2019.06.18

家を建てる時に考えておきたいスイッチのこと

建てる

注文住宅を建てる際に、部屋の間取りや照明、住宅設備のグレードなどをこだわって決める方も多いことでしょう。

恐らく、すべての方がこれから住むマイホームでの生活をイメージして決めるのではないでしょうか。

間取り、照明、住宅設備のいずれの要素においても重要だと言えるのが「スイッチ」の位置や種類。間取りや照明、住宅設備を満足のいくものにしたとしても、スイッチの位置が不便では、毎日の生活でストレスが溜まってしまいます。

ここでは、「スイッチ」の種類と、位置の決定の仕方のポイントをご紹介します。

スイッチは大きく分けて3パターン

現在、一般的に使用されているスイッチは、次に挙げる3パターンです。

1. 片切スイッチ

1つのスイッチで1つの照明や住宅設備をつけたり消したりするスイッチ。主に個室の照明や換気扇などで使用されることが多いようです。

また、ワンルームなどの単身者用の部屋のスイッチはほとんどこの「片切スイッチ」であると言われています。

2. 3路スイッチ

2つのスイッチで1つの照明や住宅設備をつけたり消したりするのが「3路スイッチ」。

代表的な3路スイッチの例としては、長めの廊下のある家で、廊下の玄関側と居室側の2箇所にスイッチがあり、廊下の1つ(または1組)の照明をつけたり消したりできる、という例があります。

また、浴室とトイレが離れているものの換気システムは共通、という家では、お風呂とトイレの入り口にそれぞれ換気扇のスイッチが付いており、1つの換気システムを回すというケースもあります。

3. 4路スイッチ

3つのスイッチで1つの照明や住宅設備をつけたり消したりするスイッチです。

出口が多く、スイッチ2つでは足りないような場合に使用されます。

珍しいケースですが、2つのスイッチでも足りないという場合は、5路(スイッチ4つ)、6路(スイッチ5つ)…といった具合に増えていきます。

スイッチの使い勝手

スイッチの種類の他に気をつけたいのが、スイッチの位置です。

例えば、寝室や個室のスイッチは、ほとんどが部屋の内側に取り付けられていることでしょう。

しかし、洗面所やトイレのスイッチは、人によって内側か外側かで好みが分かれると言われています。間取りによって内側あるいは外側にスイッチが取り付けられない、ということもあるようですが、これは基本的に動線や使い勝手を優先して決めることができます。

トイレや洗面所に「入る前」に照明をつけるか、「入った後で」照明をつけるかといった違いです。

例えば今住んでいる、あるいは過去に住んでいた家で、洗面所のスイッチが「内側」になっていて、それが快適であると思っているのであれば、新しい家でも内側を選ぶと良いでしょう。

しかし、今の家でスイッチが内側にあることが不便だと感じ、不満を募らせているならば、新しい家では「外側」にスイッチをつけてもらうのも良いかもしれません。

一般的にはトイレも洗面所も「外側」にスイッチが付いていることが多いようですが、洗面所のみ内側にするという例も多いようです。

実際に自分や家族がその空間で生活することを考えて、最適なスイッチの位置を綿密に考えましょう。

IoTの「Switch Bot」

スイッチの側に貼り付けるだけでスイッチを押してくれるIoT、「Switch Bot」を使うと、何とスマートフォンからスイッチを押すことができるようになります。

更に別売りのSwitch Bot Hub Plusを購入すると、出先からスイッチのON/OFFの状態を確認したり、操作したりできます。

この機器を使えば、例えば出先で自宅の換気扇を付けっ放しにしていることに気がついても、出先からOFFにできてしまうのです。

この機器を取り付けると、スイッチが物理的なスイッチとスマートフォンの2つに増えることになるので、実質3路スイッチのようになります。

照明や換気扇などの壁のスイッチ以外にも、形状によっては家電製品のスイッチにも使用できるため、使い方を工夫すれば便利さが広がるでしょう。

スイッチの位置は重要

スイッチは毎日使用するものです。

一度不便だと感じる位置にスイッチをつけてしまうと、リフォームを行わない限りその位置は変えられません。

慣れるまで我慢するという選択肢もありますが、せっかくのマイホーム、初めから自分や家族が納得する位置にスイッチを付けましょう。