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広島の伝統的な中心街『紙屋町・八丁堀』について

人口120万に迫る中四国最大の都市・広島市。周囲を山に囲まれた三角州を中心に街が発展してきた歴史があるため、長年商業・経済の中心は三角州の中央部分に集中していました。


しかし、ここ20年ほどの間に、郊外型の大型ショッピングモールが相次いで開業し、郊外地域の人々が中心部に買い物に行く機会が減ってきています。現に、中国新聞が調査した「広島市付近で最も利用する繁華街」のアンケートで、2017年と2018年に第1位に輝いたのは、大型のイオンモールがある安芸郡府中町(あきぐんふちゅうちょう)。商業的な拠点の郊外への分散化が起こっていることが露骨に表れた例といえるでしょう。


今回は、そんな広島市で、古くから繁華街として発展をしてきたエリアである紙屋町(かみやちょう)と八丁堀(はっちょうぼり)について取り上げます。


目次[非表示]

  1. 1. 広島駅からやや距離のある中心街
  2. 2. バスセンターと地下街などがある紙屋町エリア
  3. 3. 様々な百貨店が集結する八丁堀エリア
  4. 4. かつての勢いを失っている中心街
    1. 4-1. 自動車社会の広島
    2. 4-2. 人が減っている分気軽に買い物できる
  5. 5. 広島で都会の雰囲気が一番味わえるエリア


1. 広島駅からやや距離のある中心街


広島の古くからの繁華街である紙屋町・八丁堀は、中央駅の広島駅から1~2kmほど離れた位置にあります。駅周辺を中心に繁華街が発展していることが多い東京や大阪などの大都市とは大きく異なっています。その理由は定かではありませんが、広島を横断するJR山陽本線が三角州のやや外れを通っていることが理由の一つとして挙げられるかもしれません。そのため、広島市やその郊外地域に住む人は、中心部の紙屋町や八丁堀にアクセスするために路面電車やバスを利用する必要があります。


2. バスセンターと地下街などがある紙屋町エリア


そごう広島店(住所は中区基町)や、エディオン広島本店、サンモールなどが軒を連ねている紙屋町エリア。そごう広島店3階には、広島市近郊からのバス路線が集結する「広島バスセンター」があり、郊外地域からバス一本でアクセスできるという高い利便性がある地域です。


その他にも、1994年に開通した新交通システム(通称:アストラムライン)の駅や、2001年開業の広島初の本格的な地下街「紙屋町シャレオ」など、様々な公共交通や商業施設があり、長年広島の商業・経済の中心地として君臨してきました。


紙屋町をやや西に進むと、かつて広島東洋カープの本拠地であった「広島市民球場」の跡地や、世界遺産・原爆ドームや平和記念公園などもあり、広島の魅力が集結した場所と言えます。


3. 様々な百貨店が集結する八丁堀エリア


広島発の伝統的な百貨店・福屋(ふくや)の本店がある八丁堀。かつては福屋の道向かいには天満屋広島店があり、その隣の三越広島店と合わせて、百貨店が3つ並ぶ百貨店銀座の様相を呈していました。しかし、2012年にその一角である天満屋八丁堀店が閉店。残ったビルにはヤマダ電機やユニクロなどのテナントが入居しています。


その他にも、広島パルコや東急ハンズ広島店といった、全国的な百貨店の支店が多く立地している八丁堀。特に1990年代までは、休日に多くの人出のある地域でした。


4. かつての勢いを失っている中心街

しかし、冒頭で述べたように、広島市付近に住む人が最も利用する繁華街は2年連続で「安芸郡府中町」。かつての商業の中心地であった紙屋町・八丁堀はなぜ勢いを失っているのでしょうか。


実際に、八丁堀のとある百貨店に日曜日の10時開店とともに足を運ぶと、開店を待っている客は10人いるかいないかというレベルになっており、店舗内では大人数の従業員がわずかな客に一斉に挨拶をする…という状況になっています。


それに対し、安芸郡府中町にあるイオンモールでは、専門店街が開店する10時前には、入り口に大勢の人々が詰めかけ、開店を待つ客のためのソファーまで設置されています。わずか10年程度でなぜここまで差が出てしまったのでしょうか。


4-1. 自動車社会の広島


 

JR路線が三角州の外れを通り、路面電車やバスなどの公共交通が主流の広島市。しかし多くの人は公共交通で移動するよりも自家用車で直接買い物に行くことが多いようです。


しかし、紙屋町や八丁堀に自家用車で繰り出そうと思うと、高額な駐車場代がかかってしまいます。郊外のショッピングモールであれば、利用できるテナントはほぼ一緒な上、駐車場は原則無料(時間制限がある所もある)なため、わざわざ中心部へやってくる人が減っているのかもしれません。


4-2. 人が減っている分気軽に買い物できる

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人は多いものの、かつての賑わいとは程遠い八丁堀のアーケード街


かつての勢いを失っていると言われる紙屋町・八丁堀。しかし、平日は多くのビジネスパーソンが集まるため、まだ中心街としての地位を保っています。多くの人が休日にショッピングモールに移動したことにより、これらの中心街はかつてと比べて人は減っています。そのため、大勢の人に圧倒されることなく、落ち着いてお買い物を楽しむことができるのです。


5. 広島で都会の雰囲気が一番味わえるエリア

ショッピングモールとは異なり、紙屋町・八丁堀は正統派の「都会」。広島の中で一番都会の雰囲気を味わうことができるエリアです。人が減っている今、まさに穴場となっているこのエリアに遊びに行ってみるのはいかがでしょうか。


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