catch-img

高齢者が新たに賃貸住宅を借りるのは大変!そんな時どうすればいい?

日本の高齢化率は、平成29年現在27.7%。人口にすると3,515万人の65歳以上の高齢者が暮らしていると言われています。そのような急速な高齢化が進む一方、日本では高齢になると家が借りにくくなると言われています。マイホームを持たず、賃貸住宅に住み続けてきた高齢者は、新しい物件に移り住むことが難しく、最悪の場合ホームレスとなってしまう危険性があります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。


高齢者が家を借りにくいのは亡くなるリスクが高いことが原因

賃貸住宅のオーナーが高齢者に家を貸す場合、社会問題にもなっている高齢者の「孤独死」を懸念し、貸すことを躊躇してしまうケースがあります。


特に、近所に家族が住んでいない一人暮らしの高齢者の場合、亡くなってから発見までが遅れてしまう可能性もあります。老若男女問わず、「誰にも看取られず一人で亡くなってしまう人」が社会問題となっている日本。年齢的にどうしても亡くなるリスクが高くなる高齢の人が家を借りるには、若者にはないハードルが待ち構えているのです。


今住んでいる家がどうなるかは誰にもわからない


もう、すでに若い頃に借りた賃貸住宅に住んでいるので、引っ越さなければ心配いらないと考える人もいるかもしれません。しかし、都市計画によってその一帯が再開発区域となったり、建物が老朽化しすぎて修繕も難しく、取り壊しとなったりするなど、今住んでいる家から立ち退きを求められることは珍しくありません。


万が一そのようなことになっても、これまで述べたとおり、高齢者は家を借りにくいという現実が立ちはだかります。立ち退きまでに次の家が借りられない可能性も十分にあるのです。住む場所が見つからなかった場合、自家用車やホテル、簡易宿泊所などで過ごさなければならなくなり、広義の意味でホームレスとなってしまいます。そのような事態を避けるにはどのような方法があるのでしょうか。


家族が近くに住んでいる場合は家を借りるのを手伝ってもらう


もし、子どもたちが近所に住んでいる場合、家を借りるのを手伝ってもらいましょう。家を貸す側も、家族が近くに住んでいて、頻繁に連絡を取っていることがわかれば、一人で亡くなるリスクが減ると判断され、家が借りやすくなる場合があります。


子どもたちが遠方に住んでいる場合は、思い切って近所に引っ越しすることにして、子どもの家の近くに家を借りるということも一つの手段です。


金銭的に余裕があるなら不動産を購入する


金銭的に余裕があるならば、思い切って自分が住むための家を購入するという方法もあります。自分で家を買うのであれば、賃貸のような貸し渋りもなく、好きな場所に住むことができます。戸建、集合住宅共に、新築でなければ意外と手頃な価格で販売されていることもあります。


UR賃貸の高齢者向け賃貸住宅を借りる

子どもや親戚もおらず、中古マンションや中古戸建を購入する余裕もない場合、独立行政法人都市再生機構の運営しているURの高齢者向け賃貸住宅を借りるという方法もあります。


URの高齢者向け賃貸住宅は、国の補助によって高齢者のために住宅が改良されており、段差が軽減されていたり、手すりがつけられていたりと、年齢を重ねてからも住みやすくなっているようです。


しかし、申し込むには基準があり、60歳以上で家賃の4倍の収入があることが条件となっています。家賃が仮に4万円だったとしたら、月に16万円の収入がないと入居することができません。平成29年度の厚生年金の平均月額は、男性が約17.5万円、女性が約10.8万円と言われており、男女の平均は約14.5万円となっています。家賃4万円を切るUR住宅はなかなか見つからないため、平均値ほどの年金しか収入源がない場合はハードルが高い可能性もあります。


また、UR住宅の家賃は3大都市圏以外の地方では物件数が少ないため、住みなれた街にUR賃貸住宅がないという場合もあります。


高齢化が進むため、今後は高齢者に対する「貸し渋り」が和らぐ可能性もある

現在のペースで高齢化が進んだ場合、2050年には日本の人口の約4割が65歳以上の高齢者になると言われています。現役世代のみをターゲットに家を貸していたら、借り手があまりにも少ないため、賃貸経営が立ち行かなくなってしまうでしょう。高齢者に対する「貸し渋り」の風潮が変化する可能性も将来には十分にあり得ると言えます。

関連記事

NEW

PICK UP


MONTHLY RANKING

TODAY RANKING


CATEGORY