2019.07.23

駅近の定義は徒歩7分以内。駅から遠い物件は何が問題?

暮らしのQ&A

都市部において、渋滞の影響を受けにくく、定刻通り到着できる可能性の高い電車は最も便利な交通手段と言えます。

そのため、昔から、駅まで「徒歩〇〇分」と、駅近であることをアピールする物件が人気を呼んできました。

かつては、駅から徒歩10分以内、というのが駅近の条件でした。しかし、近年、その基準が駅から徒歩7分に厳格化されたようです。

誰しも、駅に近い物件には魅力を感じるもの。しかし、いわゆる駅近の物件は、他の条件が同じであっても、そうでない物件と比較して割高で、競争率も高い傾向があります。

そこで、「自転車で駅まで行けばいいか!」などと妥協し、駅から徒歩10分以上の賃料の安い物件を選ぶという人もいることでしょう。

確かに、自転車という便利な移動手段を使うことを前提にした場合、駅近物件が割高なことを踏まえると、駅から遠い物件にも一定のメリットがあると感じるかもしれません。

しかし、そのメリットを得るには、様々な条件があり、物件を確認する前によく確認しておかなければ、思わぬ落とし穴があるのです。

これから、駅から遠い物件に住む際の注意点を見ていきましょう。

駅までの道があまり良くない

例えば、広告で駅まで徒歩で20分となっている物件に住むことになったケースについて考えましょう。

人間が1分で歩ける距離は、およそ80mとなっているので、徒歩20分は距離にすると約1.6kmの道のりになります。

その道のりが広く平坦な道であれば、毎日の通勤は苦とならないでしょう。

しかし、1.6kmもの距離となると、自転車で行く場合、様々な困難が待ち受けている可能性があります。

例えば、途中で歩行者や自動車との距離が近く、接触事故を起こしてしまいそうな道があると、通勤のストレスは一気に跳ね上がります。

自転車で通勤をしているときに歩行者と接触するようなことがあれば、衝突や転倒によって相手に怪我を負わせてしまうリスクがあります。

また、自動車と接触した場合は自分が怪我を負う可能性が高く、最悪の場合巻き込みなどの被害に遭い大怪我をすることもあるかもしれません。

さらに、自転車は車両のため、道路交通法によって原則「車道」を走行しなければならないため、注意が必要です。

例外的に自転車の歩道の通行が認められているのは次の4つです。

(1)歩道に「自転車通行可」の道路標識や、道路標示がある場合。
(2)歩道に「普通自転車通行指定部分」の道路標示がある場合。
(3)運転者が13歳未満又は70歳以上、または身体の障害を有する者である場合。
(4)歩道を通行することが「やむを得ない」と認められる場合。

つまり、この条件に当てはまらない場合、自転車は歩道を走行してはいけないのです。

車との接触に気をつけながら、車道の左端を走ることになります。

自動車との接触が怖い人は、自宅から駅までの道のりが「自転車通行可」の歩道であるかどうかをよく確認しておきましょう。

駅までの道に坂道が多い

電動アシストの付いていない従来型の自転車に乗る場合、駅までの道のりに坂道が多いか少ないかをよく見極める必要があります。

自転車で登り切れないような坂道がある場合は、通勤のカバンに加えて自転車も一緒に押して上がらなければならなくなり、暑い日や雨天時はかなりの労力を割くことになるでしょう。

あまりに坂道のアップダウンが多い地域は、電動アシスト自転車を購入することを検討するのも良いかもしれません。

駅の駐輪場が有料

自転車で通う予定の最寄駅が都会の駅だった場合、駐輪場はほとんど有料であると考えた方が良いでしょう。

有料であった場合、数ヶ月の契約期間で駐輪代金を支払わなければなりません。

会社から支給される交通費から駐輪代金も出してもらえるならば問題ないかもしれませんが、公共交通の定期代のみを支給するというルールだった場合、自腹で支払わなければならなくなります。

その場合、駅まで徒歩で行ける物件の家賃と駅から遠い物件の割安の家賃+駐輪代のトータルを見てバランスを考えましょう。

雨の日は大変

人によって捉え方は異なるかもしれませんが、雨の日の自転車通勤は徒歩と比べて大変だと言えます。

傘を自転車に取り付けると、風などによってバランスを崩してしまう危険があります。

また、カッパを着て自転車に乗ることにしても、自宅と駅で着替える時間が必要になったり、夏場は蒸し暑くなったりと、手間がかかってしまいます。

メリットとデメリットを踏まえる

ここまで、いわゆる「駅近」ではない物件から駅まで自転車で通う際の注意点を挙げてきました。

しかし、このような物件には、駅近の物件と比較して割安な家賃という大きなメリットもあります。

駅までの道のりをよく確認し、そこで生活するのと、割高な家賃を支払って駅近に住むのと、どちらが将来的によいか、物件を契約する前によく確認しておきましょう。