
2021.01.21
もう迷わない!「新築住宅」と「中古住宅」の定義とは?
建てる
マイホームを購入する際、多くの人が悩むのが「新築にするか中古にするか」という問題。一から注文住宅で家づくりをしていく、と固く決めているわけではない場合は、建売の新築住宅や価格の安い中古住宅も視野に入ってくることでしょう。 ところで、「新築」の物件とはどのような状態の家ことを指すのか、中古の物件とはどう違うのか、明確な定義があることをご存知でしたか?ここでは新築住宅と中古住宅の定義について見ていきましょう。
「新築」の家の定義

意外に思われるかもしれませんが、新築の定義はしっかりと定められており、「建設されてから1年未満で、誰も入居したことがない家」のことを新築と呼びます。国土交通省の資料には、「新築住宅とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して1年を経過したものを除く)」と記載されています。
つまり、仮に誰も住んだことのない家であっても、建設されてから1年以上経ってしまったら、「新築」とは名乗れなくなってしまうということです。また、建設されてから1年未満であっても一度でも人が住んだことがあれば「新築」ではなくなってしまうのです。
上記の通り、新築の家の定義はなかなか範囲の狭いものとなっています。築1年が経過していなくても、誰も住んだことがなくても「新築」ではなくなっている家がたくさんあることを覚えておきましょう。
物件の「完成日」は検査済証に書かれている日付

新築の家の定義である「建設されてから1年未満」とは、行政による建物の建築確認手続きの終了検査を経て、「検査済証」が発行された日付から1年未満という意味。 家を購入するにあたって、新築物件の利点である固定資産税や登録免許税の軽減などの税制優遇を受けることを検討している場合はこの日付を念入りに確認しましょう。
「中古」の家の定義

中古の家は、上記の新築以外の全ての家を指します。物件を探していると目にすることがある「未入居物件」は中古住宅であり、新築ではありません。
未入居物件とは?
物件を探していると、「中古」という名前ではなく、「未入居物件」という表記で紹介されている物件を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この未入居物件とは、前述の「建設されてから誰も住んだことはないが、検査済証の日付から1年以上経過してしまった家」のこと。単純に購入者が現れなかった場合もありますが、購入希望者のローンの審査が通らずに結果的に契約に至らず、1年が経過してしまったというケースもあるようです。
つまり、この未入居物件も定義上は「中古住宅」。中古であるため、新築物件の税制優遇を受けることはできません。しかし、築浅の中古住宅とは、「他の人が住んだことがない」という違いがあります。
屋根や外壁は1年以上風雨にさらされてはいるものの、内装はほぼ無傷の状態。また、通常の生活を送っていたら毎日使われて劣化しやすい水回りなどの設備が、未使用の状態で手に入ることは大きなメリットと言えるでしょう。
未入居物件は、新築よりもリーズナブルな値段で売りに出されていることがほとんど。また、住宅メーカーも早く売りたいと思っていることが多いため、値段交渉にも応じてくれる可能性もあるでしょう。
モデルハウスも中古になる?

モデルハウスとは、住宅展示場や通常の分譲地において、住宅メーカーや工務店が自社の家の見学用に建設する家のこと。モデルハウスは、人が見学をするという用途に使われるため、そこで実際に人が生活しているわけではありません。しかし、建設から1年ほど、長い場合は3年以上見学に使ってから売りに出されていることが多いため、建設から1年が経過していると「中古住宅」となります。
未入居物件とは異なり、モデルハウスは多い時には1日に数組の人が見学に来ることもあるなど、人の出入りがあるという性格上、床や扉などに小さな傷がある可能性もゼロとは言えません。
しかし多くの場合、モデルハウスには「モデル」の名の通り、その住宅メーカーや工務店の持っている上位グレードの技術や豪華な設備が搭載されています。
新築の家では手が届かないようなハイグレードの設備(多くは未使用)と、外観・内装ともに綺麗な状態の家がリーズナブルな値段で手に入るということは大きなメリットと言えます。
モデルハウスには例外的に「新築」もある!
モデルハウスは、建設から1年ほど見学に使われることが多いために中古となってしまう、と書きました。しかし、例えば「建設から3ヶ月ほど一般公開をして、その後すぐに契約が決まった」という場合、「建設から1年以内で、人が住んだことがない」という条件を満たします。 そのため、そのモデルハウスは「新築」という扱いになり、税制優遇や瑕疵保証、住宅ローン控除において、新築の住宅としてのメリットを享受することができるのです。
家を探す前に定義を押さえておこう!
今回の記事では、「新築」の定義の範囲が狭いことや、新築に近い状態のさまざまな中古住宅の存在をご紹介してきました。新築には税制優遇や長い保証期間、中古には価格のリーズナブルさといったように、それぞれにメリットがあります。 これから購入を検討している家を「新築」にするのか、あるいは未入居物件などを含む「中古」にするのか、定義をしっかりと押さえて家探しに臨みましょう。




