
2019.07.30
畳の上にカーペットを置いたらだめ?畳にカーペットを置きたい時の対策
暮らしのQ&A
マンション・戸建て共に、一個もしくは複数の個室が和風の畳の部屋になっていることが多い日本の家。
最近建てられた家では、すべての部屋がフローリング、あるいは大理石の床、というものも多くなりましたが、家の中のいずれかの部分に畳がある方がまだまだ多数派です。
畳は、部屋の調湿を行なってくれるなど、便利な面も多い床材。しかし、古くなるとささくれができてしまったり、ベッドなどの重い家具を置くと跡ができてしまったりと、洋風の家具に囲まれて生活している現代の日本人にとっては取り扱いが難しい床材になってきています。
そんな畳の上に、ラグやカーペットを置いて、ささくれや跡ができるのを防ごうという方も多いことでしょう。
しかし、その畳の上にカーペットを置くという行為は、ダニの発生を誘発してしまう危険な行為なのです。なぜそうなってしまうのでしょうか。また、防止するにはどのような方法があるのでしょうか。
調湿を行う畳 × 保温を行うカーペット
畳は通気性がよく、お部屋の調湿を行なってくれる床材。
ジメジメした時期にはお部屋の湿気を吸収し、乾燥しているときは吸収している水分を放出してくれるのです。
それに対して、カーペットは本来、フローリングなどの床の冷たさを抑え、お部屋の保温性を上げることができる代物。
畳の上にカーペットを敷くと入り口が塞がれるため、畳は調湿がうまく行えなくなり、湿気がこもってしまいます。
さらに保温性を上げるカーペットの性質により、湿気がこもった畳が温かくなります。
これによって、温度・湿度が高い環境を好むカビが発生し、カビを餌とするダニも住み着いてしまうのです。
それでも畳の上にカーペットを敷きたい場合
しかし、カーペットには西洋風の家具・家電のデザインと合わせやすい、重たい家具の跡もつきにくいといった、現代の生活には嬉しいメリットがあります。
相性が悪いと知りつつも、なんとか対策を行なって「カーペットON畳」を実現する方法をこれから考えていきましょう。
畳の湿気・ダニ対策

換気を行う
畳は、湿気の多い時に湿気を溜め込んでくれる床材です。そのため、換気をして部屋の湿度が上がらないように対策をしておけば、必然的に畳が水分を蓄える量も少なくなり、湿気を溜め込まなくなります。
除湿機を使用
ジメジメした梅雨の時期には、窓を開けて換気を行なっても外から湿った空気が入ってくるだけで、湿度が全く下がらない…ということもあります。
そんなときは、除湿機やエアコンの除湿機能を活用し、湿気を溜め込まないようにしましょう。
ここで注意したいのが、除湿機やエアコンの除湿機能を使うときは、窓を開けない方が効率が上がるという点です。
密閉された空間の方が、外から新たな湿気が入り込む量が少ないため、部屋の中の湿度を下げやすいのです。
カーペットを敷く前にダニを駆除
畳にすでにダニが住み着いている場合は、カーペットを敷く前にダニの駆除を行う必要があります。
畳のダニの駆除に特化した殺虫剤を使う方法もありますが、すでに持っている可能性の高い家電を使った駆除方法もあるようです。
布団乾燥機で畳を熱乾燥

布団を乾燥させる布団乾燥機は、畳にも応用することができます。
布団乾燥機を畳の上に置き、その上から掛け布団をかけて1畳ずつ乾燥させていきます。ダニは60℃の熱で瞬時に駆除できると言われています。
ただ、この方法は、布団乾燥機の大きさの都合上、1畳ずつ行う必要があり、8畳や10畳のような広い和室だと時間がかかってしまうため、根気が必要です。
スチームアイロンをかける

畳のダニを駆除する方法として、紹介されることも多いスチームアイロンを使った駆除。これも、布団乾燥機と同じ原理で、熱によってダニを駆除する方法です。
しかし、スチームは水蒸気のため、温度を上げてダニを駆除しても畳が湿ってしまいます。
処理が終わった後に畳を放置すると、再びダニが住みやすい環境になるため、畳を天日干しにするか、布団乾燥機などで乾かす必要があります。
布団乾燥機がある場合、そちらを使う方が手順が少なく済むといってよいでしょう。
駆除が終わったら畳に掃除機をかける
ダニが人にもたらすアレルギーは、駆除されたダニの体が乾燥して空気中に飛散した破片が原因と言われています。
ダニを駆除することに成功した後は、その残骸を掃除機で除去しなければなりません。
対策は定期的に行うのがよい
ここまで、畳の上にカーペットを敷くためにダニを寄せ付けない環境を作る方法、ダニを駆除する方法を取り上げてきましたが、このメンテナンスは定期的に行わなければなりません。
畳の持つ調湿性能と、カーペットの保温性能が変わるわけではないため、長い間放置していれば、また新しいダニが発生してしまうでしょう。
畳にカーペットを敷くことはメリットのあることですが、このような根気のいるメンテナンスが必要であることを覚えておきましょう。



