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外壁塗装工事は耐用年数とコストを考えてから!素材でこんなに違う耐久性

中古の戸建て住宅を購入してリノベーションをする、と聞くと、多くの方が内装のデザインのことや、間取り・設備の大規模な変更を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、中古+リノベーションで気にかけなければならないのはそれだけではありません。中古の戸建て住宅を購入した時点で避けて通れないと言えるのが「外壁塗装工事」です。


外壁の塗装は建物の基材を保護する重要な役割があり、塗装による保護機能がなくなると外壁の基材がむき出しになって劣化が早まってしまうのです。外壁塗装を放置しておくと、見た目の印象が悪くなるだけでなく、ゆくゆくはひび割れや水漏れの原因となってしまうことも。


外壁が劣化してしまってからリフォームをするのは、一般的に劣化する前に塗装するよりも高額になってしまいます。問題が発生する前に外壁塗装に目を向けておくことは重要だと言えるのです。


目次[非表示]

  1. 1.塗料の種類で最大で17年程度の差が出る
    1. 1.1.ウレタン塗料
    2. 1.2.シリコン塗料
    3. 1.3.ラジカル塗料
    4. 1.4.フッ素塗料
    5. 1.5.無機塗料
  2. 2.単純計算でコスパが一番良いのはどれ?
    1. 2.1.ウレタン塗料の場合
    2. 2.2.シリコン塗料の場合
    3. 2.3.ラジカル塗料の場合
    4. 2.4.フッ素塗料の場合
    5. 2.5.無機塗料の場合
  3. 3.状況を踏まえて最適な塗料を選ぼう!


塗料の種類で最大で17年程度の差が出る

外壁に触れた手に粉がつく「チョーキング」は、塗り替えの目安となる重要なサイン


外壁塗装用の塗料にはたくさんの種類がありますが、ここでは現在一般的に使われている5種類の塗料の耐用年数と相場を取り上げます(外壁塗装を依頼する業者によって価格は上下しますので、目安としてご覧ください)。


ウレタン塗料

ウレタン塗料は5種類の塗料の中で最も価格が安い塗料。下塗りを含めた3回塗りで、価格は「¥2,100~¥3,100/1平方メートル」程度と言われています。


しかし、耐用年数が約8~10年と比較的短いため、建物を劣化から守ることを考えると頻繁に塗り替える必要があります。予算が足りないなどの理由で、ひとまずは外壁塗装工事のコストを抑えたいという場合はウレタン塗料を選び、次回は耐久性の高い塗料に…という選択肢もあるかもしれません。


シリコン塗料

シリコン塗料はウレタン塗料よりも耐用年数が長い(10~15年ほど)もののそこまで価格が上がらないため、現在最も人気と言われる塗料です。下塗りを含めた3回塗りで、価格は「¥2,700~¥4,100/1平方メートル」程度。


ある程度の耐用年数は欲しいがそこまでコストをかけられない…という方に向いている塗料と言えるでしょう。


ラジカル塗料

2012年に登場した新しい塗料のラジカル塗料。従来の塗料は、ウレタン、シリコン、フッ素など、樹脂の名前がそのまま塗料の名前となっており、耐用年数の違い=樹脂の種類の違い、というストレートな構造になっていました。ラジカル塗料は、それら従来の樹脂に「光安定剤」と「高耐候酸化チタン」という2つの成分を配合して耐用年数を上げた、いわば変化球のような塗料です。


ラジカルとは、塗料に紫外線が当たることによって発生し、塗料の劣化の大きな原因となる物質。ラジカル塗料は前述の2つの成分によってラジカルの発生を抑制・閉じ込める機能がついた新世代の塗料なのです。


ラジカル塗料の価格相場は、シリコン塗料とほぼ変わらない「¥2,900~¥4,300/1平方メートル」程度。しかし、耐用年数は約14~16年とされ、シリコン塗料を上回るコスパの良さになっています。


フッ素塗料

耐用年数が約15~20年と長く、メンテナンスの回数を少なくできるフッ素塗料。最も状態が良い場合(20年)で考えると、塗り替えと同時期に生まれた子どもが高校を卒業するまで塗り替えは不要という計算になります。


しかし質の良いものはやはり高価。相場は約「¥3,700~¥4,700/1平方メートル」と言われています。予算に余裕がある場合は有力候補となる塗料でしょう。


無機塗料

シリコンやフッ素樹脂に無機材を配合して、さらに劣化しにくくした無機塗料。ベースとなる樹脂の種類や無機材の配合量によって寿命は変わるものの、約15~25年の長寿命を実現しています。


相場は「¥3,700~¥5,100/1平方メートル」と、フッ素塗料と同等かそれ以上の値段の高級品になります。しかし、劣化しにくいという大きなメリットがあるため、長寿命かつ高品質な外壁を求める場合は無機塗料を検討するのも良いでしょう。


単純計算でコスパが一番良いのはどれ?


ここまで、塗料による耐用年数の違いを見てきましたが、耐用年数や価格に幅があり、結局どの塗料がコストパフォーマンスが良いのかわかりにくいと感じる方もいることでしょう。ここからは、価格を耐用年数で割り、「一年あたりいくらかかる計算になるのか」を見ていきましょう。


ここでは、「最も安い相場価格÷最も短い耐用年数」、「最も高い相場価格÷最も長い耐用年数」という組み合わせで単純計算を行います。塗料のメーカーや家の環境によってこの数値は上下する可能性があります。


ウレタン塗料の場合

価格相場は「¥2,100~¥3,100/1平方メートル」程度、耐用年数が約8~10年


(最低値)2,100(円)÷8(年)=¥262.5/1平方メートル・1年あたり

(最高値)3,100(円)÷10(年)=¥310/1平方メートル・1年あたり


1年あたりの1平方メートルの外壁塗装工事のコストは、約¥262~¥310となります。


シリコン塗料の場合

価格相場は「¥2,700~¥4,100/1平方メートル」程度、耐用年数が約10~15年


(最低値)2,700(円)÷10(年)=¥270/1平方メートル・1年あたり

(最高値)4,100(円)÷15(年)=¥273.3…/1平方メートル・1年あたり


1年あたりの1平方メートルの外壁塗装工事のコストは、約¥270~¥273となります。ウレタンと比較して価格の誤差が小さく、コスパが良いと言えます。


ラジカル塗料の場合

価格相場は「¥2,900~¥4,300/1平方メートル」程度、耐用年数は約14~16年


(最低値)2,900(円)÷14(年)=¥207.1…/1平方メートル・1年あたり

(最高値)4,300(円)÷16(年)=¥268.8…/1平方メートル・1年あたり


1年あたりの1平方メートルの外壁塗装工事のコストは、約¥207~¥269となります。価格を最も安く、耐用年数を最短で見積もった場合、ウレタン・シリコン両方の最低値を大きく上回る結果になりました。最も高級な物を選び、耐用年数を最長に見積もった場合でも、シリコン塗料を上回る結果に。ウレタン・シリコンと比較するとコスパの良さは歴然としています。


フッ素塗料の場合

価格相場は「¥3,700~¥4,700/1平方メートル」程度、耐用年数は約15~20年


(最低値)3,700(円)÷15(年)=¥246.7…/1平方メートル・1年あたり

(最高値)4,700(円)÷20(年)=¥235…/1平方メートル・1年あたり


1年あたりの1平方メートルの外壁塗装工事のコストは、約¥235~¥247となります。やはり寿命が長い分、1年あたりに換算するとコストは安くなっています。


無機塗料の場合

価格相場は「¥3,700~¥5,100/1平方メートル」程度、耐用年数は約15~25年


(最低値)3,700(円)÷15(年)=¥246.7…/1平方メートル・1年あたり

(最高値)5,100(円)÷25(年)=¥204/1平方メートル・1年あたり


1年あたりの1平方メートルの外壁塗装工事のコストは、約¥204~¥246.7となります。最も高級な無機塗料が25年その性能を維持してくれた場合、全ての塗料で最も良いコストパフォーマンス(¥204/1平方メートル・1年あたり)になるという結果になりました。


状況を踏まえて最適な塗料を選ぼう!


単純計算ではあるものの、1年あたりのコストパフォーマンスが最も良いと言えるのは無機塗料という結果になりました。しかし、ご存知の通り、外壁塗装工事にはまとまった金額が一度に必要になるので、「1回の費用を安く済ませて工事の回数は多い」道を選ぶか、「1回の費用は高いが工事の回数は少ない」道を選ぶかを慎重に検討しましょう。


また、ほとんどの塗料の対応年数は人口の日光を当てるなどして擬似的に算定された目安。実際の気象条件によって前後する可能性は大いにあるため、メーカーの数字を過信しないようにすることも重要です。


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