2019.07.04

ワックスがけが不要なワックスフリーのフローリングとは

暮らしのQ&A

フローリングの床にはワックスがけが必要であるということは、長い間常識として定着していました。

しかし、近年はワックスがけが不要な「ワックスフリー」、「ノンワックス」と呼ばれるフローリングが登場し、主流となっているようです。

ワックスがけを必要とする従来のフローリングとはお手入れ方法が異なるワックスフリーのフローリング。

ワックスフリーのフローリングとは一体どのような物なのか、お手入れはどのようにすれば良いのか見ていきましょう。

ワックスフリー(ノンワックス)のフローリングとは

フローリングにワックスを塗る目的は、床材の表面にワックスで膜を作り、傷や汚れから床を保護することでした。

しかし、このワックスフリーのフローリングは表面にあらかじめ特殊なフィルムが貼り付けられているため、ワックスで膜を作る必要がないのです。

ワックスフリーフローリングのメリット

ワックスがけをする必要がない

ワックスがけを必要とするフローリングの場合、半年に1回の頻度でワックスを塗り重ねる必要があります。

また、5年に1回は剥離剤でワックスを剥がし、一からワックスを塗り直す必要があります。

自力でワックスを塗り重ねたり、塗り直したりといった作業は時間も手間もかかり、根気のいる作業。

家中のフローリングを手入れしたい場合は、掃除などを含めると休日が潰れてしまうかもしれません。

しかし、業者に依頼すると費用がかさんでしまいます。

ワックスフリーのフローリングを導入すると、このような手間や費用と無縁になるのです。

傷がつきにくい

先でも触れた通り、ワックスフリーのフローリングの表面には特殊なフィルムが貼り付けられています。

フィルムがワックスと同じ役割をするため、傷がつきにくくなります。

汚れが落ちやすい

フローリングは、調味料や食べこぼし、食用油など、様々なもので汚れてしまうことがあります。

ワックスフリーのフローリングは、フィルムのおかげでこのような汚れもサッと拭き取れば落とすことができるようになっています。

しかし、いくら汚れが落ちやすいといっても、長期間汚れを放置すると劣化・変色の原因となるため、汚れは早めに落としましょう。

溝にもほこりが溜まりにくい

従来のフローリングの溝には埃が溜まってしまいがちでした。

しかし、ワックスフリーのフローリングは溝もしっかりとコーティングされているため、埃が溜まりにくくなっていると言われています。

お手入れには注意が必要

ワックスフリーのフローリングのお手入れは、従来のフローリングとは大きく異なります。

これから、ワックスフリーのフローリングのお手入れの注意点を見ていきましょう。

掃除は基本的に水拭き+乾拭きのみ

ワックスフリーのフローリングを汚してしまった場合は、基本的に水拭きした後に乾拭きをしてお手入れします。

木材であるフローリングは水分に強くないため、水拭きする雑巾は固く絞り、ベシャベシャな状態で吹かないようにしましょう。

水拭きだけだと拭いた跡が残ってしまうため、必ず乾拭きをしましょう。

キッチンの油汚れなどは、中性洗剤使って水拭きをしてから乾拭きをしましょう。強すぎる洗剤は表面に影響を与えるため避けてください。

ここで注意したいのが、油分を化学ぞうきん(モップなど)を使い、それをそのままフローリングの上に放置してはいけない、という点です。

ワックスフリーのフローリングの上でそれを行うと、変色する可能性があるようです。

ワックスを上から塗る時は指定のワックスを使用

ワックスフリーのフローリングにツヤを持たせたいからワックスがけをしたい、という時は、ワックスフリーのフローリングのメーカーが推奨している指定のワックスを使用します。

通常のワックスを使用すると、相性の悪いものは床にうまく密着せず、ムラが出たりすぐに剥がれたりしてしまうようです。

従来のフローリングとは別物と考えた方が良い

ここまで、ワックスフリーのフローリングのメリットと注意点を見てきましたが、そのお手入れ方法には大きな違いがあります。

フローリングの床の最も面倒なお手入れかもしれないワックスがけと無縁になれるワックスフリー。正しいお手入れ方法で快適な生活を送りましょう。