2019.05.13

スマートロック「セサミ」ってどうなの?使ってみて分かったメリットと課題とは

暮らしのQ&A

スマートロックとは、従来型のサムターン式の鍵のサムターンの上に貼り付けることで、自宅の鍵をオートロック化したり、スマートフォンで開錠・施錠が行えるようにしたりできるIoT。

国内・海外のメーカーから数種類の商品が発売されていますが、今回はその中でもコストパフォーマンスが良いと評判のスマートロック、CANDY HOUSEの「SESAME mini(セサミ ミニ)」を実際に使ってわかったことをご紹介します。

※本ページはプロモーションが含まれています。

シンプルなセット内容

「SESAME mini」のセット内容は、本体と高さ調節用のパーツ、高さ調節用のドライバー、壁に貼り付ける用の3Mの両面テープ(2セット)と、至ってシンプルな構成になっています。

このスマートロックは、別売りのWi-Fiモジュール(上写真の2枚目、一番左)を購入し、自宅などのWi-FiにSESAMEを接続することにより、スマートフォンを使って屋外からWi-Fi経由で操作することができる代物。

※Wi-FiアクセスポイントなしのBluetoothだけでも一部の機能は利用できますが、今回はW-Fiアクセスポイントも購入しています。

取り付けは簡単だが慎重に

付属の説明書に従い、サムターンの位置がSESAMEの回転部分の中心と重なるように取り付けます。

取り付けは、強力な粘着テープで壁に貼り付けるだけ。

事前に壁を拭き、テープの粘着を弱めるようなホコリなどを取り除いておきましょう。 テープで貼るだけ、という簡単な作業ですが、万が一間違った位置に貼り付けてしまうと、貼り直さなければならなくなります。

強力粘着テープは一度剥がすと粘着力が著しく低下してしまうため、実質再利用できません。

商品に付属している両面テープは、本体にあらかじめ貼り付けてあるテープと、貼り直し用のテープ2セットのみ。

合計3回のチャンスで、ちょうど良い位置に貼り付けなければなりません。

貼り付けは慎重に行いましょう。

貼り付けた後は、スマートフォンにアプリをインストールして設定開始

説明書に印刷されているQRコードを読み取るか、アプリストアで「SESAME」と検索してSESAME専用アプリ「Sesame, by CANDY HOUSE」をダウンロードします。

アプリの指示に従って操作を進めていくと、BluetoothでSESAMEと接続され、名前を設定したり、鍵のロック・アンロック状態の記憶などの設定を行ったりすることができるようになります。

Wi-Fiアクセスポイントを設定

本体の設定が終わったら、スマートフォンからSESAMEの遠隔操作や鍵の状況を確認できるようにするWi-Fiアクセスポイントの設定を行います。

このアクセスポイントはUSB電源式なので、スマートフォンなどのUSB変換アダプタを利用する必要があります。

SESAME本体に近いコンセントに接続し、SESAMEを安定的に検出できるようにします。

アプリのWi-Fiモジュールの追加画面を表示して、「+」をタップすると、購入したW-Fiモジュールが表示されます(下画像を参照)。

表示されたWi-Fiモジュールをタップすると、接続するネットワーク(自宅のWi-Fiなど)が表示されるので、Wi-Fiのパスワードを入力して、設定完了です。

Wi-Fiアクセスポイントを設定すると、様々な機能が利用できる

SESAMEにWi-Fiアクセスポイントを登録して、SESAMEをインターネットにつなげることにより、鍵が開錠・施錠されたことを知らせる通知を屋外で受け取ったり、屋外から自宅の鍵を操作したりすることも可能になります。

例えば、子どもが鍵を忘れて外出してしまったときに備えて、わざわざ植木鉢の下に鍵を隠すという盗難のリスクのある対策を行う必要はありません。

子どもに電話などで知らせてもらって、外出先から自宅の鍵を開けることができるようになるのです。

また、子どもがスマートフォンを持っている場合は、そのスマートフォンにSESAMEアプリをインストールし、自宅のSESAMEの操作の権限を付与して、自力で開けられるようにすることも可能なのです。

基本的に便利だが、いくつか課題も

最新の技術の詰まった便利なスマートロックSESAME mini。しかし、実際に使用してみるといくつか課題も見えてきました。ここからはそのデメリットを取り上げます。

オートロック機能は開錠からの時間を設定する方式

SESAMEのオートロック機能は、扉が閉まった衝撃を検知するものではなく、開錠してからの時間を計測して施錠する方式です。

そのため、設定した時間よりも長い間ドアを開けっ放しにしていると、ドアが開いたまま鍵を施錠状態にしてしまいます。

設定した時間内に外に出て、きちんと施錠されるように気をつけなければなりません。

ハンズフリー開錠機能は便利だが誤作動に注意

SESAMEや最近の他のスマートロックの目玉機能として注目されているのが、スマートフォンのGPSを利用したハンズフリー開錠機能。

スマートフォンを持った人が家に帰ってきたことを検知して、玄関の前に立つだけで鍵を開けてくれるという、夢のような機能です。

今年発売の最新機種であるSESAME miniでは、この機能はかなり正確に動作するようです。

しかし、高層マンションの自室にエレベーターなどで登るという方は、マンションの1階に到着してから自室に登っている間にSESAMEのハンズフリー機能が作動し部屋を開錠してしまい、部屋に着いた頃にはオートロックによって施錠されている、という現象も起こっているようです。

便利な反面、失敗すると、自分がまだ部屋に辿り着いていない状態で部屋の鍵が数秒間開いてしまうという危険な状態になるため、この機能を利用するかしないかは、自宅の形状などからよく考える必要があると言えます。

鍵もスマートフォンも持たずに外出すると締め出される

通常のオートロックと同様、SESAMEを取り付けた場合、鍵を持たずに扉が閉まってしまうと部屋から締め出されてしまいます。

しかし、SESAMEの場合は鍵を持っていなくてもスマートフォンを持っていれば開錠できるため、通常のオートロックよりも締め出されるリスクは低くなります。

しかし、例えばゴミ捨てなどで鍵もスマートフォンも持たずに出てしまうと、確実に締め出されてしまうため、注意が必要です。

とは言っても、やはり便利

SESAME miniを実際に利用してみて、オートロックやハンズフリー開錠での課題は見つかったものの、スマートフォンで鍵の状態を管理できるようになることは、想像以上の安心感と便利さがあることが実感できました。

マイホームを新たに建てたり、リフォームを行ったりする場合は、指紋認証機能など、より高性能な鍵を取り付けることもできるかもしれません。

しかし、賃貸住宅のように、既存のサムターンの鍵を交換できなかったり、出来るだけ費用をかけずに自宅の鍵をオートロックにしたかったりと言った場合に、このスマートロックはピッタリのアイテムだと言えます。

2021年、新製品の「SESAME 3」はさらに便利に!

「SESAME mini」の発売から2年後の2021年に発売された「SESAME 3」は、ハードウェアとソフトウェア両方が大規模にアップグレードされ、更なる進化を遂げています。

SESAME miniの課題であった、「複数のスマホから同時に操作できない」ことや「接続するまでに時間がかかる」ことなどの基本動作が改善されただけではなく、他の人にログイン不要のQRコードで鍵を共有できるようになっています。

何とSESAME 3は、NFCタグシール(別売)にも対応。扉の外に貼り付けたNFCシールにスマートフォンをかざすだけで家の鍵を開けることが可能になっています。

機能の大幅改善を経て、さらに便利になっているにも関わらず、お値段はなんとSESAME miniよりも約4,000円ダウンの6,380円(税込)。他社のスマートロックと比較すると破格と言えます。

さらに便利でリーズナブルになってきたスマートロック「セサミ」。貼って剥がせるシールで貼り付けるだけという手軽さから、賃貸住宅でも使用できる手軽さも手伝い、さらに一般に普及していきそうです。

セサミ(Sesame)メーカーサイトはこちら

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