人数に応じた間取りとは?2人から5人以上の場合

暮らしのQ&A

一人暮らしをしている方の多くは、1Kや1DKなど、個室が一つの物件に住んでいることが多いでしょう。

しかし、家族が2人、3人…と増えていくにつれ、住む部屋の間取りも部屋数が多いものに変更していかなければなりません。

人数と間取りは、家探しの永遠のテーマと言えるかもしれません。これから、人数と間取りについて、メリットとデメリットを中心に考えていきます。

夫婦2人の場合

1LDKでも住める

夫婦2人暮らしの場合、寝室が一緒でもよければ1LDKでも快適に住むことができるでしょう。

部屋数の多い部屋と比較して家賃が安いことが多いため、その分貯蓄をすることができるかもしれません。

しかし、相手のいびきや歯ぎしりなどが気になり、一緒の寝室に眠ることが厳しい場合、他の部屋に移動したいと感じることがあるかもしれません。

そんな時はリビングにベッドを移動するという手段もあるでしょう。しかし、リビングの広さが十分ではない場合、ベッドが置いてあると来客時に邪魔だと感じてしまう可能性もあります。

2LDKだと余裕が生まれる

個室が2つの2LDKの間取りであれば、夫婦が個室を持つことができます。

寝室は同じにする場合でも、もう一つの個室を書斎にしたり、子どもが生まれた時の子ども部屋として確保しておいたりすることができます。1LDKではできなかった余裕が生まれるでしょう。

部屋数が多い分、家賃が割高になることや、共働きの場合は掃除が大変になるというわずかなデメリットもありますが、2LDKという間取りはカップルに大人気だと言われています。

親子3人の場合

2LDKは部屋割りを考慮する必要あり

両親と子ども1人が2LDKに住むケースを考えましょう。

多くの場合、子どもは大きくなると、個室を必要とします。

そのため、2LDKに住む親子は、2つの個室のうち1つを子どもに与え、夫婦がもう1つの部屋で一緒に寝ているというケースが多いと言われています。

しかし、この部屋割りだと、先にも述べたとおり、就寝時の音などが原因で夫婦で一緒に寝るのが困難な場合は、2LDKの間取りでは厳しいと感じるかもしれません。

3LDKは全員が個室を持てる

親子3人の場合、3LDKならばそれぞれが個室を持つことができます。

来客の際はLDKに家族が集合することもでき、不自由なく暮らすことができるでしょう。

しかし、2LDKと3LDKの価格差は大きいと言われているため、住居費がかさむことがネックとなります。

また、子どもの個室が、リビングを経由せずに入れるようになっている場合、部屋にこもってしまい家族とのコミュニケーションを取る機会が減ってしまうという危険性があるため、コミュニケーションを取る工夫が必要であると言えます。

親子4人の場合

2LDKは子どもが幼い時のみ

両親と子ども2人で2LDKに住む場合、夫婦と子どもで個室を割り振るのが一般的であると言われています。

子どもが幼いうちは、兄弟姉妹と同じ部屋でも我慢できるという可能性が高いため、住居費を抑えるために4人家族で2LDKを選ぶという選択肢もあります。

しかし、多くの子どもたちは成長するにつれ個室を欲しがるため、1つの個室に2人という部屋割りは年齢とともに厳しくなるでしょう。

子どもが異性の場合は、遅くとも思春期に差し掛かる前までに個室を与えなければならないため、時間に余裕がありません。

3LDKは工夫次第で生活可能

親子4人の場合、3LDKは部屋割りを工夫すれば子どもが成人するまで住み続けることができる間取りです。

子ども2人にそれぞれ個室を与え、残りの個室に夫婦が寝る、という部屋割りで生活している家族は一般的に多いようです。

しかし、夫婦が同じ部屋で眠るのが困難な場合はどちらかがリビングで寝ることになるでしょう。

4LDKは全員が個室を持てる

4LDKは、全員が個室を持てるため、プライベートを確保することができ、長い間住み続けることができるかもしれません。

しかし、4LDKともなると、基本的に戸建て住宅に住むことになり、集合住宅よりも住居費がかさんでしまうでしょう。

マンションの場合でも、物件数が少ないため選択肢が狭まる上に、相応の住居費がかかるというデメリットがあります。

5人以上

マンションでは4LDKは必要

夫婦と子ども3人以上の家族となると、マンションに住みたい場合は子どもたちの成長を考えると最低でも4LDKは必要でしょう。

3LDKの部屋で、1つの個室に夫婦2人、残りの個室に子どもたちを割り振ると、性別や年齢で割り振ったとしても難しい選択を迫られることになります。

特に子ども3人を2つの個室に割り振らなければならない時は、2人で個室を使う子どもたちが不満を感じてしまうかもしれません。

しかし、マンションでは4LDKの間取りも3LDKと比較すると少なく、5LDKともなるとほとんど物件が見つからないでしょう。

5人以上で住む場合は、戸建ての住宅を探す必要があるかもしれません。

移り住む前に家族でよく考えて

家族の人数による部屋割りは、それぞれの家族によって事情が異なるため、杓子定規で決定することは難しいと言えます。

引越しをする際、これから移り住む物件での部屋割りを家族でよく話し合い、不満を持つ家族がいないように心がけましょう。