2021.07.06

家を建てるとかかる費用とは?プロが気になる費用の仕組みを分かりやすく解説!

建てる

家を建てる時にかかる費用は土地の形状や外壁面積が関係しているのをご存じですか?主な費用は建築費用や土地費用だけでなく、実は諸経費がトータル費用にかなり大きく関わってきます。そんな家の購入に関するお金について、住宅・不動産アドバイザーがお金のかかる仕組みや内容を解説します。

この記事の監修

安達 正和 / 住宅・不動産アドバイザー

売買事業や注文住宅事業にて営業を担当。土地探し・不動産売買・金融機関・保険など住まいに関する幅広い知識を持つ、住宅・不動産アドバイザー。

家を建てる時にかかる費用「土地編」

住宅を建てる際にかかる費用は、大きく分けて土地・建物・その他諸経費があります。まず、土地に関しては立地条件(場所としての要素)が一番費用に大きく関わります。その次に広さや土地の形状、更に前面道路の幅員で左右されることが多いです。

やはり人気の駅近や市街地は皆さんご存じの通り高いのですが、その中でも間口等の土地計上や前面道路幅員などによってその金額差はさらに変わってきます。土地にかける予算を絞ることも計画上重要ですが、住宅ローンを返し終わったあとに家を売却して老後生活に充てることまで考えるなら、土地代を安く抑えることばかり考えるのはおすすめできません。ただ、それでもやっぱり土地費用を安く抑えたいなら、少し郊外に家を建てることや、少し登った場所で家を建てるなどの工夫が必要です。

土地の形状で費用は変わる?!

次におさえておきたいポイントの一つとして、先程にもありましたが、土地費用は「土地の形状によって異なる」という点です。基本的に建物の費用は、家を建てるときに外壁面積が多いほど割高になっていきます。

例えば、正方形もしくは長方形型の土地を購入した場合、その形状に沿って家を建てたとすると、外壁面は長い面が2つ、短い面が2つの計4つになります。しかし、コの字型のような土地であれば面は細かく分かれ、計8つの面ができてしまいます。

全ての外壁面を一本の線にしてみるとコの字型のほうが長くなり、建物の費用が割高になることがわかります。また、平屋の場合も施工内容によりますが、基本的に2階建ての家に比べると土地面積が広くなりがちとなってしまい、更に基礎である鉄筋コンクリート部分が増えて割高になりやすいです。土地の費用をおさえることができたとしても、結果として建物がぼこぼこしてしまうような土地を選ぶと費用は上がります。

土地選びのポイント

・建てる建物の外壁面が無駄に増えないように、正方形や長方形の敷地を選ぶ。

・建物は平屋よりも2階建ての住宅にすると、外壁面以外でのコストカットが望める。

土地選びで気を付けたいこと

インターネットやチラシなどで割安な物件を見かけることがありますが、低価格だけで判断するのは危険です。例えば、坪数は多いけど半分以上が崖面になっていたり、前面道路が広くても、実は物件の目の前まで行く道が狭かったり、安いけど土砂災害の特別警戒区域という場合があることも。

また、敷地内の外周部に塀が4段以上あると、解体費用に何十万円もかかったり、昔の家の基礎や残土の処分が必要となればプラスで費用がかかるので、気になる土地があれば実際に自分の目で見に行ってみるのもおすすめです。

家を建てる時にかかる費用「建物編」

注文住宅で家を建てる場合、最も費用が大きいのが建物本体工事費です。この建築費用には本体の基礎工事、建物内の配管工事、内装、機器設備のほか、屋根や水回りの設備も含まれます。

費用が高くなりやすい箇所

建築費用に一番大きく影響するのが建物の大きさです。建物が大きくなればなるほど施工面積は広くなります。吹抜けであっても、施工面積には参入する為、大工さんが作業する面積が増えると、必然的と費用はかさむのです。

その次に費用が高くなりやすいのが水回りの施工です。例えば、キッチンの仕様を標準のものからランクアップさせると、差額だけでおよそ100万円近く金額が変わることもあります。その他にも、外壁のような面積の広い部分をこだわった素材などにすることで金額は大きく変わってきます。

建築費用に対する考え方

なるべく建築費用をおさえたいという方は、建物をシンプルに仕上げることに限ります。実際に、建具の費用をおさえるためにクローゼットの扉を無くしてお子さんが大きくなるタイミングでロールスクリーンを付けるという方もいらっしゃいます。

限られた予算と限られた敷地内で家を建てるためには、これがあったほうが良い、これはなかったほうが良いとあまり一般常識にとらわれないことも大切です。目の前の節約も大切ですが、今後のライフステージの事も考えてしっかりと家族で話し合ってみましょう。

家を建てる時にかかる費用「諸手続き編」

家を建てるための土地や建物本体以外にかかる費用としては、付帯工事費や諸手続き費用があります。実は、この付帯工事費と諸手続き費用が全体の3割を占めるのです。

建物本体だけじゃない!付帯工事費と諸手続き費用(以下諸費用)の内容

新築の注文住宅にかかる諸経費は、住宅会社やケースによって異なります。ここでは、諸費用に含まれる内容をご紹介します。

諸費用に含まれるもの

建築申請費用、地盤調査費用、地盤改良費用、敷地測量費用、電気工事費用、給排水工事費用、カーテン・カーテンレール、設計料、照明工事費用、建物追加予備費用、外構工事費用、土地仲介手数料、印紙代、登記関連費用(移転・表示・保存・設定)、固定資産税清算金、つなぎ融資、金融機関保証料、火災・地震保険、給排水の引込み工事費用(敷地内に配管が入っていなかった場合)、玉串料、水道負担金、アンテナ取付費用など

これらの諸費用以外にも、建物本体の工事や、その土地ならではの工事として解体費用や造成工事費用が発生したり、住宅ローンへ組み込むことのできないケースもあるインテリア関連、諸手続き費用があるので、現金を用意しておく必要もあります。

家を建てる前に!お役立ち情報サイト

最近ではインターネットの普及により、注文住宅の費用についてや住宅ローンなどお金に関する記事を検索するとたくさん記事が出てきます。住宅の専門家が監修している記事など信頼性の高い記事で事前に情報収集をしてみましょう。それと合わせておすすめなのが、災害区域の情報サイトです。

インターネットで「自分の住んでいる県名+急傾斜地」で調べると、自分の住む県の土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)や土砂災害警戒区域(イエローゾーン)が確認できます。これらは調べておいて損はないので、見ておいたほうが安心です。

事前の準備をかかさずに

建売や中古住宅、賃貸やリノベーションなど理想の住まいのカタチは人それぞれ。でも、どの住宅を選ぶにしても大切なのが計画的な資金計画と情報収集です。今のうちに必要な情報をゲットして、家づくりのために備えておきましょう。