2021.06.25

建売住宅の購入で後悔?買う前にチェックしたい5つのポイント

建てる

マイホームの購入で多くの方が悩むことの一つが、「注文住宅にするか、建売住宅にするか」ではないでしょうか。一般的に建売住宅は価格面で注文住宅よりも割安と言われているものの、「建売住宅を買って後悔した」という声がインターネットに書き込まれているのを見て、果たして大丈夫なのだろうかと不安になる方もおられるかもしれません。

しかし、東京・大阪などの大都市圏を中心に、建売住宅は注文住宅よりもはるかに数が多く、多数派の住宅と言えます。そのため、建売住宅に納得して住んでいる人も大勢いることも事実です。今回は、建売住宅の購入において後悔しないために、あらかじめチェックしておきたいポイントを見ていきましょう。

建売住宅とは?

建売住宅とは分譲一戸建て住宅とも呼ばれ、住宅メーカーによってあらかじめ立てられた家が土地・建物セットで売りに出されている物件のことです。近年は建築する前に「分譲予定」などのキャッチコピーで、着工前から売りに出されているケースもあります。

マイホーム購入のスタートが土地探しから始まる注文住宅と比べ、建売住宅はすでに建っている家が気に入ればそのまま住むことができため、マイホーム購入の期間が短縮できるメリットがあります。また、規格化された部材を使用することでコストカットが行われている建売住宅も多く、注文住宅よりも割安な価格で購入できることも少なくありません。

しかし、このようなメリットあるものの、建売住宅ならではのポイントを認識しないまま購入してしまうと、後で後悔する可能性があるのです。

ポイント1:思い通りの間取りにできない

すでに建築されている家や、これから建築されるものの規格化された家を買うことになる建売住宅。注文住宅のように、自分たちの家族が住みやすい間取りを考えることはできません。「住んでいるうちに慣れていくだろう」と感じるかもしれませんが、家は基本的に長く住むもの。建売住宅の間取りがよほど自分たちに合致していないと、何らかのストレスは残ることでしょう。

自分たちの生活動線に合わない可能性がある

前述の通り、建売住宅はリビング・ダイニング、個室、トイレ、洗面室、浴室などの配置を自分たちの希望で変更することができません。そのため、実際に住み始めてから「トイレやキッチンの場所が不便」、「リビングの形がいびつで家具のレイアウトが上手くいかない」といったミスマッチが起こる可能性があるのです。

建売住宅を内覧する際、実際に家の中を歩かせてもらうなどして生活動線を確認したり、家具の配置をイメージしながら見ていくことで、住んだ後のミスマッチを少なくすることができるでしょう。また、人によっては収納が十分ではない可能性があります。特に4人以上の世帯の場合、家族全員の衣類などを余裕を持って収納できるかをチェックしておきましょう。

コンセント、スイッチの位置も変えられない

建売住宅では、家電の電源を取るコンセントや照明などのスイッチの位置も原則変更することは不可能。特に消費電力の高い家電が多く、タコ足配線にするのが危険なキッチンにコンセントが十分にあるかどうかは今後の生活を考える上でとても重要な要素です。

コンセントだけではなく、スイッチの位置にも要注意です。例えば、開き戸を開いた裏側に隠れる部分に照明のスイッチが付いていて部屋に入ってすぐ照明をつけられないようになっていたり、設置する予定の家具が置きづらい場所にスイッチがあるということも考えられます。

内覧をする際には、生活動線に加えてコンセントやスイッチの位置もよく確認しておきましょう。

ポイント2:住宅の性能に不満が残る可能性がある

建売住宅の不満点として多く挙げられているのが、使われている建材のグレードが低かったり、施工の質が良くない、といったものです。この点は施工会社によって大きく異なる点であるため、全ての住宅メーカー・工務店の建売住宅の住宅性能が低いわけではありません。しかし、建売住宅では注文住宅のオプションで選べるような最上級の設備を備えているケースは少ないのが現実です。

生活を送る上で気になりがちなのが、
・断熱性 ・防音性 ・耐震性
などの点でしょう。

断熱性や防音性に関しては、その建売住宅を立てた業者の説明を詳しく聞いたり、実際に家の中を見ている際に、外の音の聞こえ方や階段を登り降りした際の音の聞こえ方などを注意深くチェックしておきましょう。

家の耐震性は見ただけではわからない部分ではありますが、万が一の大地震の際に家族の生命を守ってくれるかどうかが懸かっているため、疎かにはできないポイントです。安心・安全を求める場合は、最高レベルの「耐震等級3」に認定されている建売住宅を選びましょう。

ポイント3:隣近所と似たような外観になるケースがある

住宅メーカーが広い土地を買い上げ、数棟の建売住宅が同時期に建っていく様子を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

このような場合、同じメーカーの同じ時代の家が建つということになるため、その一帯が似たデザインの外観の家ばかりになる…ということが考えられます。他とは違うデザイン性の高い外観の家を望む場合は、注文住宅を検討した方が良いかもしれません。

ポイント4:工事の状況を見られない

土地探しから始めることのできる注文住宅は、工事の間に自宅を訪問して、どのように工事が行われているかを見ることができます。しかし、すでに建物が完成していることが多い建売住宅の場合、建築中の様子を見ることができないため、万が一手抜き工事が行われていたらどうしよう…。と不安に思う方も多いようです。

工事の状況を見られない分、その建売住宅を作っている業者の評判を調べたり、万が一の時に安心して修繕を任せられるような信頼のおける会社かどうかを見極めたりする必要があります。

また、住宅品質確保促進法(品確法)では、「住宅の柱や壁など構造耐力上主要な部分」、「屋根など雨漏りを防ぐ部分」に、瑕疵(工事不備、欠陥など)が見つかった場合について、「引き渡し後10年以内に見つかった場合は、売主(または施工会社など)が無償補修などをしなくてはならない」と定められており、新築の建売住宅の売主や施工業者にこれが義務付けられています。

10年間無償の補修が義務付けられていることもあり、現代の建売住宅では悪質な手抜き工事が行われる可能性は低くなっていると言えます。

ポイント5:売却時の価格が低いことがある

建売住宅は新築の時点で注文住宅よりも価格が安い分、家を売却する際にも注文住宅と比べると価格が抑えられる傾向にあります。しかし、最初に家を建てた人のこだわりが反映されていることが多い注文住宅と比べ、建売住宅の間取りや外観は一般的なバランスの取れたものであることが多いので、「売れやすさ」の面では有利であると言えます。

注文住宅と建売住宅の違いは洋服の「特注品」と「既製品」の違いに似ている

土地探しから始まり、建材からデザインの選択までを行うことができる注文住宅と、すでに完成している家を購入する建売住宅。両者の違いをわかりやすく例えると、洋服における特注品と既製品の違いようなものだと言えます。

例えば、買う人の体型や好みにあわせ、一から仕立てていく特注品のスーツは、本人の体にフィットして快適な一方、やや高額になってしまいます。それに対して、既製品のスーツは大量生産により価格が抑えられている反面、肩幅とウエストのバランスが合わず、買った後にしっくりこない部分があると感じることもあるかもしれません。

しかし、既製品のスーツの中にも、メーカーによっては自分の体型にぴったりのものがあることもあり、その場合は価格を抑えていい買い物ができたと感じることでしょう。服と比べて金額が大幅に大きくなるものの、建売住宅を選ぶ際後悔しないための秘訣は、「自分たちの生活スタイルにぴったりな既製品を見つける」ことであると言えます。人生最大のお買い物とも言えるマイホーム。後悔のないよう、ポイントを押さえて購入しましょう。