2022.02.18

女性の一人暮らしで気をつけることとは?実例の防犯対策もご紹介

暮らしのQ&A

引越しシーズンではじめて一人暮らしをする方が増える中、女性が一人暮らしをする場合は特に防犯対策に気をつけることが大切です。そこで、今回は防犯対策としておすすめの物件選びや暮らしの中で気をつけることなど、女性が安心して暮らすための方法をご紹介します。防犯意識を持つことで一人暮らしを何倍にも快適に過ごすことができるので、ぜひ、参考にしてみましょう!

女性の一人暮らしで気をつけること1. 物件選びの前に、地域環境をチェック

まずは物件選びの前に、周辺地域の環境や立地をチェックしましょう。家賃が安いからと言って駅やバス停から遠い物件を選ぶ人もいますが、その分毎日の通勤や通学時間は長くなります。また、仕事終わりにひと気の少ない道や暗い夜道を女性一人で歩くのは怖いもの。

駅周辺であれば、人通りも多く明るいため防犯の面では比較的安心。車通りや人通りが多い環境で安心して暮らせるので、一人暮らしをする女性におすすめです。実際に駅近に住む人は、「住宅街より人通りのある場所やお店などが近くにあって安心」、「何かあったときも助けを求められる」という声が多くあるようです。

もし、車通りが駅から遠い物件に住む場合は、街灯がちゃんと付いているか、帰り道にコンビニや遅くまでやっているお店があるかどうかチェックしておきましょう。

女性の一人暮らしで気をつけること2. 防犯対策になる物件選び ~見るべき3つのポイント

2-1. 女性の一人暮らし物件にはオートロックとモニター付きインターフォン

オートロックは不審者が敷地内に侵入するリスクを軽減できます。家賃が少し高くなってしまうかもしれませんが、選ぶことができるならオートロックに越したことはないはず。

しかし、オートロックでも他の住人が開け閉めすることで建物内に人が入ってくる可能性は高まります。「オートロックだから安心」と油断せず、短時間の外出時でも自室のカギはしっかりと閉めましょう。実際にオートロックのマンションに住んだ人の中には、内覧時に外階段や非常階段の位置を確認して、入り込める場所がないかチェックしたという人も。このように、安全のためにもしっかりと内覧で見ておくことをおすすめします。

また、モニター付きのインターフォンが設置されている物件であれば、不意にドアを開けることなく、部屋の中から対応できるので安心です。住人の中には、同じマンションやアパートの住人に成りすまして、インターフォンを押す不審者もいます。どうにも不審感じた場合はすぐに出ず、ドアチェーンをかけてから扉を開けたり身分証などを提示してもらったりするようにしましょう。

2-2. 1階はなるべく避けて、2階以上にする

1階だと部屋に面した道路から部屋の中を覗かれるリスクが高く、空き巣や下着泥棒の被害にあいやすい傾向があります。防犯を意識するなら、部屋は2階以上が好ましいです。とはいえ、2階以上であっても空き巣がよじ登って侵入した事例もあります。壁側に足場となる配管がないか、死角となる場所がないかしっかりとチェックしてみてください。また、非常階段の横や角部屋などは被害にあう可能性が高くなるため、女性の一人暮らしではより注意が必要です。

2-3. 防犯カメラ付きの物件

最近では、防犯カメラ付きの物件が増えてきています。不審者は防犯カメラがあるだけで警戒するので、空き巣や窃盗被害を防げる確率が高まります。また、万が一マンションの敷地内で犯罪行為が発生しても、防犯カメラの映像で犯人の特定・逮捕に結びつくことがあります。場合によっては自分で防犯カメラを取り付けられることもあります。その際は入居人と大家さんの許可が必須なので、周りの人に迷惑に思われないためにもお互いのコミュニケーションを取って理解を得ることが大切です。

女性の一人暮らしで気をつけること3. 外から見えない工夫

3-1. カーテン選び

外からの視線を遮ることも防犯対策の一つです。室内の様子を伺えないようにするためにも、カーテンはミラーカーテンのような部屋の中が見えづらいものや遮光カーテンのような分厚いものを選びましょう。実際に防犯対策を行う女性のおよそ4割は、このようなカーテンをつけています。できれば、ピンクや花柄のような女性が住んでいると連想させるものではなく、シンプルなものの方が無難です。

3-2. のぞき穴の覗き防止グッズ

外からののぞき穴(ドアスコープ)も防犯対策をしておきたい場所。だいたいの賃貸物件にはカバーが付いていますが、付いていない場合はドアスコープカバーをとりつけましょう。100均やホームセンターなどで簡単に手に入るので、のぞき穴を中から取り付け、外からは見えないように、部屋の中からはのぞけるようにしてみてください。

女性の一人暮らしで気をつけること4. 実例の多い防犯対策を知る

女性に限らず、防犯意識を普段から持つことは自分を守るうえでとても大切なこと。ここからは、実際に一人暮らしをする女性が普段の生活でとり入れている防犯対策を紹介します。

4-1. 男性物の下着を干す

女性の下着や洋服だけを外に干しておくと、女性のみが住んでいると思われます。この部屋には女性だけではないのだと思わせることが重要。対策として、ベランダに干す場合は下着を囲うように男性物の下着や洋服を干す人が多いようです。しかしながら、マンションの2階に隠れるように洗濯物を干していたのに下着が盗まれたという方も。天気が良くても、洗濯ものはなるべく室内干しにするのがおすすめです。
 

4-2. 窓に補助錠をつける

窓は最も侵入されやすいことから、防犯強化する人が多いようです。窓の上下にもうひとつ補助錠をつけておくことで、侵入を防ぐまたは遅らせることができます。侵入に時間がかかったり、窓に防犯対策をしているとわかったりすることで、犯行を未然に防ぐことができます。

窓に簡単に貼り付けるタイプのものもありますが、とても強力なので一旦貼ると剥がすのが困難です。実際に取り付ける際は、大家さんに事前の確認を取っておくことをおすすめします。

4-3. 玄関の鍵を交換する

以前住んでいた人が、合鍵を持っていることもあるので玄関の鍵を交換するという人も多いです。ただ、最近の賃貸マンションやアパートは鍵の交換を必須としているところもあります。鍵の交換をしているのか確認し、万が一交換していない場合は念のため交換しておきましょう。

4-4. 防犯ブザーをつける

不審者が窓を開けると大きな音が出る防犯ブザーをつけている人もいます。周囲の人たちに気付かれるため、侵入を諦めさせる効果が期待できます。また、出かけるときは防犯ブザーを持ち歩くという人も。500~1,000円ほどで売られているので、いざという時のために購入し、いつでも使えるように定期的に電池交換をしておきましょう。

女性の一人暮らしで気をつけること5. 日常での行動を意識する

特に女性は不審者から狙われやすいので、普段の行動からできる限り防犯対策をすると効果的です。以下は、実際に一人暮らしをしている人の体験談と防犯対策です。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

5-1. 出歩くときはできるだけルートを変える

家に帰るときに駅で待ち伏せされたり、バス停から変な人に後をつけられて困ったという人も。時に何もなくても、家の近くまでついてこられると怖いですよね。

学校や職場から行き来するときは、ルートをなるべく不定期で変えるようにしましょう。毎日、同じルートで帰っていると気付いたらストーカーされていたということも。無理に遠回りや暗い道は選ばず、あくまで明るく人通りのある道を選ぶようにしてください。

5-2. 公共料金のコンビニ支払は不定期で場所を変える

いつも同じコンビニで同じ店員さんに対応してもらっていたら、偶然を装って家の近くで話しかけられたということもあるようです。公共料金の支払いは、支払情報に住所や名前など記載されています。なるべく、ストーカー被害にあわないためにも口座振替に切り替えたり、コンビニを不定期で変えるようにしましょう。

5-3. エレベーターは一人で乗る

知らない男の人と同じエレベーターに乗ったときに、いきなり手を握られた人も中にはいます。エレベーターは身近にあって密室になる場所なので、できる限り1人で乗るようにしましょう。それでもタイミング的に一緒になったときは、ポストを見るふりをしたりエントランスに戻るなどの工夫をすることをおすすめします。

5-4. 玄関の出入りの際は「ただいま」「行ってきます」

案外、男性の住人に声をかけられるという人も多いです。そういった場合は、外出や帰宅時に「ただいま」「行ってきます」と声に出して言うことで、周囲の人に1人で住んでいないと思い込ませることができます。その他にも、コンビニでは箸を2膳もらうようにしたり、玄関に男性の靴を置いておいたりして、一人暮らしと悟られないように気をつけましょう。

5-5. ながら歩きをしない

スマホのながら歩きや、音楽をイヤホンで聞きながら夜道を歩いていてひったくりや後ろから抱きつかれた経験がある方もいます。ながら歩きは、周囲から人が近づいても瞬時に気づかないことがあります。後ろから近づくバイクや自転車の音にも気付きにくいので、大きな事故に巻き込まれる可能性も上がります。なるべく帰り道ではイヤホンをつけない、何も感じなくてもこまめに後ろを気にして歩くようにしてみましょう。

伸び伸びと安心して暮らすために

これから一人暮らしを始めるという人はもちろんですが、一人暮らしに慣れた人でも油断は大敵です。今一度、日々の行動から防犯意識を持ち、一人暮らしを安心して楽しく過ごせる工夫をしてみてはいかがでしょうか。