2024.02.22

後悔しないための土間空間づくりマニュアル!間取り別の特徴と事例5選

建てる

土間のある家は暮らしの幅が広がるため、家で過ごす時間を楽しみたい方には土間空間の設置がおすすめです。しかし土間空間をどこに置けば良いのか、間取りの注意点は何か、心配になる方も多いのではないでしょうか。

満足できる土間空間をつくるには、使用目的に沿った設置場所を選び、後悔をしないためのポイントを押さえることが大切です。この記事では、土間の間取り別の特徴や土間の活用方法、土間のある家の事例やプランニング時の注意点などについてご紹介します。

土間のある家を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

土間のある家とは?

土間とは、土足で歩ける床のことを指します。玄関の靴を脱ぎ着する部分を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。土間はモルタルやコンクリートでできているのが一般的です。玄関以外にリビングや廊下など、住まいの一部に土間空間を加えることで、さまざまな活用方法が生まれ、暮らしがより豊かになります。

間取り別の土間の特徴・活用方法

土間をつくることで、暮らしの利便性が増します。土間をつくるのにおすすめの場所と、土間の活用方法についてご紹介します。

リビング+土間

リビングに土間スペースをつくることで、さまざまな使い方ができます。たとえば、土間に緑や花を並べれば、小さな植物園をつくることが可能です。土間でできている床は水に強いため、お子さまが水やりの際にこぼしてしまっても安心です。

また、土間リビングを外遊びの場とすることもできます。半屋外である土間で三輪車や縄跳びなど、アクティブな遊びをすれば、雨で外に出られない日もストレス解消ができるでしょう。

玄関+土間

玄関に土間をつくることで、収納力がアップします。「盗難が心配な自転車を家の中にしまう」「ベビーカーをたたまずに収納する」などが、玄関に土間があれば叶えられるでしょう。

また、玄関土間があると、自転車やバイクの整備もやりやすくなります。玄関土間に電源を設置すれば、電動工具も使えます。屋外と違い空調が整っているため、暑さ・寒さに耐えながら作業をする必要もありません。加えて、玄関はリビングから離れていることが多いため、玄関の土間空間はゴミの一時置き場・ニオイが気になる物の保管場所などにも、適しています。

窓周り+土間

窓周りに土間空間があることで、住まいに開放感が生まれます。窓周りの土間空間は、外と中の中間地点にあたる存在です。土間空間に家具を置いて窓を開け放てば、紫外線の心配をせずに外の空気に触れられます。お子さまが外遊びをしているのを見守りながら、ゆったり時間を過ごすのにぴったりの場所です。

また、窓周りの土間は洗濯物を干す場所としても活用できます。サンルームタイプの土間空間であれば間仕切りが設置できるため、部屋干しの匂いがリビングや廊下に流れる心配もないでしょう。

離れ+土間

家とは別に、離れた敷地内につくる離れに土間を組み合わせることもできます。音楽を聴いたり、本を読んだり、好きなことをして楽しめる空間に土間をプラスすることで、まるで隠れ家のような空間になります。

土間のあるおしゃれな家の事例

土間がある住まいは、おしゃれな雰囲気になります。しかしどのようにして土間を取り入れれば良いのか、迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、土間のあるおしゃれな家の事例についてご紹介します。

事例1. 子どもの遊び場として使える土間

窓の近くに土間空間をつくることで、外遊びをする場所の一部として使えます。窓を閉めているときは外の気分を堪能できる開放感あるスペースとして、活用できるでしょう。

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事例2. ほんのりアウトドア気分の土間

リビングの一部に土間空間を広くつくった事例です。土間床はひんやりと冷たく、夏は心地よいですが冬は寒さを感じます。ラグを敷くことで、冬でも快適に土間空間を活用できるでしょう。

また、土間は足音が響きにくいため、広い土間空間をお子さまが走り回っても大丈夫です。冬の間の運動不足解消の場としても土間を活用できます。

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事例3. 外の風や日差しが心地良い土間

大きな窓のそばに、土間空間をつくった事例です。土間空間にお気に入りの家具を置けば、外の風を感じながらゆったり過ごせるくつろぎスペースが完成します。照明や装飾など内装にもこだわりを加えることで、家の中にいながらガーデンカフェ気分が楽しめるでしょう。

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事例4. 玄関とリビングを繋げる土間

玄関とリビングの間取りが近いこちらの住まいは、土間空間を広くつくっています。土間空間をリビングと玄関ドアの間に設置することで、リビングと屋外の距離が近くなったように感じられます。家族の帰宅にもすぐに気づけ、荷物を持っての出入りも簡単にできる、暮らしやすい間取りです。

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事例5. 収納スペースとしても活用できる土間

こちらでは、土間空間に本棚を設置しています。玄関土間を出入りするだけの場所ではなく、くつろぎの場としても活用した、楽しいアイデアです。

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土間のある家を建てる際の注意点

土間を設置しても、使い勝手の悪さを感じたり思ったほど使用しなかったりすることもあります。プランニングの際に次の点に注意しておき、対策を事前にたてておくことが失敗しない土間づくりに繋がります。

寒さ・湿気対策を考慮しておく

土間に使われるコンクリートやモルタルは、ひんやりと冷たい素材です。夏は心地よいですが、冬は寒さ対策が必要です。 また、土間空間のコンクリートは気密性が高いため、湿気を溜め込みやすい性質があります。土間がある空間は家の断熱性を高めて空調設備を整えたり、じめじめした空気が溜まらないように窓を近くに設置したりといった、寒さと湿気の対策が求められます。

土間の活用方法を明らかにしておく

「土間空間をつくったのに思ったより使わない」という失敗事例は、じつは少なくありません。土間の活用方法を明確にせずに土間をつくると、後悔することがあります。土間がなぜ必要なのか、より便利に使うにはどこに設置をして、設備は何を加えるべきなのか。これらを明らかにすることで、土間をより快適に活用できます。

その他のスペースが窮屈にならない間取り計画

土間をつくることで、リビングや窓まわりなど、その他の空間は狭くなります。失われたスペースの役割を土間空間が補えるのであれば、問題ありません。しかし土間によって居住空間が狭くなり不便になるのであれば、間取り計画を練り直しましょう。

土間の設置場所を変えたり、土間スペースを狭くしたりすることで、より快適な暮らしが実現できます。

「土間のある家」での過ごし方を考える

土間がある家は暮らしの幅が広がり、家にいる時間が楽しくなります。しかし土間空間を設置する場合は、間取りの工夫が必要です。活用方法を明らかにした上で、計画するのも忘れたくないポイントといえます。土間がある家で快適な暮らしを実現するために、ご紹介した内容を参考にして、理想の土間空間を手に入れてください。