2020.03.03

最高部では標高150mを超える広島の街「瀬戸ハイム」をふもとから街あるき

広島の街

2019年、全国で36番目に住みやすい自治体に選ばれた広島県安芸郡府中町(あきぐんふちゅうちょう)。この広島の街あるきシリーズでは、府中町の様々なエリアを実際に歩き、その街のリアルな情報を発信していきます。

前回、前々回と、府中町の大須(おおす)エリアや大通(おおどおり)エリアといった、平地の部分を街歩きしてきましたが、今回はそこから一転、府中町で一番の高台と呼ばれる瀬戸ハイムを実際に歩き、街の雰囲気を見ていきましょう。

最高部では標高150mを超える広島の街

実は、オルラボで瀬戸ハイムを取り上げるのは最初ではありません。前回の記事では、原付で頂上まで行き、概略をレポートしました。しかし今回は、ふもとの平野部から瀬戸ハイムの最高部まで歩いて登りながらレポートをしていきます。

以前の瀬戸ハイムの記事はこちら

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瀬戸ハイムを街歩き開始

瀬戸ハイムのふもと・宮の町(みやのまち)【標高:約3m】

瀬戸ハイムに通じる坂道は、府中町の宮の町という場所から始まっています。ここから徐々に坂道が急になり、団地へと続いていきます。すでにかなり急な傾斜に圧倒されてしまいそうですが、根気強く登っていきましょう。

瀬戸ハイム1丁目に到達【標高:約30m】

ふもとの交差点「宮の町4丁目」から、長い坂道を大人の足で7分ほど登ると、ついに瀬戸ハイムが姿を現しました。日頃から坂道に慣れていないと、すでに足が悲鳴を上げそうな状態ですが、まだまだ坂道は続きます。

最高部が150mを超える瀬戸ハイムの中で最も低い位置にある1丁目ですが、すでにかなり見晴らしが良くなっています。30mという高さは、標高0mに建つビルの10階からの眺めとほぼ同じです。

瀬戸ハイム2丁目のメインストリートを登る【標高:約60〜75m】

瀬戸ハイム1丁目の一番低い位置からバス通り沿いに登り、団地の中心部分を縦断するメインストリートを登っていきます。勾配はだんだんと急になり、疲れが隠せなくなっていますが、実はまだ半分も登っていないのです。

メインストリートにあるバス停は、「府中ニュータウン下」。そう、まだ瀬戸ハイムの中では「下」だったのです…。

メインストリートは平日の昼間でもそこそこ車が通っていますが、ネコが元気に走り回っていたり、タヌキの子どもが人間を怖がるそぶりもなく闊歩していたりと、山が近い瀬戸ハイムならではの風景が広がっています。

見慣れないゾーン「ゾーン30」がスタート【標高:約75m】

メインストリートを左折し、さらに山の上に向かって登っていく道に入ると、道路に謎の「ゾーン30」という表示があります。

これは、平成23年に警察庁が開始したゾーンで、このゾーンに入ると、生活道路の安全性を確保するために、このゾーンの走行距離を時速30kmに抑制するというルールになっています。平成28年度末までに、全国で3,105箇所で整備されており、瀬戸ハイム2丁目から4丁目はそのうちの一つということになります。

ここを過ぎると、斜面がますます急になるため、写真のように道路から家までが長い階段になっている家が多く見られます。

さほど広くない道路をバスが通る【標高:約100m】

ゾーン30より上の部分では、通常の乗用車がすれ違うには問題ない程度ではあるものの、バスや大型トラックと通常の乗用車がすれ違うのはちょっと厳しい…というほどの道が続いています。しかし、なんとそこをごく普通の大きさの路線バスが通っています。つまり、乗用車でゾーン30を移動する場合、バスとすれ違う際は邪魔にならない場所で待機しておかなければならないのです。

車を運転しない人にとっては、この高さまでバス路線があることはメリットではありますが、車での移動が主な場合は、ゾーン30に住む際はこの点を覚悟しておきましょう。

府中町の屋根・4丁目に入る【標高:約120m】

「瀬戸ハイム第二児童遊園地」を超えると、瀬戸ハイムで最も標高の高いエリアである4丁目に入ります。府中町一の高台で、最も標高の高いこのエリアは、まさに「府中町の屋根」と呼ぶにふさわしい地域でしょう。

2丁目と4丁目の間の傾斜は、瀬戸ハイムの他の部分よりもやや急なため、バス通りもヘアピンカーブを描きます。そのため、歩行者のために階段が設けられています。

バスの終点「府中ニュータウン」【標高:約135m】

4丁目の坂を登ると、団地内を走る路線バスの終点・「府中ニュータウン」があります。バス停よりやや先に進むと、バスがUターンして控えている場所がありました。

ついに頂上に到達【標高:約157m】

4丁目の頂上部分には、「瀬戸ハイム第三児童遊園地」があります。ここの標高は約157m。おそらく府中町で最も高い場所にある児童向けの公園でしょう。公園の上には、山間部を抜けて広島市安芸区畑賀(はたか)まで続く県道84号線(東海田広島線)が走っています。

瀬戸ハイムの頂上からは、府中町や広島市、宮島などの風景が一望でき、まさに絶景。この絶景が日常の風景になるのであれば、坂道が急でも住んでみたいと考える人もいるかもしれません。

ふもとの宮の町から頂上までの徒歩の時間は、約42分。経験のない人が登ると、大腿筋や大臀筋が一度に筋肉痛になるような坂道でした。しかし、日常からこの坂道を経験していれば、足腰が強くなることでしょう。

瀬戸ハイムを下山

登ったルートとは別のルートで下山を開始します。傾斜が急なため、慣れていないと徒歩では膝が笑ってしまうことでしょう。自転車やバイク、車の場合は、スピードの出し過ぎに注意が必要です。

ヘアピンカーブをショートカットできる階段を降ります。高所恐怖症の人には恐ろしいほどの絶景が広がります。

途中の2丁目「山越公園」からでも、この絶景。メインストリートにも近いこの付近で物件を探せば、絶景と利便性を両立できることでしょう。

まとめ 徒歩のみでの生活は現実的ではない

瀬戸ハイムに限った話ではなく、高台に造成された住宅街は徒歩のみで生活するのは厳しいと言えます。

しかし、瀬戸ハイムの場合、広島市中心部と結ばれているバス路線が頂上付近まで来ているため、車やバイクなどを持っていなくても生活をすることは可能です。

ただ、何らかの理由でバスが利用できない状況になると、ふもとから自宅まで歩いて帰るのはかなり体力が必要になると考えた方が良いでしょう。

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