2020.03.17

5つの側面から見た注文住宅と建売住宅のメリットまとめ

建てる

長年、日本のマイホーム購入者たちを悩ませてきた「注文住宅 VS 建売住宅」論争。これからマイホームを建てる人たちにとっては気になる問題であることには間違いありません。

国土交通省が発表している新築住宅着工数(平成29年度)は、注文住宅:建売住宅の比率が7:3となっており、注文住宅が多数派となっています。

それぞれにメリット・デメリットがあるとされ、比較系の記事がネット上に溢れています。しかし、多くのデメリットは、人によっても魅力的に感じられるメリットに変わることがあるのです。

この記事では両者の大きな違いを次の5つに絞って、それぞれのメリット見ていきましょう。

・価格
・業者選び
・土地探し
・間取り
・保証期間

価格

注文住宅の価格のメリット

一般的に注文住宅の価格は、建売住宅の価格と比べて割高であると言われています。規格化・商品化されてコストダウンされている間取りや建材を使用する建売住宅と違い、注文住宅はそれら一つ一つをこだわることができるからです。

しかし、注文住宅は住む人があまり重要視しない設備を、コストのかからないものにして自分でコストダウンを行うことができるのも事実です。例えば、階段を裏側の見えるストリップ階段から四方を壁で囲む形式の箱形階段にしたり、家の形を複雑なものからシンプルな総2階建の家にしたりするといった変更によって大幅にコストを落とすことも可能です。つまり同じ予算で注文住宅と建売住宅を考える場合、注文住宅の方がこだわりたい分野により多くの予算を割いて家づくりを行うことができるのです。

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建売住宅の価格のメリット

先ほども少し触れた通り、建売住宅は規格化・商品化された家を一度にたくさん建てるため、家の資材のコストが抑えられます。そのため、不要な予算を削減していない状態の注文住宅と比較すると当然ながら割安になります。また、土地の価格もセットで既に売られているため、土地探しから始まる注文住宅と比較すると、土地+建物の価格の合計を考えなくても良い、というメリットがあります。

家に対してのこだわりがさほどない、あるいはどこをこだわればいいのかわからないという人にとって、一般的な間取りで土地もトータル価格も確定している建売住宅は悩まずに購入できるため、有力な選択肢の一つになることでしょう。

業者選び

注文住宅の業者選びのメリット

注文住宅での家づくりは、自分が依頼したい業者を選ぶことができます。設計士・アドバイザーの真摯な対応、職人の確かな腕、デザイン性など、自分の家づくりを依頼する業者を選びたい人にとっては、マイホームは注文住宅一択になることでしょう。

目当ての業者の建てた建売住宅が希望のエリア内に建っているという例外を除き、建売住宅は既に建物が建っているため、当然ながら業者を選ぶことはできません。

建売住宅の業者選びのメリット

業者を選ぶことのできない建売住宅のメリットとはなんでしょうか?それは価格と同様に「悩まなくても良いこと」です。建築の業者についてどの業者が優れているかを調べることは、普段から家にさほど興味を持っていない人にとってはとても高いハードルとなります。

それに比べ、建売住宅は家そのものを見て判断することができるという点で優れています。外観や内観のデザインが好みのものかどうか実物を見て判断することができるのはもちろん、家の安っぽさや高級感などをその目で見て判断することができます。

土地探し

注文住宅の土地探しのメリット

土地探しから始まる注文住宅のメリットは、どこのエリアに住むか選ぶことができる点です。通勤・通学や生活環境、眺望など、様々な要素を考え抜いて、最高の土地を探すことができるのは、注文住宅のみの特権と言えます。

建売住宅の土地探しのメリット

既に家が建っているため、建売住宅を見つけた時点で土地探しが終了している建売住宅。好きな土地を選べないという点は、多くの場合デメリットに映るかもしれませんが、仮にその建売住宅が最高の立地に建っていたとしたらどうでしょうか。

現に、建築会社が一般人の手が届かないような価格の、好立地の広い土地を一括で買い上げ、そこに何件も建売住宅を建てて販売しているというケースは多く見られます。そのため、便利な立地に建っている建売住宅は意外と多いのです。

間取り

注文住宅の間取りのメリット

注文住宅の間取りは、自分好みに変えることができます。生活動線を考えた動きやすいリビング、ダイニング、キッチン、サニタリーの動線を、自分たちの好みにカスタマイズできる喜びは注文住宅ならではと言えます。世界に一つだけの間取りを作り上げることができるのです。

建売住宅の間取りのメリット

自分好みの間取りを考えられると言われるといいことのように感じるけれど、図面を見ただけではイメージができない、あるいはどんな間取りが自分たちに向いているかさっぱりわからない、という人も多いのではないでしょうか。

そのような人にとって、実際に建っている家に入って確認できることは大きなメリットになります。実際に建売住宅を内見してその間取りが気に入れば、その場で購入を決めることができます。

もし間取りが気に入らなければ、他の建売住宅を探すこともできます。また、建売住宅を内見した上でイメージが湧き、注文住宅へとシフトすることもできるでしょう。

保証期間は差がないことが多い

施工業者によって差が出る部分ですが、注文住宅も建売住宅も、保証期間は「基本10年」となっているところが多いようです。つまり、どちらの道を選んだとしても、その後の生活に過度に不安を抱く必要はないことがわかります。

近年、大規模な地震が頻発している日本。自分や家族の命を守るため、家の耐震等級は妥協したくない点です。最高レベルの「耐震等級3」の家を選べば、注文住宅にしろ建売住宅にしろ、それなりに価格が上がってのは避けられないため、この点も大きな差はありません。

結論:どちらが向いているかは人によって異なる

ここまで、注文住宅と建売住宅の違いを、メリットとして見てまとめてきましたが、絶対的に見てこちらの方が絶対良いと断言するのは難しいことがお分かりいただけたのではないでしょうか。つまり、家を買う人の価値観や状況によって、最適な家は異なってくるのです。

外観や内観のデザインや素材、生活動線までとことんこだわりたい人には注文住宅が向いているでしょう。反対に、家に対する知識や興味がそれほど高くなかったり、忙しくそこを悩む時間が取れなかったりして、既に建っているものを見てから買いたいと言う人には、建売住宅が向いているでしょう。

結局は「どちらがいい」という基準ではなく、「どちらが自分に向いているか」で選ぶべきであると言えます。