
2019.01.10
実はメリットがたくさん!?中古マンションのススメ
暮らしのQ&A
家も車もバッグも家電も、予算が許すならば新品がいい!というのは、ごく当たり前の感情です。
誰かが雑に扱ったかもしれない中古品を好んで買う人は少数派でしょう。
しかし、住居、特にマンションにおいては、新築にはない中古ならではのメリットがあります。
今回はそのような中古マンションの魅力をまとめました。
値崩れの幅が大きい新築、緩やかな中古

新築マンションの購入後の価格は、物件によりますが築5年で約5~20%、築10年だとほとんどの物件で約25%下落すると言われています。
もちろん、新築で購入したマンションでも、近所に便利な駅やショッピングモールなどが建設され、中古になってからでも価値が下がらなかったり、さらに価値が上がったりというケースもないわけではありません。
しかし、購入前にそのような外的要因を予測することは難しいでしょう。
同じマンションに生涯住み続けるのであれば気にならないかもしれませんが、家族構成の変化や通勤経路の変化、転勤、ライフステージの変化などに伴い売らなければならなくなったとき、この下落率は楽観視できないでしょう。
中古マンションは、新築と比較して価格の下落率が緩やかであるといわれます。
都心部などの特殊な事例を除き、そもそも購入価格が新築よりも安く済むことが多い上、一般的に築15年を過ぎたあたりから価格下落曲線がなだらかになるので、その辺りの物件を狙って購入すれば、売却の際の損失が低く済むかもしれません。
コミュニティが予測できない新築、ある程度固まっている中古

新築マンションに住むときに見逃してしまいそうなのが、コミュニティ、つまり同じマンションに住むことになる人々についてです。
同時期にそのマンションの部屋を買った人が一斉に住み始める新築マンション。どのような性格の人が入るのか、どのような雰囲気の管理組合になっていくのかは未知数です。
特にお隣や上階、下階にどのような人が住むか予測できないということは、大きな賭けとなるのではないでしょうか。
どのようなコミュニティが形成されるかが一種の賭けになる新築と異なり、中古マンションの場合はどのような人が住んでいるのか、事前に確認できるのが大きな利点です。
物件を下見に行く際に、共用部分が清潔であるか、荒れているベランダがないかどうか、どのような人が出入りしているかを確認でき、大まかな雰囲気を掴むことができます。
「マンションは管理組合を買え」という言葉があるほど、マンションの管理はその資産価値にも大きく影響してきます。
管理組合がまとまらず、必要な修繕や外壁の塗り替えなどが行われない事態になれば、そのマンションは見た目も中身も劣化し、資産価値も下がってしまいます。
そのダメージは新築であればなおさら大きなものになります。
管理が行き届いているかどうかを事前に確認できる中古マンションはそのリスクを回避しやすいといえるでしょう。
無視できない管理費・修繕積立金の上昇

分譲マンションを購入すると一般的に毎月支払うことになる管理費・修繕積立金は、新築の時は必要最低限で見積もられていることが多いといわれています。
それは当然と言えば当然で、築年数が浅いときは設備も外壁も丈夫で壊れにくいからです。
しかし、10年、20年と老朽化が進むと、設備などが老朽化するため、ほとんどのマンションで管理費・修繕積立金が上昇することになります。
一般的に大規模修繕のサイクルは12年周期といわれており、その都度なんらかの値上げを覚悟しなければなりません。
中古マンションの場合は、ある程度管理費・修繕積立金が上がって落ち着いた状態で契約するかどうか決めることが可能です。
また、すでに建物が完成しているため、エレベーターやオートロックの設備などがしっかりした造りになっているかどうか事前に確認できることも大きな安心に繋がるのではないでしょうか。
理想の中古マンションと出会えるチャンスは千載一遇

ここまで、中古マンションのメリットをまとめてきましたが、中古マンションにも当然デメリットがあります。
それは、希望する条件を満たした物件が売りに出されていないと購入できないという点です。
立地がよく通勤に便利な場所にある物件は人気も高く、競争率も高くなります。
さらに、販売価格、コミュニティーや管理状態が良好かどうかなどの条件を満たす物件を絞り込むと選択肢はさらに狭まるでしょう。
同じ立地条件で大量の戸数が売りに出される新築マンションと異なり物件探しの手間は増えますが、メリットがたくさんある中古マンション。
根気強く探せば、理想のお部屋と出会えるかもしれません。



