2020.11.02

広島市東区温品(ぬくしな)ってどんな街?通勤に便利な住宅街を街歩き

広島の街

人口約119万人の大都市・広島市。広島市は、広島県西部を流れる一級河川・太田川(おおたがわ)の三角州を埋め立てて発展してきた街のため、平地がさほど多くありません。

そのため、少し郊外へ出ると地形が丘陵地や山地になるため、「街の中心部と距離は近いものの地形は高台」という住宅街が多く存在します。

今回は、広島駅からおよそ4kmの距離にある山間部の住宅地・温品(ぬくしな)の街を歩き、街の様子や魅力を見ていきましょう。

府中町の平地とつながっている温品

温品は同じエリア内でも地形のバリエーションが多い土地。多くの部分は山間部ですが、お隣の安芸郡府中町(あきぐんふちゅうちょう)と隣り合う部分では、地形は平地になっています。

安芸郡府中町の鶴江(つるえ)の境目の付近には、広島高速2号線の出入り口となる「間所(まどころ)出入口」があります。

この平地の部分は、府中町へと続く府中大川(ふちゅうおおかわ)が流れており、低層住宅が立ち並んでいます。高い建物も少ないため、のどかで開放的な風景が広がっています。

戸建て住宅も多いものの、単身向け・ファミリー向けの賃貸マンション・アパートも多く建ち並んでいます。

住宅街に入ると突然現れる、カフェが併設されたコーヒーショップ。知る人ぞ知る隠れ家的なスポットになりそうです。

少し坂道を登ったところにある長伝寺(ちょうでんじ)公園は、遊具や木々がある中規模の公園。見晴らしもなかなか良いため、散歩や休憩にちょうど良さそうな雰囲気です。

温品の中心部を流れる府中大川は、写真のように両岸に護岸工事がされてはいるものの、植物が所狭しと自生しています。何と、この辺りでは初夏に蛍が出現することもあるのだとか。蛍が生息できるレベルの綺麗な状態の川になっています。

府中大川を渡り、温品の街のメインストリートともいえる「温品通り」の周辺に向かったところには郵便局があります。この辺りはまだギリギリ平地のため、徒歩や自転車で気軽に郵便局を訪れることもできるでしょう。

「温品通り」周辺は商店や飲食店がある

温品のほぼ中心を貫通しており、広島市中心部と結ばれている広島バス29号線が通るメインストリート「温品通り」。

銀行や飲食店、コンビニ、スーパーマーケット、古着屋などが点在しており、生活必需品には困らないようになっています。

温品通りの両サイドに住宅街(団地)が広がる

様々な商店が点在する平地部分を抜けると、温品通りはさらに北の上温品(かみぬくしな)、馬木(うまき)方面へと登る坂道へと変わります。

このバスの通る温品通りを中心として、両サイドには斜面に沿って多くの団地が造成されています。どの団地もなかなか坂道が急な団地で、徒歩で温品通りまで行くことを考えると、かなりの体力が必要です。特に、バス停から団地の坂を歩いて登るとなると、年配の人や足腰の弱い人にとっては厳しい環境と言えます。

いびつな形の木が目印の絶景スポット「温品光霊苑」周辺

温品のメインストリートから山側を見上げると、住宅街の上にある大空に向かってそそり立つ1本の木に目が留まります。

温品通りから傾斜の急な曲がりくねった坂道を徒歩で15分ほど登ったところにある「温品光霊園」という公園墓地にあるこの木。木の下に鳥居があることや、しめ縄のようなものが巻かれていることから、宗教的な意味のある木であることがわかります。

墓地のため、部外者が敷地に入ることはお勧めできませんが、墓地周辺の道路からは温品の街並みを一望できる素晴らしい眺めを楽しむことができます。

比較的急な斜面ではあるものの、この霊園の付近やさらに上にもまだまだ戸建て住宅や集合住宅が立ち並んでいます。

中山(なかやま)との境界にはショッピングセンター

山を下り、南隣の広島市東区中山方面に向かうと、スーパーマーケットや飲食店、衣類、家具、美容院などの専門店が入居するショッピングセンター「フォレオ広島東」があります。

施設内に食料品や日用品を取り扱うお店が集合しており、無料の駐車場900台、無料の駐輪場も備えているこの施設が2009年に完成したことにより、温品エリアの買い物の利便性は格段に上がりました。

また、住所は中山東になるものの、大型スーパーマーケットや大型ドラッグストアーがこのフォレオ広島東と隣り合っているため、この一帯が巨大なショッピングエリアになっています。

食料品・日用品など、取り扱っている品物が似ているため、お店同士の競争も激しいこのエリア。最安のお店をめぐるお買い物を楽しむこともできそうです。

通勤・買い物が便利な住宅街

平地からだんだんと高台になっていく地形の温品エリア。前述の広島バス29号線を利用すれば、乗り換えなしで広島駅や中心地の八丁堀(はっちょうぼり)・紙屋町(かみやちょう)までアクセスできるため、通勤にはとても便利な場所です。

また、エリア内にはスーパーマーケットの数も多いため、日用品や食料品のお買い物も便利になっています。

そのため、高度成長期の時代からファミリー層が住む住宅地として栄えてきました。現在でもファミリー・単身向けの賃貸住宅も多く、広島市中心部に通勤する人々が多く住んでいます。

適度な自然のある環境と、広島駅まで約4kmという利便性を併せ持つ温品。広島へのお引っ越しの際は、このエリアも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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