2020.06.24
広島の街のシンボル!路面電車の沿線の7つの街まとめ
広島の街
人口100万人を超える規模の都市では珍しく、中心部に地下鉄が通っていない広島県広島市。地下鉄の代わりに、中心部の大通りを走っているのが「路面電車」。
原爆ドーム、広島東洋カープ、お好み焼きなど、広島の街と聞いて連想するものの一つとして数えられることも多い、街のシンボルとも言える路面電車。2020年代を迎えた現在でも、単なる観光用のレトロな電車ではなく、市民の通勤・通学の足として活躍しています。今回は、そんな路面電車の沿線にある広島の7つのエリアを見ていきましょう。
JR線、新幹線も停車する広島駅周辺
広島県各地や県外とつながるJR山陽本線などの電車や山陽新幹線の停車する、広島の中心駅・広島駅。広島電鉄の路面電車の9つの路線のうち、4路線がこの駅を終点としています。
路面電車のホームがある広島駅の南口周辺、新幹線のホームがある北口周辺ともに、2010年代に入ってから急激に再開発が進められています。
路面電車ホーム付近に関しては、かつて存在した生鮮食品などを扱っていた市場が解体され、家電・書籍・カフェなどが集まった複合施設「エキシティ・ヒロシマ」や、46階建のタワーマンション「グランクロスタワー広島」、52階建で2020年現在中四国九州で最高層となっているタワーマンション「シティタワー広島」などがここ数年で一気に完成し、かつての街並みとはガラリと雰囲気が変わりました。
路面電車の乗り場と広島駅の駅ビルに関しても既に工事が始まっており、2025年には駅ビルが20階建の高層ビルとなり、路面電車の乗り場が高架化されて2階になるという異次元とも言える再開発が計画されています。
中心部に近く住宅街も多い「横川(よこがわ)」
広島市西区の平地にある横川エリアは、広島市の中心部である紙屋町(かみやちょう)や八丁堀(はっちょうぼり)にも近く、様々な商店やスーパーマケット、住宅などが立ち並ぶ街。JR山陽本線などの電車が停車する横川駅もあり、広島市周辺の暮らしやすい街として近年注目されているエリアです。
中心地に近い便利な立地でありながら、意外と賃貸物件の価格がリーズナブルで、単身用のワンルームが2万円台前半からとなっています。
横川駅からは2つの路線の路面電車が利用できるようになっており、それぞれ横川と中区の南部の江波(えば)と、路面電車を運営している広島電鉄の本社前を結んでいます。途中で路面電車を乗り換えれば、広島市中心部や広島港、西広島駅・宮島口方面へと路面電車で行くことが可能です。
中心地・紙屋町と川を挟んだだけの好立地「十日市(とうかいち)」
横川エリアから南に進んだ場所にある十日市は、川を渡れば中心地・紙屋町という、通勤にとても便利な場所にある街。街並みも住宅街ではなく、オフィスや商店、飲食店などが多い都会的な印象です。
街の中心にある路面電車の電停・十日市町(とうかいちまち)には、なんと広島駅を超える5つの路線が停車。この5路線という数は、2020年現在広島で最大となっています。十日市からは、広島駅、横川駅、広島港、西広島、宮島口、そして紙屋町・八丁堀方面に、乗り換えなしで行くことができます。
広島港のある港町「宇品(うじな)」
広島の海の玄関口である広島港のある宇品。ベイエリアならではの開放的で美しい風景や、敷地面積の大きな大型店舗、住宅などが立ち並ぶエリアです。
広島港周辺の海沿いの地域は、かつて工場や倉庫などが立ち並ぶ無骨な印象の街だったようですが、現在では海を眺めながら散歩を楽しめる遊歩道やおしゃれなインテリア・家具ショップ、レストラン、結婚式場などが立ち並んでいます。
都心でありながら生活しやすい「舟入(ふないり)」
中区の南部に位置する舟入は、広島の中心地である三角州の平地にあり、紙屋町や八丁堀にも近い通勤・通学に便利なエリア。同じように三角州に位置する十日市よりもやや中心地から距離があるためか、街並みが少しだけ静かな印象を受けます。
舟入には生活に便利なスーパーマーケットや病院、公園、そして美しい川沿いの遊歩道など、住む人にとって魅力的な施設が揃っています。
広島の西の玄関口「西広島(にしひろしま)」
西区に位置する西広島駅。周辺の街は己斐(こい)という地名となっています。この西広島駅よりも西側では、広島電鉄の電車は「路面」ではなく、道路から独立した線路を走る通常の電車に切り替わります。
西広島駅は、広島市の西部や廿日市(はつかいち)市、宮島口方面からの西の玄関口となっています。街には昭和の時代を連想させるようなレトロな雰囲気の建物が立ち並び、独特の味わいのある風景が広がっています。
しかし、この街も現在再開発の真っ只中。路面電車の西広島駅は、タワーマンションと商業施設を擁する大型の駅ビルに建て替えられる計画があるそうです。
既に「路面」電車じゃないけど…「新井口(しんいのくち)」
最後にご紹介するのは、西広島駅から南西の方向に位置する新井口エリア。ここを走る広島電鉄は、既に路面電車ではありませんが、西広島駅に乗り入れてそのまま路面走行に転換します。広島電鉄の新井口駅は、JR山陽本線の新井口駅と連結しており、山陽本線への乗り換えもできるという利便性があります。
エリアのほとんどが、かつて海であった場所を埋め立てて作られた新井口周辺。埋立地ならではの広々とした公園や計画性の高い道路、巨大な商業施設や店舗、そして比較的新しいマンションや戸建て住宅が立ち並んでいます。
広島電鉄やJR山陽本線、そして国道2号線や西広島バイパスなど、交通の便がとても便利で、距離の割りに広島市の中心地までの通勤・通学も苦になりません。オンとオフが切り替えられる理想の「郊外」エリアと言えるでしょう。
広島の街の色々な表情が楽しめる路面電車
新井口などの西方面を除いて、郊外地域へのアクセスはできないものの、広島の街のほぼ全域をカバーできる広島の路面電車。その車窓からは、広島の街の様々な表情を楽しむことができます。
新型コロナウイルス感染症が収束したら、広島駅周辺や紙屋町・八丁堀だけではない広島の街の姿を見に、路面電車でお出かけしてみるのはいかがでしょうか。
路面電車の時刻や路線図はこちら