ダブル断熱構造とは?高い断熱性で夏を快適に過ごそう

地球温暖化の影響で、年々厳しさを増している日本の夏。4月の終わり頃から最高気温が30度を上回る地点が出ることも、もはや珍しいことではなくなりました。5月以降は、熱中症によって病院に緊急搬送される人が増え、最悪の場合亡くなってしまうことも少なくありません。このような流れもあり、近年の新築住宅では断熱性能が重要視されてきています


断熱材は柱と柱の間に断熱材を入れる「内断熱」や、建物全体を外側から断熱材で包み込む「外断熱」というものがあります。しかし、近年内断熱と外断熱を取り入れた断熱「ダブル断熱」が注目されています。


従来型の住宅で主流だった「内断熱」


従来の住宅では、住宅の内側、つまり柱の間に断熱材を設置する「内断熱」が主流でした。この工法は、壁の厚さを変えずに断熱することができるというメリットがあります。しかし、柱の間に断熱材を設置しているという構造上、柱の部分を覆うことができないため、近年登場した外断熱と比較すると機密性が低く、結露が発生しやすいというデメリットがあると言われています。


近年増えてきている「外断熱」


これに対して、建物全体を外側から断熱材で包み込むのが「外断熱」です。柱も全てすっぽりと包み込むので、内断熱と比較して高い機密性があり、結露もできにくいと言われています。しかし、柱の外側に断熱材を貼り付ける形になるため、壁が厚くなってしまい、狭小地には不向きというデメリットもあります。


内断熱と外断熱を取り入れた断熱「ダブル断熱」


「ダブル断熱」とは、内断熱、外断熱の両方を装備し、高い断熱性を発揮する断熱工法です。一例として、外断熱はフォルテボード(FPS)を使用して家を囲い込み、内断熱はセルロースファイバーを使用して室内温度を保温して最適な温度を保つというダブル断熱工法があります。内断熱に使用される断熱材のセルロースファイバーは、調湿性能が高く、夏の湿度も抑えることができます。温度・湿度の急激な上昇・下降を抑えるダブル断熱構造は、住んでいる人を快適にするだけではなく、柱などの構造体を劣化から守る働きがあります。人にも家にも優しい構造だと言えるでしょう。


「ダブル断熱」の家は、魔法瓶に似ている


当然ながら、家をダブル断熱構造にしたからといって、外の気温が全てシャットダウンされるわけではありません。断熱性能が低い家と比べて、熱がまるで魔法瓶のように伝わりにくいというだけなので、35度を超えるような猛暑日には当然エアコンをつける必要があります。


しかし、ダブル断熱の家は、一度エアコンで室温を下げると、その状態が長続きしやすく、圧倒的に省エネになります。断熱性能の低い家では、せっかく冷やした空気が外へと逃げてしまうため、暑い日はエアコンが常にフル回転する状態となり、電気代がかさんでしまいます。


また、気密性に優れるダブル断熱の家は外からの湿度をカットすることができるため、気温が高くてもカラッとしており、蒸し暑い状態になりにくいと言われています。反対にお風呂や料理などによって室内の湿度が上がる際は、湿気がこもらないようにきちんと換気を行う必要があります。最近の高性能な住宅には換気性能が優れ、自動換気システムが整っていて、しっかり湿気対策がされている住宅もあります。


断熱性が高いがゆえに上下階で温度差が出るケースがある


空気の性質上、冷たい空気は下に向かい、温かい空気は上に向かうようになっています。この性質のため、2階建ての以上の家は温かい空気が上階に向かうため、上階の方が気温が高くなるという特徴があります。断熱性が高く、空気が熱しにくく冷めにくいダブル断熱構造の家は、上に向かった温かい空気が上階部分にとどまり、温かい状態のまま保温されてしまいます。そのため、何もしない状態だと上階部分が異様に温かい状態になることがあります。


家の温度をできるだけ均一に保ちたい場合は、吹き抜けの天井などにシーリングファンを取り付けたり、サーキュレーターで空気を循環させたりして暖気と寒気をかき混ぜる必要があります。これらの方法を使えば、1階のエアコンで冷やした空気を家全体に送ることができるでしょう。


真夏日・猛暑日の増える今後はダブル断熱がスタンダードに?

ここ10年ほどで35度を上回る「猛暑日」を頻繁に観測するようになった日本列島。かといって、冬の寒さが和らぐということもありません。夏と冬で気温差が開いてきている日本では、ダブル断熱がやがて主流となる日も近いでしょう。


家を建てる際、初期費用がやや高くなりますが、冷暖房費がその後何十年に渡って安く済む、という大きなメリットがあるのです。


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