
2022.07.26
タンクレストイレはやめたほうがいい?タンクレスのメリットデメリットや意外な落とし穴とは
暮らしのQ&A
スッキリとした見た目のタンクレストイレは、SNSでもおしゃれな家でよく見かけます。タンクが無いことや空間にゆとりがでることで、掃除がしやすいというメリットがあります。しかし、そんなタンクレストイレも実は意外な落とし穴やデメリットがあるのをご存じですか?設置したはいいけど、「やめておけばよかった」と後悔しないためにも、ぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね!
タンクレストイレのメリットデメリット

タンクレストイレのメリット
見た目がすっきり
その一番の魅力は、シンプルに見た目が良いということではないでしょうか。オシャレでスタイリッシュなデザインに憧れる方も多いはずです。
掃除がラクになる
タンク式トイレは、定期的にタンク内を掃除しないとものすごく汚れてしまいます。しかし、タンクレストイレならタンクがないのでタンク内の掃除をしなくてよくなります。また、手洗いの蛇口がないので水の飛び跳ねがなく、周囲の掃除もラクになります。フォルムに凹凸が少ないので、ホコリなどが溜まりにくくなります。
連続して流せる
タンクレストイレは、水の流し方の構造がタンク式トイレと異なり水道直結式です。タンクに水が溜まるのを待つ必要がなく、スムーズに連続して流すことができます。家族が多く、朝の忙しい時間にはありがたいですね。
節水効果が高い
タンク式トイレは、一回の洗浄に約13リットルの水が使われています。しかし、タンクレストイレだと1回約3.3リットル~なので、タンク式のおよそ3分の1以下の水量で洗浄することができます。これにより、年間の水道代が15,000円程安くなります。
タンクレストイレのデメリット
価格が高い
タンク式トイレと比べると価格が高いことが挙げられます。その価格は、タンク式トイレの費用に数万~10万以上足したくらいの価格です。なんでこんなに違うかというと、タンクレストイレには様々な機能が付いているのが大きな要因。そのため、価格が気になる方は機能を絞ってみるのがポイントです。
停電時には使いづらい
ほとんどのタンクレストイレは、電気を使用してバルブを開閉し水を流すので、災害の停電時などに水を流せません。なので、災害時にはバケツなどで水を流す必要があります。ただし、最近ではオプションで停電時でも水を流せるようになるトイレや、乾電池を入れれば自動制御できるようになるタイプもあります。
手洗い場が必須
タンク式トイレの場合はタンクから出る水で手を洗うことができますが、タンクレストイレはタンクがないのでで、手洗い場を別途設置する必要があります。設置のためには追加料金が必要になるので高くなるのはタンクレストイレのツラいところ…。
2階・3階に使用する場合は注意が必要
タンクレストイレの設置には一定の水圧が必要になるため、水圧の低い一戸建ての2階や3階には設置に適さない場合が多いです。最近では、2階にも設置できる低水圧対応トイレも販売されていますが、物件の立地によってはそれが難しい場合も。どうしても2階以上にもタンクレストイレを設置されたい方は、必ず住宅会社に確認してみることをおすすめします。
タンクレストイレの意外な落とし穴とは?

この記事でもタンクレスの最大の魅力として、その「スッキリとしたおしゃれな見た目」を挙げました。しかし、ここで思わぬ落とし穴があったりします。それが、タンクレストイレには、
・止水栓と電源が隠せるタイプ
・止水栓と電源がむき出しのタイプ
この2つがあるということです。
タンクレストイレの場合は、便座下にあるパネルに電源などが収納されていることがほとんどです。しかし、トイレの形状によって止水栓の設置場所は異なるので、スッキリとした見た目にこだわりたい場合は、必ず事前に確認しておくことをおすすめします。
メリットをつぶさないようにするポイントは
見た目をこだわるなら、「隠せるタイプ」を選ぼう
注文住宅の場合は多くの人が設計士に丸投げして、案外、止水栓の位置まで気が回らないのが現実。おしゃれなタンクレストイレのあるトイレ空間を作りたい方は、家づくりの際に計画するのがベストです。
この他にも、TOTOネオレストのようにトイレ裏に止水栓を隠せるパネル付きのものもあります。トイレ単体で止水栓まで隠してしまう機能もありますが、この場合もトイレに隠れる位置に止水栓を配置しないといけないので、事前に設計士の方と話しておきましょう。
タンクレストイレが向いている人は?

ずばり、タンクレストイレが向いている人は以下のような人が当てはまります。
見た目重視の人
掃除で楽したい人
1階しかトイレがない人
従来のタンク式トイレにはない、そのスタイリッシュな見た目に魅力を感じる人や、掃除を楽にしたい人はタンクレストイレが向いています。また、1階にしかトイレがないという人にもおすすめです。
後悔のない選択を

みなさん、いかがでしたでしょうか?
家づくりをされる方はこだわりたいことばかり。タンクレストイレは少なくともタンク式より費用がかかりますが、それでもタンクレストイレをお考えの方は、ポイントを見極めて賢くこだわり、理想のトイレを手に入れましょう♪



