
2022.03.02
収納アイデア総まとめ!プロが教えるリビングや洗面所などの賢い収納プランニング
建てる
収納上手になるための収納アイデアを住宅のプロが分かりやすくアドバイス!リビング収納や洗面所収納など各部屋に合った収納プラン二ングのコツや、人気の無印良品の収納アイテムを使ったプラン二ングについてもご紹介します!家づくりで収納プラ二ングをお考えの方、散らかりにくい収納方法を知りたい方は、ぜひ、参考にしてみてください♪
この記事の監修
オールハウス株式会社 上川 直也 / 設計士・一級建築士・現場監督
設計士や一級建築士、現場監督など幅広い業務を兼任。長年培ってきた経験をもとにお客様の想いをカタチにできるような図面を作成し、お客様との信頼関係を日々構築中。

収納プラン二ングの基本

今回は、設計士として注文住宅などを手掛ける一級建築士の上川直也さんにお部屋ごとの収納プランニングについてお話を伺いました。
収納プランニングって何ですか?
ただの収納や片づけとは違って、論理に基づいた整理と収納メソッドをお伝えして設計していくことです。散らかりにくいのはもちろん、整理整頓でかかってしまう時間を削減し、自分時間を増やして人生を豊かにすることにも繋がります。
お家の収納はどのくらい必要ですか?
家には快適に過ごすために必要な収納の比率「収納率」と言うのがあります。収納率は、だいたい延床面積に対してマンションは8%以上、戸建てでは10~13%くらいが理想とされています。具体的には、家族で使う収納スペースと各部屋に1畳分の収納を取ったくらいの広さで、1人当たりおよそ一坪(二畳)ほどになります。
「収納プランニング」はどのようにして行なうのでしょうか?
収納率はあくまでも目安であって、実際はお客様との打ち合わせでライフスタイルを伺い、それにあった収納プランを一緒に決めていくことがほとんどです。収納プラン二ングはご予算や面積の広さにも関係してくるので、時には本当に必要な収納なのか、メリットデメリットは何なのかを一緒にお伝えすることもあります。
例えば、 お客様によっては「ベビーカーを収納する広いシューズクロークが欲しい」と言われる方もいます。その場合、お子さんが大きくなればベビーカーは必要なくなるので一時的に車の中にベビーカーを置いておくことは可能なのかを伺います。もし、必要ないとなったときはその分玄関まわりのスペースを違ったカタチで有効活用する方法を一緒に考えたりもします。
理想の収納は適材適所

次に、収納計画を考えるうえで実現させたい要素である「収納力」、「散らかりにくい収納プランニング」について伺ってみました。
「散らかりにくい」収納プラン二ングのコツって何ですか?
収納プランニングで散らかりにくいお部屋をつくるには、「適材適所」で各収納場所をつけることが大切です。お部屋ごとに収納したい物は違います。物の置き場に適した場所へ収納をつくることで、スムーズに出し入れできて散らかりにくくなります。また、玄関なら「毎日使う靴」と「たまに履く靴」の収納場所を分けると、スッキリとした玄関まわりをキープしやすくなります。
あまり履かない靴は玄関ドアから見えないところに棚を設置して置く、よく履く靴は玄関ホールの小上がり下に掘り込みをつくって履かない時は奥に、出かけるときはササっと取り出せるようにします。このように使用頻度も考慮したうえで収納プランニングをするとより使い勝手のいいスッキリとした空間が保たれます。
収納力があるほど生活しやすくなりますか?
狭い空間に収納スペースをつくりこんだからといって、生活がしやすくなるわけではありません。収納場所によっては生活動線を悪くしたり、物の出し入れが窮屈になってしまうことも。 間取りに無理がでてしまう場合もあるので、部屋の広さは関係なくなるべく最初からあまりつくりこまないほうがおすすめです。
いざとなれば間取りは変えることもできるので、まず、自分たちが持っている物の量を把握して、どれくらいの収納が必要なのかを知ることが適切な収納力をつける第一歩となります。
部屋別に見る、おすすめの収納プランニングポイント

お部屋ごとに収納したい物の出し入れがラクになれば、散らかりにくく生活もストレスフリーに。ここでは部屋別におすすめの収納プランニングのポイントをご紹介します!
キッチン収納のポイント

キッチンは大型家電や調理器具・食材など物がたくさんありながら、LDK空間で人目につきやすい場所でもあります。そこで活躍するのが収納棚。しかし、収納棚があるからといって物をたくさん置くとかえってごちゃごちゃした印象になってしまいます。もし、収納棚を設置する場合は、腰より下に作ることで人目にはつかずスッキリとした見た目になるので片付けが苦手な人にもおすすめの仕様です。
テレワークも!キッチン背面を有効活用

また、キッチン背面はスペースが生まれやすい場所。そこに奥行50cmくらいで横長の造作棚を設置すれば、キッチン家電だけでなく書類関係、ノートパソコン、コピー機などリビング収納も兼ねて使用することができます。椅子を用意すれば、テレワークも可能となります。リビングで家族の気配を感じながら仕事がしたいという方におすすめです。
人気のパントリー!ちょうどいいサイズ感ってどのくらい?

人気のパントリーは、1畳くらいあればだいたいの物は収納できます。具体的にはなりますが、極小地の場合でも、奥行と幅がだいたい45cm×91cmのサイズ感さえ確保できれば、あとは天井までの高さを利用して収納をつくると4~5人家族でも収納力はだいたい事足りますよ。それでもスペースの確保が難しい場合は、キッチン台の幅を調節したり、キッチンの壁を厚くすることで、食器や小物の収納が可能なスペースをつくれたりもします。
クローゼット収納

クローゼット収納の基本は、子ども部屋が1畳、主寝室が2~3畳ほどの収納スペースがをつくります。服は掛けるのか畳むのか、寝る場所は敷布団かベッドかで収納プラン二ングは変わってきます。服を畳む場合は、収納ケースを収めるスペースをとるために奥行と幅を広めにとります。また、敷布団なら、布団や季節物を収めれるように広めの納戸をつくります。
1階に収納をプラス

お子さんが小さい時は、着替えや睡眠などを1階で完結することが多いはずです。LDKに接するように和室+収納を設けておけば、来客時に子どものおもちゃやオムツを片付けることができます。
また、通ることの多い1階の廊下に家族で使える収納を作っておけば出し入れがラクです。季節家電や子どもの成長に合わせて物が増えた時など、何かと出し入れがある物を入れて置けば、散らかることなく管理しやすくなります。
なかなか廊下にスペースがとれない場合は、できるだけ階段を上がってすぐのところに作ると、わざわざ上に上がらなくて済むので動線も良くなります。
洗面所収納

洗面所の収納は悩ましい場所の一つです。洗剤・掃除用具にタオルを数枚ほど収納できればいいと考えるご家庭や、子どもの着替えやパジャマも置きたいというご家庭があるなど、何をどれくらい置きたいかは各家庭や夫婦によって考え方が異なります。

また、洗面所の収納プランニングは洗面所の広さによって内容は変わってきます。例えば、2畳ほどのスペースしかない場合は、壁を10~20cmほど動かして壁に厚みを持たせ、掘り込み収納(ニッチ)を壁面につくります。そうすることで、極小スペースでもタオルや小物類を収納する工夫ができます。事前に家族でどのような洗面所が使いやすいのか考えをすり合わせておきましょう。
玄関収納

外から戻ってくる玄関は上着を部屋に持ち込みたくない方も多いはず。その場合は、シューズクロークの中にコートハンガーを付ける収納プランニングがおすすめです。また、玄関ホールの小上がりの下に普段履きを収める掘り込みをつくることで、すぐに靴が履けて、わざわざシュークロークまで靴や物を取りに行く手間がはぶけます。
リビング収納

リビングは比較的ほかの部屋と比べると範囲が広く、場合によっては収納プランニングの費用が高くなりやすい場所です。もし、お気に入りの棚や家具を継続的に使いたければ家具を置くための壁面が必要なので、その場合はあまり備え付けの収納を最初からつくりこまないほうがベターです。
リビングに収納をつくる場合は物を置く位置と生活動線に配慮して設置する必要があります。薬だったらここ、書類だったらここという風に物の種類によって収納場所をつくり、動線を意識することで散らかりにくいお部屋になります。
無印良品の収納アイテムに合わせて収納プランニングをつくる

人気の無印良品の収納アイテムに合わせて収納プランニングする方もいると聞きますが…
はい、いらっしゃいます。打ち合わせの時に、無印良品派かニトリ派かを聞くくらい無印良品の収納アイテムに合わせた収納プランニングをされたい方は多いですよ。
無印良品の収納アイテムはそれぞれサイズが決まっていて、使う人のお部屋に合わせて自由に組み合わせできるように設計されています。収納アイテムのサイズを基準に収納プランニングを行なえるので、設計士としてもプランニングしやすいです。あと、シンプルで飽きのこないデザインはインテリアの邪魔になりませんしどんなスタイルでもフィットしてくれますよね。
収納プランニングで整う暮らし

家を建てるときに収納プランニングを行うなら、適材適所につくることが大切。でも、まずはその前に自分が何をどのくらい持っているかを把握することから始めてみましょう!収納を制する者は家を制す!是非、収納プランニング術を学び、快適な家づくりの参考にしてみてください♪




