
2019.05.23
ジューンブライドの波に便乗!引っ越しは6月がお得な理由
暮らしのQ&A
すぐに引っ越さなければいけないわけではないけれど、もっと通勤や買い物に便利な場所に移り住みたい…。もっと築浅で綺麗な部屋に移り住みたい…。インターネット無料の物件に移りたい…。
そんな淡い願望を持ちつつも、なかなか行動に移せないという方は多いのではないでしょうか。
転勤・転職や進学など、速やかに引っ越しをせざるを得ない状況では、引っ越しの時期を選ぶことはできません。
しかし、余裕を持って引っ越しをする場合にオススメなのが6月であると言われているのです。
なぜ、引っ越しは6月がオススメなのでしょうか。ここでは、賃貸住宅のケースで考えていきます。
6月は意外と空き部屋が出やすい

「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」という言い伝えを信じるカップルがこぞって籍を入れ、式を挙げるというイベント「ジューンブライド」が行われる6月。
結婚をするということは、大半の場合転居を伴います。一人暮らしをしていた2人が、一緒に住む部屋に移り住むのです。2人とも一人暮らしをしていた場合、これだけで2部屋空きが出ることになります。
このため、意外と6月はワンルームや1K、1DKなど、単身者向けの部屋の空きが出やすい時期だと言われています。
ずっと住んでみたいと思っていたけれどなかなか空きが出ないマンションに、もしかしたら空きが出るかもしれません。
6月の空き部屋には、競争相手が少ないというメリットもあります。
引っ越す方が多く、空き部屋も出やすい2月、3月は、空き部屋を探す人口も多く、人気の物件はあっという間に埋まってしまいます。
しかし、わざわざ6月を狙って物件探しを行う方はまだ少ないため、穴場と言えるのです。
6月は家賃交渉がしやすい?!

6月は、賃貸業界にとってはオフシーズン。
だんだんと暑さが増し、引っ越しを計画する人が減ってしまうため、空き部屋を出したくないという不動産オーナーも多いようです。
必ず、と断言することはできませんが、入居者をなんとか確保したいために、家賃の値下げ交渉に応じてくれるオーナーもいることでしょう。
しかし、オーナーにとって、同じアパート内でその部屋だけ家賃を下げるという行為は、他の入居者からの苦情を受けて他の部屋の家賃も下げることになるかもしれないというリスクを伴う行為。
簡単には首を縦に振ってはくれないでしょう。家賃を値下げが難しい場合は、礼金を値下げするよう交渉してみるのも良いでしょう。
6月は引っ越し費用もお得

賃貸業界だけではなく、引っ越し業界も6月はオフシーズン。
多くの場合、繁忙期の2月、3月よりは引っ越し費用が安く設定されています。また、繁忙期ではない分、引っ越し業者の方たちの体力もあるので、丁寧に引っ越し作業をしてもらえるかもしれません。
不動産会社も丁寧な対応をしてくれるかも

2月、3月の繁忙期の不動産会社は、他の時期とは比にならないほどの顧客を抱え、残業などをしても顧客一人当たりに割ける時間が短くなってしまいます。
店舗に物件を探しに行っても他の客でごった返しているため、長時間待たされたり、対応が雑だと感じてしまったりとイライラすることになりかねません。
オンラインから物件の内見予約を入れてもなかなか取れず、待っている間に結局他の方が契約してしまう、という事態もあり得ます。
せっかくお金を支払って同じサービスを受けるのであれば、質の良いサービスを受けられる可能性の高い6月に物件探しをした方が良いのは目に見えています。
顧客の数が少ない分、不動産業者が丁寧に相談に乗ってくれることでしょう。
メリットは多いが当然デメリットもある

ここまで、「6月引っ越し」のメリットを挙げてきましたが、日本のほとんどの地域で6月といえば「梅雨」のシーズン。雨の多い時期に物件を見に行ったり、引っ越しを行ったりするのはストレスだ…と感じることもあるでしょう。
また、引っ越しをする人が多い2月、3月には家具・家電が「新生活応援」と言ってまとめ売りセールなどを頻繁に行っていますが、6月はそのようなセールを利用することはできません。
しかし、「梅雨」や「セールが利用できない」という理由があるからこそ、6月の引っ越しはより穴場になるともいえます。
6月に家を探すことは、シーズンオフに高価な洋服が破格で売られているのを探すようなもの。引っ越しの時期を選べるなら、この特別な時期を利用してみてはいかがでしょうか。