2019.05.29

スマートホームへの第一歩!照明をスマート化してみてわかったこと

暮らしのQ&A

巷で話題となっている「スマートホーム」。

スマートな鍵「スマートロック」や、スマート照明になど様々な種類があります。

自宅をスマート化するに当たって、実際的にどのような作業をする必要があるのか?やはり設定は難しいのか?不便な点はあるのか?という疑問を持つ人もいるかもしれません。

今回、実際に照明をスマート化し、自宅のスマート化のメリット・デメリットに迫ります。

スマート照明はIKEAの「TRÅDFRI(トロードフリ)」を導入

スマート照明は、フィリップスの「Hue」が機能・拡張性共にトップクラスと言われています。

照明の色をフルカラーに変えることが可能で、ピンクやオーシャングリーンの照明を作り出すことができます。

しかし、高性能な分、価格が高く、家の照明全てを交換するとかなりの負担になっていまします。

そこで今回は、安価なスマート照明を探し、家具メーカーのIKEAが発売している「TRÅDFRI(トロードフリ)」を導入しました。

「TRÅDFRI(トロードフリ)」は3パターンの調色(蛍光灯色・昼白色・電球色)が行え、調光にも対応しているので、照明の色や明るさを調節できます。

LED電球1つとリモコン1つのセットが税込で¥2,999というまずまずの価格です。

電球とは別売りの「ハブ」という機器を使ってインターネットに接続すると、スマートフォンやスマートスピーカーから操作できるようですが、追加の費用が必要になるのと、電気をつけるのにわざわざスマホを取り出すのが面倒だということで、今回はリモコンを利用することにしました。

リモコンと電球のペアリングは簡単

TRÅDFRI(トロードフリ)の電球とリモコンのペアリングは、リモコンを対象の電球の10cm以内に持っていき、電池の入っている部分の蓋を開けたところにあるペアリングボタンを長押しします。

しばらくすると電球が点滅して、ペアリングが完了した合図を出します。

一つのリモコンにペアリングできる電球は10個まで。リビングなど、何個も電球のある部屋でも一つのリモコンで全体を操作できます。

今回一つのリモコンに登録した電球は以下の通りです。

左写真:シーリング5個、間接照明2個 右写真:シーリング1個

計8個の照明をスマート照明に変え、合計15,000円弱という値段になりました(2019年2月時点の価格)。

リモコンは電球とセットものを購入したので、この値段に含まれています。

リモコン:中央が電源ON/OFFボタン、左右が調色ボタン、上下が調光ボタン

レスポンスは非常にスムーズで、壁を隔てた書斎の電球も快適に動作します。

調色機能は3パターンから選べます。

スマート電球を導入して感じたメリット

従来のリモコン付き照明は、照明ごとに違うリモコンを操作しなければなりませんでした。

しかし、このスマート電球を導入すると、複数の電球を一度に操作できるようになり、非常に便利でした。

さらに、LED電球なので、ここで取り上げた電球全ての消費電力を足しても約74W(メーカー公称値)と、白熱電球2個以下の消費電力。

寿命も長いためとてもエコだと言えます。

スマート電球を導入して感じたデメリット

スマート電球を導入し、照明器具の枠にとらわれず、最大10個までの電球が操作できるようになり、生活は大変便利になったものの、稀に電球が一個だけ反応しないという事態になることがありました。

このような状態になると、一度その照明器具の壁面のスイッチを押して消すことでリセットすることで再び復旧できました。

しかし、全体を蛍光灯色に調色したにも関わらず、一個だけ反応せずに電球色のまま、という事態になると、再度ペアリングを行って設定し直さなければならず、面倒なことに…。

便利な反面、このような不測の事態に陥ると意外と面倒、というデメリットがあります。

便利だが、従来のスイッチの方が良いケースもある

部屋の電球全てをリモコンやスマートフォンから一気に点灯させたり、調色を行うことができるスマート電球。

しかし、そもそも節電タイプのLEDであっても、特定の照明器具だけを点灯させて節電を行いたいという方は、壁のスイッチを使って直接点灯・消灯を行った方が設定も不要でわかりやすいと言えます。

スマートな照明を扱うには、人間の方も機械の操作に関してスマートになる必要があると言えるでしょう。