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古民家をリノベーションしてカフェにしたい人が知っておきたい7つのこと

ここ20年ほどで、徐々に数が増え、メディアなどで取り上げられることも増えてきた古民家をリノベーションしたカフェ。これからカフェの開業を考えている人の中には、自分たちの店も古民家をリノベーションして建てたいと感じている方もおられるのではないでしょうか。


本物の古材をそのまま生かせば通常のカフェとは異なるレトロな雰囲気や「本物感」を出すことができる古民家カフェ。夢に一歩踏み出す前に、そのメリットやデメリットをご紹介いたします。


目次[非表示]

  1. 1.唯一無二のレトロな雰囲気
  2. 2.古材と無垢の床の相性は抜群
  3. 3.元々の物件が自然素材でできている
  4. 4.固定資産税が軽減される
  5. 5.断熱性に注意
  6. 6.予想外に時間と費用がかかるかも
  7. 7.ローン返済の月額が高くなる可能性
  8. 8.まとめ


唯一無二のレトロな雰囲気


古民家をリノベーションしたカフェの最大の魅力は、経年変化した古い木材(古材)を生かした雰囲気づくりができること。古材が腐っていて使い物にならない場合は取り換える必要がありますが、状態の問題ないものはそのまま使うことで、本物のレトロ空間を作り出すことができます。


古材の多くは天然の無垢材なので、同じ木目のものは世界に2つとありません。しかも、経年変化の仕方もその古民家の環境によって異なるため、よりオリジナリティーが増します。古民家特有の立派な柱や梁をそのまま生かせば、鉄骨や鉄筋コンクリート造の建物では出すことができない温かさと重厚感あふれる風合いを出すことができるでしょう。


古材と無垢の床の相性は抜群


古民家は、築50年以上の建物で、なおかつ「昭和25年の建築基準法制定時に既に建てられていた『伝統的建造物の住宅』」と定義されています(一般社団法人全国古民家再生協会による)。そのため、一部の洋式を取り入れたモダンな家を除き、ほとんどの古民家の床は畳です。


畳をそのまま生かし、ローテーブルや座布団を置いている古民家カフェもありますが、「カフェ」のイメージを追求したいと言う人は、テーブルやチェアなどを置きたくなるのではないでしょうか。しかし、畳の上にラグを敷くなどしてその上にテーブルとチェアを置くと、何となくチグハグな感じになってしまいます。


そのため、多くの古民家カフェでは、床を無垢材のフローリングにしています。上でも述べた通り、古民家の柱や梁は経年変化した無垢材。床を無垢材の床に変更しても非常に相性が良いのです。


元々の物件が自然素材でできている


ここ20年ほどで、シックハウス症候群、アトピー、アレルギーが出にくいために人気を呼び、最近の注文住宅業界では主流となりつつある「自然素材の家」。ほとんどの古民家は元々伝統的な工法で自然素材を使って作られた物件ばかり。


リノベーションで使う素材も、無垢材や漆喰の壁などの自然素材で統一するならば、健康に優しい自然素材のカフェを作ることができます。反対に、近代的な建築物に多く見られる、化学物質を多く含むビニール壁紙や床材を使用すると、自然素材で作られた古民家の雰囲気と合わせにくく、浮いてしまう可能性があります。


固定資産税が軽減される

固定資産税は、土地と建物を保有している人にかかる地方税。土地にかかる税額は変わらないものの、建物の税額は築年数によって税額が決定されています。リノベーションをすることによって建物の価値が上がり、税額も上がるのではないか…と心配される方もおられるかもしれませんが、一般的にリノベーションをしても建物の価値は上がりにくいと言われています。


断熱性に注意


日本の伝統的な家は、暑さや湿気が多い夏に快適であるような作りになっていると言われています。そのため、そのままの状態だと冬場の寒さが厳しくなってしまう可能性があります。


リノベーションをする際、古民家に現代の発達した断熱性能を取り入れたリノベーションをするならば、夏も冬も快適な古民家カフェを作ることができるでしょう。


予想外に時間と費用がかかるかも


古民家をリノベーションする、と一口に言っても、それを実現するには、数少ない「古民家」の物件を探し、伝統工法の建物に断熱性や耐震性を補強したリノベーションを施す、と言うステップがあります。比較的最近の戸建て住宅やRC造のマンションをリノベーションするよりも、予想外に時間がかかることは覚悟しておきましょう。


また、築年数が多い物件であるがゆえに、リノベーションを開始してから新たな問題が分かり、補強の工事が新たに必要になったと言うこともあるでしょう。そのため、予想していなかった出費があるかもしれません。



しかし、出来上がった古民家カフェは、最近の建物をリノベーションしたものでは決して味わえないオンリーワンの味があるカフェになることは間違いありません。いざ問題が発生した時に慌てないよう、時間と費用に余裕を持ってリノベーションを計画しましょう。


ローン返済の月額が高くなる可能性

言うまでもなく、古民家は中古物件。中古物件で住宅ローンの控除を利用できるのは、築20年以内で現代の耐震基準に適合する建物です。そのため、古民家は住宅ローン控除を受けることが難しくなります。


また、住宅ローンの借入期間は、審査の際に住宅の耐久性が考慮されるために、一般的に長くても20年までと言われています(借りる人の返済能力も加味されるので変動がある)。つまり、ローン控除を受けることができず、短い期間でのローン返済となる可能性が高く、月々の返済額が高くなってしまうことが多いのです。


さらに、古民家カフェを経営するとなると、カフェ経営にかかる諸費用もあります。ローン返済とこれらの諸費用のことをよく考えて資金計画を立てましょう。


まとめ


古民家カフェは、現代的な建物にはない味わいがあり、軌道に乗れば根強いファンが付いてくれることでしょう。しかし、築年数の多さゆえにリノベーションの費用が高くなってしまうことがあったり、ローンの返済の月額が高くなる可能性があるなど、ハードルは低くありません。


実現困難な目標ほど、達成感があるもの。これらのメリット・デメリットを踏まえて、夢の古民家リノベーションカフェを計画するのはいかがでしょうか。


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